【天皇賞(秋)】アンビシャス悲願のG1獲りへ 終いビシっと追われ好反応

アンビシャス

26日、天皇賞(秋)(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

毎日王冠2着から悲願のG1タイトル奪取に燃えるアンビシャス(牡4、栗東・音無厩舎)は助手が騎乗して坂路での最終調整。同厩舎、同馬主で同じく天皇賞(秋)へと出走するヒストリカルを0.2秒追走し、ゴール前で鼻面を併せてフィニッシュ。4Fから53.8-39.2-25.2-12.7秒と上々の時計をマーク、本番での逆転に懸ける。

「今週は上がり重点でビシッと。良い動きだったし、これで馬体も仕上がってくると思います。あとは競馬に行ってどうなるか、ですね。この馬は一にも二にも折り合いだから。スムーズに運べれば」と管理する音無秀孝調教師は。

昨年、3歳で挑戦したこのレースでは中団から差し込むも上位勢には及ばず5着敗退。今年の春は中山記念でドゥラメンテの2着に入った後、大阪杯ではキタサンブラック相手に勝利するなど、G1級の実力があることは明白。今回は大阪杯で見事な手綱さばきを見せてくれた横山典弘騎手が騎乗、果たしてどのようなレーススタイルをとるのか、鞍上込みで注目が集まる1頭だ。

アドマイヤデウス

前走、京都大賞典でキタサンブラックのクビ差2着と好走、復調気配が窺えるアドマイヤデウス(牡5、栗東・橋田厩舎)は岩田康誠騎手が騎乗してCWでの追い切り。単走で6Fから84.3-68.0-52.5-38.9-11.9秒を計測。馬場の九分どころ、かなり外目を回ってこの時計はなかなかのものだ。

「今朝は前半をゆっくり走らせて上がりをしっかりと。動きは良かったですよ。2000mから2400mというのがこの馬の適性距離。前走は直線で少し窮屈になるところがあったけど、そこまでの走りは良かった。この前みたいにスムーズに流れに乗って運びたいですね」と橋田満調教師は昨年3月の日経賞以来、1年半振りの勝利をG1の舞台で虎視眈々と狙っている。

昨年のこのレースではメンバー最速の上がり33秒4を使いながらも11着と敗れた。前走の京都大賞典は昨秋~今春の走りとは一味違うあわやのシーンを作っての2着と、重賞2勝の実力馬が徐々に調子を取り戻しつつある。強敵揃いの一戦となるが、好位からうまく抜け出すことが出来れば……並み居るG1馬に一泡吹かせる走りに期待したい。