【中山大障害】4年ぶりの美酒!ニシノデイジーがJ・G1初挑戦初勝利!

初のビッグタイトルを手にしたニシノデイジー

初のビッグタイトルを手にしたニシノデイジー


12月24日(土)、5回中山7日目10Rで第145回中山大障害(G1)(障4100m)が行なわれ、五十嵐雄祐騎手騎乗の5番人気・ニシノデイジー(牡6、美浦・高木登厩舎)が中盤徐々にポジションを上げると早めに先頭に立ち、直線も勢い衰えず後続を完封して優勝した。勝ちタイムは4:45.9(良)。

2着には3馬身差で3番人気・ゼノヴァース(牡5、栗東・小林厩舎)、3着には1馬身3/4差で6番人気・マイネルレオーネ(牡10、栗東・清水久厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたオジュウチョウサン(牡11、美浦・和田郎厩舎)は6着に敗れた。

勝ったニシノデイジーは曾祖母が92年桜花賞などG1を3勝したニシノフラワーという血統。18年札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sを勝ってクラシック候補となったものの、その後低迷。しかし今年5月に障害に転向すると2戦目で勝ち上がり、今回4戦目、G1で見事障害重賞初勝利を果たした。

馬主は西山茂行氏、生産者は浦河町の谷川牧場

  • ニシノデイジー
  • (牡6、美浦・高木登厩舎)
  • 父:ハービンジャー
  • 母:ニシノヒナギク
  • 母父:アグネスタキオン
  • 通算成績:24戦5勝
  • 重賞勝利:
  • 22年中山大障害(J・G1)
  • 18年東スポ2歳S(G3)
  • 18年札幌2歳S(G3)

ニシノデイジー
ニシノデイジー


1着ニシノデイジー 五十嵐騎手
「めちゃくちゃ嬉しいです。上手に乗れたと思います。1つ目の障害が遠めからの飛越でちょっと危なかったですが、課題の折り合いが上手くつきました。前半はオジュウチョウサンを見て運べて、後半の障害からポジション上げて上手く運べました。元々力のある馬で、このメンバーに入っても引けはとらないと思っていました。

折り合いが一番の課題ですが、中山4100mをこなせたのは凄く大きいと思います。2014年のアポロマーベリックで勝ってから、またGⅠを勝てる馬に巡りあえて嬉しいです。皆さんオジュウチョウサンを楽しみにしていたと思いますが、ニシノを始め、他の馬も力をつけて盛り上げていけると思うので、障害レース含めて、ニシノデイジーの応援も宜しくお願いします」

2着ゼノヴァース 森騎手
「とても良く頑張った。まだ5歳。中央での経験があまりなく、初めての大障害。経験を積みながら成長してくれると思う。元々、身体能力の高い馬。これから良くなると思う」

3着マイネルレオーネ 植野騎手
「10歳だが馬が若い。410キロと小さな馬だが、しっかりと飛んでくれた。スタミナがある。4コーナーを回って、最後も伸びてくれた。(植野騎手は最後のJ・GⅠ)最後のGⅠ勝てなかったけど、楽しかった。良い馬に乗せてもらってやり切った感じです」

5着ビレッジイーグル 大江原圭騎手
「予定通りハナにも行けたし、集中力もここ最近では丁度良かった。早めにプレッシャーがかかる競馬になった。良い飛びで、抜かされてからもハミを取って頑張ってくれた。歳を重ねて成長してくれているし、また来年頑張ります。」

6着オジュウチョウサン 石神騎手
「大竹柵で完歩が合わず、そこで躓いてしまったが、それ以外は上手に飛べた。大生垣を飛んで、いつもより手応えが無く、それでもまた頑張りうとして上がっていったが、完全にスタミナが切れた。

まだ牧場に会いに行くのは規制があって厳しい状況だが、来年の夏には会いに行きたいなぁ。種牡馬になってくれたのも嬉しい。オジュウチョウサンの子供に乗れるのも嬉しい。出来たら競馬で乗ってみたい。レース後は一言、「お疲れ様、ありがとう」と声をかけた。このあと、馬房に行くので、挨拶をしに行くけれど、噛んでくるだろうなぁ。この後は引退式もあるので」

和田正調教師「前半はゲートを出てから、オジュウチョウサンらしい走りをしてくれた。飛越がうまくいかなかったところがあり、それでも前は勢いが衰えず手応えもあったが、今回はそういかなかった。

昨年、一昨年からそんな感じで、それでも昨年は上手くできていたが、今回はそういう風にいかなかった。手応えはなかったが、最後から2番目の竹柵を飛んで、気力をふり絞って頑張ってくれた。結果は出せなかったが、しっかり頑張ってくれた。無事に戻ってきてくれた」

※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。