【阪神JF】アユサン、全妹マウレアを管理する手塚師「同時期と比べて完成度が高い」

マウレア

阪神JFに向けて追い切りを行うマウレア(左)

6日、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、赤松賞を勝利して2戦2勝のマウレア(牝2、美浦・手塚厩舎)は、嶋田純次騎手を背に(レースでは戸崎圭太騎手が騎乗予定)南ウッドチップコースで追われ、5F68.6-53.5-39.4-13.7秒をマークした。

【手塚貴久調教師のコメント】
「水曜日のウッドは重くて上がりがかかりましたが、順調にきていますし息も不安なところはありません。元々カイ食いが良いタイプではないので、輸送をしてどのくらい減るかですね。あとは持ち時計が無いところも課題になると思っています。

阪神コースと多頭数がどうかですが、前2走とも馬込みを経験している分、枠順にも囚われないでしょうし、これまでの経験が混戦になったとき強味になると思います。

性格はキツくて負けず嫌いですね。厩舎のオープン馬と併せ馬をしても頑張っていますし、これまで対戦してきた馬たちにも位負けしていません。ものが良いのは確かですし、姉のアユサンの同時期と比べて完成度が高いのでG1でも楽しみにしています」

前走、りんどう賞を勝利したマドモアゼル(牝2、美浦・斎藤誠厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F55.4-39.8-13.2秒をマークした。

【斎藤誠調教師のコメント】
「水曜日の追い切りは長めからやろうと思っていましたが、馬場が重く感じたので急遽距離を短くして併せ馬でやりました。負荷をしっかりかけられましたし、馬場が悪いなかでも真っ直ぐ伸びていました。息も良かったですし、余力を残して調子は良いと思います。これだけ重いウッドでしっかり乗り込めていますし、阪神コースの坂も大丈夫だと思います。

調教直後で馬体重が450キロくらいあるので、輸送をして前走と同じくらいでの出走になると思います。この中間は速い時計を出していませんが、馬場が悪いとノメるタイプなので、軽い芝コースへ行けば問題なく走れます。

寸詰まりの体型で距離がもたなさそうに見えるかもしれませんが、力強さで距離はカバー出来ると思います。前走後に松田騎手も距離はもちそうだと話していましたし、前走のように先行して抜け出す形の競馬が出来れば距離の融通はきくと思います」

前走、くるみ賞を勝利したモルトアレグロ(牝2、美浦・武井厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F54.2-39.3-13.0秒をマークした。

【武井亮調教師のコメント】
「水曜日の追い切りは併せた外の馬がもう少し動く予定でしたが、それほど動かずちょっとチグハグな感じになりました。調教テーマとしては、併せ馬で相手にとりつくと止めるような感じになっていたので、抜け出して1頭になってもしっかり走れるようにということを考えていました。抜け出してからもしっかり走れていて良い感じでしたし、すごくダイナミックな動きで切れ味もあるので楽しみです。

前走は馬場が悪かったですし、調教で見せているような本当に良い走りを見られませんでしたが、それがG1で見られればと思っています。在厩調整で上手く進めてきていますが、その分馬に気が入ってきています。それを考えて、最終追い切りはジョッキーではなく厩舎スタッフを乗せました。それもあって馬のテンションはギリギリで保てています。

函館へ行ったときも、函館から札幌へ輸送したときもカイ食いが落ちませんでしたし、輸送は心配ないと思います。前日輸送の予定です。この馬の兄は全米ナンバーワンスプリンターですし血統的には短距離傾向かと思いますが、賢くて馬の後ろでガマンすることを覚えてきているので、距離は1600くらいまではこなしてくれるのではないかと思っています」

マドモアゼル

阪神JFに向けて追い切りを行うマドモアゼル

モルトアレグロ

阪神JFに向けて追い切りを行うモルトアレグロ