【共同通信杯】昨年も7番人気馬が激走!少頭数でも波乱含みの重賞で激アツの逆転候補

新馬戦を強烈な末脚で制したダノンベルーガ

新馬戦を強烈な末脚で制したダノンベルーガ


3歳牡馬クラシックの登竜門、共同通信杯(G3、東京芝1800m)には、意外と知られていない「好走のトレンド」があるのをご存知ですか?

2015年は後にドバイターフなどを制すリアルスティール(3人気)が勝利。そのほかにも18年2着サトノソルタス(3人気)、20年3着フィリオアレグロ(3人気)が馬券に絡んでおり、昨年も1番人気が絶不調!意外と荒れるレースで本当に買える1頭を発見!の記事で紹介した2着ヴィクティファルス(7人気)、3着シャフリヤール(3人気)が揃って激走しました。

ズバリ、共同通信杯は新馬戦を勝ったばかりの『1戦1戦馬』が激アツなんです!

▼共同通信杯キャリア別成績(過去10年)
1戦[1-2-2- 6]複勝率45.5%
2戦[2-1-3-14]複勝率30.0%
3戦[4-5-3-20]複勝率37.5%
4戦[3-1-1-15]複勝率25.0%
5~[0-1-1-23]複勝率8.0%

近年の共同通信杯は2歳重賞で好走歴がある実績馬より、新馬や1勝クラスを勝ち上がった格下馬が大活躍しています。

21年はG3サウジアラビアロイヤルCを制し、G1朝日杯フューチュリティSでも2着に入ったステラヴェローチェが単勝1倍台で5着に敗退。勝ったのは後の年度代表馬で、当時は「新馬戦→1勝クラス」とキャリア2戦のエフフォーリア(4人気)でした。

さらに新馬勝ちのみだった2着ヴィクティファルスは次走でスプリングSを勝利。3着シャフリヤールは日本ダービー馬となるなど、後に大レースで活躍するキャリアの浅い素質馬が“ここではモノが違う”と言わんばかり、毎年のように激走しています。

先週、共同通信杯と同じく3歳限定重賞きさらぎ賞(G3)でも、『中京でも有効な「激アツデータ」に該当する2頭』の記事で紹介した、「キャリア3戦」のダンテスヴューが2着に好走。同馬は「前走でも上がり3位以内」の激走条件をバッチリ満たしていました。

今年の共同通信杯で激アツの「キャリア1戦馬」はダノンベルーガのみ。昨秋の東京新馬戦では上がり33秒1の鬼脚を繰り出して圧勝するなど、スケールの大きさはリアルスティールやシャフリヤールを彷彿とさせるだけに要注目です!