【愛知杯】人気薄もカンタンに拾える!「好走パターン」に唯一該当した穴馬候補

中京芝2000mで何度も好走しているシゲルピンクダイヤ

中京芝2000mで何度も好走しているシゲルピンクダイヤ


今週の愛知杯(G3、中京芝2000m)は「荒れる重賞」として有名です。

昨年も8番人気のウラヌスチャームが3着に入り、20年にも11番人気のレイホーロマンスが3着に好走して波乱を演出しました。

荒れる要因の一つに、このレースが「ハンデ戦」であることが挙げられます。

ハンデ戦は各馬の実力・実績に応じて斤量が決まります。力のある馬・実績馬は重く、逆に実績の乏しい馬は軽い斤量で出走することができます。

ハンデで各馬の実力差が縮まるので、定量戦では力の足りない人気薄でも好走することができるんです。

近年特に好走が目立っているのは「斤量54キロ」だった馬。昨年はなんと1~3着に入り、馬券内を独占しました!

▼斤量別成績(過去5年)

50キロ以下[0-0-0-10] 複勝率 0.0%
51キロ  [0-1-0- 7] 複勝率12.5%
52キロ  [0-1-1-12] 複勝率14.3%
53キロ  [1-1-2-15] 複勝率21.1%
54キロ  [3-1-1-12] 複勝率29.4%
55キロ  [0-1-0- 8] 複勝率11.1%
56キロ  [1-0-1- 2] 複勝率50.0%

過去5年で3勝を挙げており、出走数との比率で見ても複勝率は29.4%と優秀な数字。

一方で50キロ以下の軽量馬は1頭も馬券に絡んでおらず、ハンデの軽すぎる馬も実力的に厳しいようです。

ハンデ54キロは重賞好走レベルの馬に課されやすい「重すぎず、軽すぎない斤量」です。実力はあっても勝ち切れない馬が背負うことが多く、決め手がもう一方足りない馬だからこそハンデ戦で斤量差が活きてくるのでしょう。

ちなみに「54キロ」で馬券に絡んだ5頭のうち、前走から「斤量増」の馬は1頭もいませんでした。

▼「54キロ」で馬券に絡んだ5頭の前走斤量比較(過去4年)
21年1着 マジックキャッスル(2人気)
前走55キロ→54キロ

21年2着 ランブリングアレー(6人気)
前走55キロ→54キロ

21年3着 ウラヌスチャーム(8人気)
前走56キロ→54キロ

19年1着 ワンブレスアウェイ(8人気)
前走56キロ→54キロ

18年1着 エテルナミノル(6人気)
前走54キロ→54キロ

5頭中、4頭が前走からの斤量減。唯一の例外だったエテルナミノルも、前走と同じ斤量でした。

またウラヌスチャーム、ワンブレスアウェイ、エテルナミノルは「6歳」という共通点があり、意外と高齢馬が活躍傾向にあります。

今年の出走馬で「斤量54キロ」はシゲルピンクダイヤ1頭のみ!前走と同じ斤量で出走するため、このハンデは「買い」といえるでしょう。

また近年の好走馬に多い「6歳馬」であることも後押し。愛知杯と同じコースで行われる中日新聞杯でも2度馬券になっているように、舞台適性も高く、狙ってみる価値のある1頭です!