山椒は小粒でもピリリと辛い!ミリッサ、豪快に勝つ!!【平林雅芳の目】

ミリッサ

16年11/26(土)5回京都7日目5R 2歳新馬(芝1600m)

  • ミリッサ
  • (牝2、栗東・石坂厩舎)
  • 父:ダイワメジャー
  • 母:シンハリーズ
  • 母父:Singspiel

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姉にシンハライトを持つミリッサが、414キロの小柄な体ながら凄い勝ち方でデビュー戦を飾った。
ゲートの出がゆったりで最初は後から、道中では馬群の真ん中あたりでレースを進める。坂を下りて半ばぐらいから外へ一気の進出。4角では先行馬の外へ並ぶ、ややルメールらしからぬ騎乗ぶり。直線半ばでその勢いも止まったのかと思いきや、ゴール前でもうひと伸び、パンサーバローズの逃げ切りを阻止してのフィニッシュ。
体は小さいがスケールは大きい。そんな勝ちっぷりであった…。

新馬戦の返し馬を観るのが好きだ。ここでけっこう感触を掴むことが多い。今日もマイスタイルの稽古での走りが気にいって中心視して見ていたが、最終決断はゴール前をキャンターにおろして走り去っていく馬達を見てミリッサ、パンサーバローズ、そしてマイスタイルの3頭が良かった。特にミリッサの走りが良いと判断。後ではロックイットにチカノワールも悪くないなとチェック。このとおりに着順が決まるなんて、なかなかない。馬券で勝負できる性格なら、大儲けするのだろうか。いやそんなことはあるまい。大やけどもしてしまうだろう。

外からパンサーバローズが内へ切り込んでくる先手。ゆったりの流れを造る。1.02.5での1000m通過だから、バルザローナの手腕もなかなかだ。ミリッサのスタートはモサっと出た様だ。最初は馬の中にいたが、坂の下りぐらいで動きだしていく。そして4角では先頭のパンサーバローズの外まで進出。さすがにマイペースで行っていたパンサーバローズが直線で内目で粘るが、最後はネジ伏せる様な感じでのゴールであった。
マイスタイルがジワジワと脚を伸ばしただけで、後は離れた4着にロックイットが流れ込み、チカノワールが4角で変な格好で外へ出してきての終いが目立つ脚を使って5着も、大勢が決まってのもの。何せ、勝ち馬だけが目だつ競馬内容であった。
古川助手は『体がないですからね~』と嘆くが、そんな風に感じさせない雰囲気の馬である。やはり《血》は偉大なのであろう。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。