【天皇賞(春)】ゴールドアクター中川師「予定通り、ベストの状態」

27日、日曜京都11R・天皇賞・春(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、日経賞1着のゴールドアクター(牡5、美浦・中川厩舎)は、吉田隼人騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F68.8-53.6-40.0-13.4をマークした。

ゴールドアクター

前哨戦を制し、万全の状態で本番を迎えるゴールドアクター


【中川公成調教師のコメント】
「先週の時点である程度やってあるので、今週の追い切りは折り合い重視でやりました。予定通りの調教が出来ましたし、ベストの状態で出せると思います。馬体重は、輸送して前走と同じくらいになると思います。G1馬になりましたが、プレッシャーはなるべく考えないようにして、今まで通りにやることをやっているという感じです。有馬記念と同じように今回もメンバーは強いですけど、自分の競馬をしてくれれば自ずと結果はついてくると思っています。良いポジションを取って、有馬のときのような競馬が出来ればと思っています」と万全の態勢で本番を迎える事を強調した。

「ゴールデンウィークですし、何とか渋滞にはまらないようにと考えています。他の厩舎の馬との兼ね合いもありますが、木曜日に京都に運んで向こうでスクーリングをしようかと考えています。菊花賞以来の輸送競馬になりますが、馬運車の中でも大人しかったですしもう少し体が減るかと思いましたけど、思った以上に減っていなかったので今回も輸送に関してはそれほど心配はしていません。吉田隼人騎手がずっと乗ってきていますし、彼がこの馬のことを1番分かってくれていると思うのでベストの競馬をしてくれると思います。ジョッキーとも話していますが、出来れば内枠を引いて前で競馬をしたいですね。ここまで順調に調整できていますし本番では力を出し切れると思いますので、応援よろしくお願いします」

【吉田隼人騎手のコメント】
「有馬記念のときは、自分が脚をケガしてしまって140度くらいしか曲がらなかったですけど、気力で乗りました。前走は、調教ではまだ緩さが出ていたので調子はどうなのかなと思いましたが、競馬ではちゃんと強い馬を差し切ってくれました。本当にすごい馬だなと思いました。今回はまた条件も変わって距離も長くなりますし、京都の速い馬場はどうなのかなとも思います。それでもやることは変わらないですし、あとは馬がどれだけ頑張ってくれるかだと思います」と背中をよく知る者として冷静に相棒の事を語る。

「追い切りの感じから、状態は良いと思います。まだ戦っていない馬もいますしどれくらいやれるのかなとも思っているので、挑戦者のつもりで頑張りたいです。G1を勝ってファンの方も声をかけてくれたりしますし、当日の方がプレッシャーも感じると思いますが、先輩ジョッキーもみんな経験していますし乗り越えなければと思っています。今はレースに向けて人間がケガなく来れているので、レース当日に人馬とも無事に競馬場にいられればと思います。最初の頃と比べて馬の厚みが出てしっかりしてきて、トモの緩さも解消されてきました。去年G1を勝ってから厩舎で馬を見ていますけど、堂々と歩いていて風格が出てきている感じはします。もちろん乗った感じもどっしりとしていて、安心できます。前走もサウンズオブアースに負けたくないという感じで、最後にキッチリと交わしてくれましたしね。6連勝で天皇賞春を勝ったタマモクロスみたいになりたいです。連勝を止めないように精一杯乗ります。応援してください」

ライバル・サウンズオブアースには菊花賞で先着を許しているものの、ここ2走はいずれも追撃を凌ぎ切った。怒涛の6連勝となるか、グランプリホースが淀の舞台をどう攻略するのか注目だ。

ゴールドアクター