【マイルCS】3歳馬ペルシアンナイトが混戦を断って新マイル王襲名!

ペルシアンナイト

11月19日(日)、5回京都6日目11Rで第34回マイルチャンピオンシップ(G1)(芝1600m)が行なわれ、M.デムーロ騎手騎乗の4番人気・ペルシアンナイト(牡3、栗東・池江寿厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:33.8(稍重)。

2着にはハナ差で2番人気・エアスピネル(牡4、栗東・笹田厩舎)、3着には半馬身差で7番人気・サングレーザー(牡3、栗東・浅見厩舎)が続いて入線した。1番人気に支持されたイスラボニータ(牡6、美浦・栗田博厩舎)は5着に敗れた。

これまで1度もハナを譲ったことがないマルターズアポジーが敢然とハナへ。淀みのない流れでエアスピネル、イスラボニータ、サングレーザー、レッドファルクスら人気どころは中団を追走。ペルシアンナイトは後方3番手、安田記念の覇者・サトノアラジンは後方2番手から直線勝負にかける。

レースを引っ張ったマルターズアポジーはラスト300mで一杯となり、外からエアスピネルがR.ムーア騎手のゲキに応えて一気に先頭を奪う。そこへ内からスルスルとレーヌミノル、真ん中をペルシアンナイト、サングレーザーと3歳勢が迫り、ゴール前はエアスピネルとペルシアンナイトのマッチレースとなるが、ハナ差ペルシアンナイトが捕らえてゴールを駆け抜けた。

勝ったペルシアンナイトは、今年の皐月賞2着馬で2つ目の重賞勝ち。3歳馬の勝利は2000年のアグネスデジタル以来17年ぶり4頭目。88年サッカーボーイ、97年タイキシャトルいずれも歴史に残る名馬で、これらにどこまで近づき、追い越すことが出来るか、今後の活躍が大いに期待される。鞍上のM.デムーロ騎手は年間最多タイとなるG1・6勝目。いずれも違う馬で勝利する空前絶後の記録となったが、この日は母親が京都競馬場に来場。2003年のネオユニヴァースで勝った皐月賞以来2度目の来日で最高の親孝行ともなった。

馬主は株式会社G1レーシング、生産者は安平町の追分ファーム。馬名の意味由来は「ペルシャの騎士」。

【M.デムーロ騎手のコメント】
「(気持ちよかったです。ゴールの時に写真(判定の結果)が出ていなかったので、ちょっと緊張していました。枠は決まった後に外過ぎると思っていましたけど、この馬はいつもいいスタート。反応は最初遅かったけど、3コーナーではすごくいい手応えで、最後まで頑張りました。

(ペルシアンナイトは)とてもいい馬ですね。初めて乗ったとき(シンザン記念)負けたけど、重馬場だった。前走も不良馬場だった。重馬場は良くないので、昨日も雨が降ったのでちょっと嫌だと思いましたけど、少し馬場が良くなって本当に良かった。(すべて違う馬で今年G1を6勝目。最多勝利記録に並び)とてもうれしいです。馬主さん、調教師、皆さんにありがたいという気持ちが大きいですね」

【池江泰寿調教師のコメント】
「(ゴールドアリュール、ゴールスキーなど厩舎に縁のある)ニキーヤの一族でG1を勝てて感慨深いです」

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  • ペルシアンナイト
  • (牡3、栗東・池江寿厩舎)
  • 父:ハービンジャー
  • 母:オリエントチャーム
  • 母父:サンデーサイレンス
  • 通算成績:9戦4勝
  • 重賞勝利:
  • 17年マイルCS(G1)
  • 17年アーリントンC(G3)

ペルシアンナイト
ペルシアンナイト
ペルシアンナイト
ペルシアンナイト
サングレーザー

同じ生産者、オーナーのサングレーザーも3着と健闘した


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