2年越しの戦い

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エリモハリアー(セン7、栗東・田所秀厩舎)がJRA史上3頭目となる同一平地重賞3連覇を函館記念で決めた。
10ヶ月ぶりに戦列に復帰した前走が最下位。息切れの格好になったため、この中間はスタミナ強化に努めた。
「気合いを注入させるため。これが功を奏したのか、あれで変わったよ。この馬には本当に頭が下がる思いだね」と田所秀師は愛馬の記録達成にただただ脱帽。
「この後は一旦、放牧に出して札幌記念か新潟記念のどちらかを使うつもり。昨年が残念な結果(札幌記念5着)だったから、今年はリベンジを果たしたいね」と師は抱負を語ってくれた。

2年越しの夏の王者を目指す戦いが再び始まった。

また、同レースで1番人気に支持されながら4着に敗れたアドマイヤフジ(牡5、栗東・橋田厩舎)の次走が札幌記念に決まった。
「前に行く競馬が合わなかったのか、馬場が合わなかったのかはっきりとした敗因が掴めない。ただ使った後も異常は見られないので、函館競馬場で調整して予定通り札幌記念へ向かう」と橋田師は改めて期待している様子だった。

3着だったサクラメガワンダー(牡4、栗東・友道厩舎)と6着だったナムラマース(牡3、栗東・福島信厩舎)の2頭も共に札幌記念に向かうことに。
友道師は「滞在競馬が合うし、重賞をもう一つ穫らせたい」と意気込みを語る。
福島信師は「不完全の競馬。あれがこの馬の力ではないと思っている」と反撃ムードを口にした。

レース中に右肩ハ行を発症して10着に敗れたメイショウオウテ(牡5、栗東・梅田智厩舎)。
気になる診断の結果について聞くと、「レントゲンの検査では骨に異常が見られなかったのは幸い。前脚を痛めて歩様がバラバラになったもの。ジックリと診察をしてもらって、それから放牧に出すことになると思う」と梅田智師。