【ラジオNIKKEI賞】インテンスライトで初重賞制覇目指す菊沢騎手「学習能力がとても高い馬」

インテンスライト

菊沢騎手が重賞初勝利を目指すインテンスライト

26日、ラジオNIKKEI賞(G3)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

●前走、プリンシパルS4着のインテンスライト(牡3、美浦・菊沢厩舎)は、菊沢一樹騎手を背に坂路コースで追われ、4F52.2-38.4-25.4-12.9秒をマークした。

【菊沢一樹騎手のコメント】
「1週前追い切りをしっかりやって、もう一段階良くなりそうだと担当スタッフから聞いていましたし、自分の中で福島1800のイメージができているのでそれを頭に入れながら最終追い切りに乗りました。すごく良い追い切りができたと思いますし、やはりこの馬はやればやるほど応えてくれますね。更に状態が良くなりそうなので楽しみです。

この子は学習能力がとても高い馬で、2走前に中山で勝ったときはハミを取って競馬をして、次の東京では距離延長をして道中リラックスして終いを伸ばす形に切り替えられました。賢い馬で、返し馬のあとに止まって周囲を見渡しますが、レースではどこで先頭に立ってゴールをすれば良いか分かっている感じで走ってくれます。福島は初めてですし前日にスクーリングをする予定なので、そこでゴール板を見せておこうと思っています。

すごく悪い馬場で走ったことがないので道悪については何とも言えませんが、それよりも自分のリズムで動けるかどうかが大事だと思っています。デビュー前の調教で乗せてもらったときから、いずれ上のクラスで走る馬だと思っていました。目先の1勝をあげることも非常に大切ですけど、その先を考えながらレースや調教で乗せてもらいながら馬を作っていけることも楽しみですし、これだけ力のある馬でこのようなチャンスをいただいてオーナーをはじめ関係者の皆さんに感謝しています。馬の成長に取り残されて足を引っ張らないように、僕自身も成長して馬についていきたいです。重賞でもチャンスがあると思っていますが、特に何かを変えようとは思っていませんし、これまで自分とインテンスライトが作ってきたものをレースで出せればと思っています」

アドマイヤスコール

青葉賞からの巻き返しを狙うアドマイヤスコール

●前走、青葉賞9着のアドマイヤスコール(牡3、美浦・加藤征厩舎)は、横山典弘騎手を背に坂路コースで追われ、4F52.5-37.8-24.6-12.1秒をマークした。

【加藤征弘調教師のコメント】
「前走は東京2400の距離というよりも、気合いをつけて行き過ぎてしまったことが影響したかと思います。ただ前回の競馬が今回福島1800で生きてくるのではないかと思っていますし、馬の状態は問題ないので改めての気持ちです」

ウインゼノビア

坂路で予定以上の動きを見せたウインゼノビア

●前走、オークス13着のウインゼノビア(牝3、美浦・青木厩舎),は、助手を背に坂路コースで追われ、4F55.1-39.6-25.0-12.2秒をマークした。

【青木孝文調教師のコメント】
「前走は直線を向いてからも少し伸びかかりましたが、G1で相手が強かったこともありましたし何よりも距離が影響したかと思います。力負けではなく、距離適性の差が出たかと思います。前走後もずっと在厩調整で進めてきて、最初の10日間くらいは疲れを取ってその後にゆっくりと立ち上げてきました。もう体はできているので中間は強い稽古はいりませんし、コンディションを維持する調整で進めてきました。カイ食いも落ちていませんし、体重もキープできています。

最終追い切りもストライドだけ見ているとゆっくりかと思いましたが、実際は時計が出ていましたし良い兆候ではないかと思います。福島は初めてですが、この馬の先行力とコーナーリングの上手さを行かせることを考えると、この舞台は合っているのではないかと思っています。重賞勝ち馬もいますし他にも強い相手がいて楽ではありませんが、合っている条件だと思うので楽しみです」

●前走、皐月賞9着のダディーズマインド(牡3、美浦・青木厩舎)は、宮崎北斗騎手を背に南ポリトラックコースで追われ、4F53.6-39.2-11.8秒をマークした。

【青木孝文調教師のコメント】
「1週前追い切りをビッシリやっていたので、元々最終追い切りはそれほど強くやらなくていいと思っていました。1頭になるとフワフワするので併せ馬で内容重視でやりましたが、ジョッキーも好感触を掴んでくれましたし状態は良いと思います。背中やトモの筋肉の状態も良いですし、順調にきています。先週まではもうひと息かという感じでしたが、1週前追い切りをしっかりやったことで馬が良くなってきました。

前走の皐月賞はかなり良い状態でしたが、今回もそれに近いデキで臨めます。G1を使ったことで馬がピリッとしてきましたし、成長していますね。多少の馬場悪化はこなせると思います。後ろから行くというタイプではありませんし、前で競馬をしてどこまでやれるかですね」