【エプソムC】馬場以外にも敗因あり!前走不利受けた素質馬を再評価!…パトロールビデオ調査隊

<前走で不利を受けた馬リスト>

●6月9日(日)東京11R・エプソムC(芝1800m)
レイエンダ(牡4、美浦・藤沢和厩舎)

前走:5月18日(日)東京11R・メイS(芝1800m) 9着

前走のメイSは3ヶ月ぶりの実戦。初騎乗のB.アヴドゥラ騎手と後方を追走。直線では外に持ち出されたが、内を走っていたブレスジャーニーとショウナンバッハが何度も接触し、そのアオリを受けてレイエンダも接触。追えなくなるシーンも見られた。1度のみならず何度もぶつかっては伸びきれない。

加えて騎乗したアヴドゥラ騎手が「返し馬の時から馬場を気にしていたように、今日の馬場はこの馬にとって硬過ぎました」と言うように、この日の東京の芝の硬さも影響し、突っ張るような走りになっていたよう。今週は金曜から雨が降り、少なからず馬場は緩いだろう。良血馬の巻き返しに期待が掛かる。

●6月9日(日)阪神11R・マーメイドS(芝2000m)
ランドネ(牝4、栗東・角居厩舎)

前走:4月20日(土)福島11R・福島牝馬S(芝1800m) 6着

ここ2走はまったくと言っていいほどツキに見放されているのがこの馬。2走前の中山牝馬Sは直線で進路がなくなり、ほとんど追えずにゴールイン。巻き返しを狙った前走の福島牝馬Sは道中インの好位につけるも、直線残り200mのところで外からミッシングリンクが内に向けて斜行したことで、ラチ沿いにいたランドネは思いっきり挟まれてしまった。パトロールビデオを見なくても分かるレベルでブレーキを掛けており、まったくの参考外でいいだろう。

騎乗した戸崎圭太騎手も「ペースが遅くて動けませんでした。直線で挟まれてしまい厳しい競馬でしたね」と振り返るように、スローペースに付き合ってしまったことも敗因の一つ。今回は距離延長で、M.デムーロ騎手が手綱を取るが、積極策を取り、スムーズな競馬ができれば能力的には3着以内があってもまったくおかしくない存在だ。


◆先週の結果◆

★日曜東京11R・安田記念 サングレーザー 5着(6人気)
大阪杯と違い、行きっぷり良く中団を追走。インでロスなく立ち回ることができた。ただ少々掛かる素振りがあり、直線に向いてジリジリ伸びたものの、4着グァンチャーレとはハナ差の5着に敗れた。騎乗した岩田康誠騎手が「いいところで運べましたが、道中ハミを噛んでいた分、ラストは甘くなってしまいました」と語ったように、力んでしまったのが全てだろう。

★日曜東京11R・安田記念 ペルシアンナイト 10着(8人気)
スタート直後に寄られて一気に最後方へ。寄られた3頭の中で一番影響が大きかった。直線追い込むも10着まで。今回はまったくの参考外だろう。レース後池江調教師が「デキは良かっただけに残念です」と語っていただけに、もったいない一戦となってしまった。