【有馬記念】「巡り合わせを感じる」ディープ産駒ワールドプレミアで挑む武豊

ワールドプレミア

今年この世を去ったディープインパクトの背中を唯一知る武豊騎手は、そのディープインパクトの産駒・ワールドプレミアとのコンビで有馬記念に臨む。同馬は18日朝、栗東坂路で助手を背に最終調整。4F54.5-40.4-26.3-12.8秒をマークした。鞍上・武豊騎手のコメントは以下の通り

【武豊騎手のコメント】
■菊花賞を制して改めて感じるこの馬の秋の成長、強さについて
春は気性的に幼いところがあったんですが、秋になって少しずつ良くなってきましたね。フィジカル面でも力強さは出てきました。

■先週(追い切りで)乗ってみて更なる成長はあったか
菊花賞以来、先週初めて乗ったんですけど、特別大きく変わったところはないです。順調に来ているなとは感じましたし、追い切りの動きも悪くなかった。まあ若干重いかなって動きでしたけど、1週前としてはちょうどいいくらいかなと思いました。

■この馬の伸びしろについて
まだまだキャリアの浅い馬なので、前回菊花賞を勝ったとはいえ、さすがに今回の古馬たちに入ると力が劣る所があるとは思うので、前回より更に強くなって良い走りができないと太刀打ちできないと思っています。ただ、これからの馬だと思うのでそういった部分に期待しています。

■この豪華メンバー相手にどのように勝負していくか
本当に強いメンバーなので、普通に考えて、力勝負というか、大外を回して勝てる様な相手ではないので、今のこの馬の成長力や斤量差、あとはレースの中で私自身がうまく誘導できればチャンスはあるのかなと思っています。

■29度目の騎乗になりますがそれでも有馬記念は特別な物なのか
もちろん、独特の雰囲気のあるレースですし、一年を締めくくるという意味もあって。競馬を普段それほどやらない人でもこの「有馬記念」という響きは知っているものだと思います。日本の暮れの風物詩だと思っていますし、それに今年も参加できることを非常に光栄に思います。そのレースを盛り上げて、もちろん勝つつもりで乗りますけど、いいレースをしたいですよね。

■中山2500mのポイント
中山2500mは中々ない形というか、同じような形のコースが他の競馬場にないので、独特といえば、独特なんですけど。でも有馬記念に出てくるような馬は、大体キャリアも豊富で、どういうレースになっても結果が出せる馬たちが出てきてますので、あまり考えすぎずに乗ろうかなと思ってます。

■今年亡くなったディープインパクト産駒で挑む有馬記念です
今年、ディープインパクトがこの世を去って、僕自身とても大きなことだったんですけど。その年の有馬記念に(ディープインパクトの)産駒で挑めるというのは、巡り合わせも感じますし、他にも何頭も出てるんですけど、もちろん勝てばいいなという気持ちはすごく大きいです。なかなか難しいとは思いますど当然勝ちを狙って乗りたいなと思っています。

■3歳時にディープは敗れていますが、そのリベンジという意味合いもあるか
直接そういったものは感じていませんが、去年の有馬記念も3歳馬が勝ったように、3歳馬は結果を残しています。それは成長力(が要因)だと思うので、そこに僕自身も今回は期待しています。

■三元号に渡り有馬記念に騎乗されていますね
今の騎手でも昭和の有馬記念に乗った騎手は少ないと思うので、特別意識はないんですけど(笑) 令和でももちろん勝ちたいんですけど、元年の有馬記念という事で勝てばメモリアルになるなとは思ってます。

■ファンに一言
楽しみなパートナーと挑めますし、今年の締めくくりという意味でもいい騎乗したいと思っているので、頑張りたいです。