【フェアリーS】信頼すべきは名馬が紡ぐ能力の証、若き完成度

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キャリア2戦目ながら昨年優勝したエリカエクスプレス

キャリア2戦目ながら昨年優勝したエリカエクスプレス


競馬において若駒が出走するレースは、やはり予想が難しいもの。古馬であれば過去のレース内容から脚質や展開をある程度想定できますが、キャリアの浅い2・3歳馬は、前走までとはまったく異なる走りを見せることも珍しくありません。

そうした背景もあってか、フェアリーS(G3、中山芝1600m)は波乱傾向の強い一戦。過去5年で上位1~3番人気馬の複勝率はわずか20.0%と、人気馬が期待を裏切るケースが目立っています。

3日間開催の中日で、いつもより気持ち多めに勝負したくなる方。あるいは、先週の金杯で悔しい思いをした方にとっては、ぜひとも的中させたい一戦ではないでしょうか。

そこで今回は、この難解なレースを紐解くための好走傾向をご紹介します。

まず注目したのは、出走馬のキャリアです。

▼フェアリーS出走馬のキャリア別成績
1戦[1-0-2-10] 複勝率23.1%
2戦[3-3-2-20]  〃  28.6%
3戦[0-1-1-10]  〃  16.7%
4戦[1-0-0-14]  〃  6.7%
5戦~[0-1-0-9] 〃 10.0%

経験を積むことで競馬を覚えていくのが一般的ですが、フェアリーSはキャリアを重ねた馬ほど成績が振るわない傾向が見られます。

実際、1~2戦馬は[4-3-4-30]と、馬券圏内15頭中11頭を占める好成績を残しています。

とはいえ、今年の出走馬16頭中11頭がこの条件に該当。そこで、さらに条件を絞る要素として血統に注目しました。

▼キャリア1~2戦&父エピファネイア
[2-0-1-4] 複勝率42.9%

●好走馬
25年1着エリカエクスプレス
24年1着イフェイオン
21年3着ベッラノーヴァ

昨年、2・3歳馬の芝レースにおいて最も多くの勝利を挙げたのがエピファネイア産駒(69勝)。2年連続で種牡馬リーディングに輝いたキズナ(61勝)を上回る数字で、若いうちから完成度の高い産駒を送り出す点が大きな強みです。

実際、昨年のエリカエクスプレス、一昨年のイフェイオンと、近2年の勝ち馬はいずれもエピファネイア産駒。キャリアの浅さを、血統由来の能力で補った結果とも言えるでしょう。

今年この条件に該当するのは2頭。

ピエドゥラパンはここまで2戦を経験しており、前走で勝利したレースは、その後に未勝利戦で好走する馬を多く輩出するレベルの高い一戦でした。そこを勝ち切ったポテンシャルを、重賞の舞台でも発揮してほしいところ。

もう1頭はギリーズボール。前走が新馬戦で今回と同じ舞台を経験。中団から脚を溜め、直線の坂も苦にせず最速の上がりをマークして快勝しました。多頭数も経験済みですし、同条件勝利の実績は大きなアドバンテージとなります。

前日時点ではいずれも上位人気が予想されますが、3年連続で、“名馬が紡いできた血の力”が、この難解な一戦を制するかどうか。2頭の走りに注目です!