【アルゼンチン共和国杯】マジックマン躍動!ゼッフィーロが鋭く伸びて重賞初制覇!

内から突き抜けたゼッフィーロ

内から突き抜けたゼッフィーロ

11月5日(日)、5回東京2日目11Rで第61回アルゼンチン共和国杯(G2)(芝2500m)が行なわれ、J.モレイラ騎手騎乗の1番人気・ゼッフィーロ(牡4、栗東・池江寿厩舎)が道中中団インでレースを進めると、直線一度詰まりかけながらも馬群を捌いて優勝した。勝ちタイムは2:29.9(良)。

2着には1馬身差で5番人気・マイネルウィルトス(牡7、栗東・宮厩舎)、3着にはクビ差で2番人気・チャックネイト(セ5、美浦・堀厩舎)と4番人気・ヒートオンビート(牡6、栗東・友道厩舎)が同着。

勝ったゼッフィーロは母が仏1000ギニー3着の実績があるワイルドウィンドという血統。4代母は欧州マイル女王ミエスクに連なる名門牝系の出身。

昨年2月に中京で新馬勝ちし、4着以下を一度も経験せずに今年3月にオープン入り。初重賞挑戦だった目黒記念こそ4着だったものの、前走オールカマーは3着に食い込んでいた。

馬主は有限会社社台レースホース、生産者は千歳市の社台ファーム

  • ゼッフィーロ
  • (牡4、栗東・池江寿厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:ワイルドウインド
  • 母父:Danehill Dancer
  • 通算成績:12戦5勝
  • 重賞勝利:23年アルゼンチン共和国杯(G2)

1着ゼッフィーロ モレイラ騎手
「いいスタートを切れて、道中もリズム良く行けた。直線に入るとスペースがなくなってしまって、正直に言うと少し焦ったが、内にスペースが空いてからはすぐに抜け出してくれた。素晴らしいしまいの脚を使ってくれて強さをみせてくれた。とても良い馬。重賞をとれて嬉しいです」

1着ゼッフィーロ 池江泰寿調教師
「直線で空くというのもすごい。馬自身も成長していますが、左回りだともたれて乗りにくい馬。内ラチを利用して、上手く乗ってくれてブラボーとしか言いようがない。香港ヴァーズにも登録しているし、ジャパンカップ、有馬記念と(賞金を加算して)いろいろ選択肢が広がった。次走はオーナーと相談して決めます」

2着マイネルウィルトス 横山武史騎手
「過去の映像を見て、この馬の武器は活かせたと思う。スタートが出ないのは想定内でしたし、2コーナーでポジションを上げたのは想定内。内に包まれると出てこられる馬ではないので、4コーナーで外を回されたが、この馬にとってはスムーズに行けたと思う。内からきた馬にはやられてしまったがこの子なりには頑張ってくれました」

3着同着チャックネイト 大野騎手
「少しタイトな競馬になって接触するような場面もあった。でも最後まで集中を切らさず走ってくれた。相手なりに走れるのが強みですね」

3着同着ヒートオンビート 石川騎手
「リズムを大切に乗ろうと思っていた。この馬の好走パターンとしては追い出しを待ってから抜け出すイメージで今日もいい形だったが勝った馬に上手く乗られてしまった。すごく悔しい」

5着セファーラジエル 松岡騎手
「直線向くまで上手く運べた、入りたい進路に勝ち馬に入られてしまった。そこがスムーズなら2着争いに加われたのでは。ただ今日返し馬をいろいろ工夫したので次走また変わってくるのでは」

13着ディアスティマ 北村友一騎手
「いかにも休み明けという感じで、スタート出ても行き脚がつかなかった。自分の形でレース出来ませんでした」

ゼッフィーロ
ゼッフィーロ

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