専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
【皐月賞】戦ってきた相手やレベルが違う!
2019/4/13(土)
どうも!美浦の古川です。
土曜の中山GJ。オジュウチョウサン(牡8、美浦・和田郎厩舎)が貫禄を見せてくれたが、最後は少しヒヤッとする場面も。
レース後に石神と話したら「いやぁ、入れ替わり立ち代わりプレッシャーをかけられたんで、ボクのほうがムキになって強気な競馬をしすぎました」と反省しきりだった。
逆にいうと、それでも負けないオジュウチョウサンの強さが際立った一戦ともいえる。一部で噂される宝塚記念の挑戦については、オジュウが夏場は得意ではないこともあって、オーナーと厩舎サイドで慎重に協議されることになりそうだな。
それと、土曜版で推奨したアーリントンCのニシノカツナリ(牡3、美浦・水野厩舎)は、最後直線で外に出すのに手間取って惜しい4着。NHKマイルの切符には届かなかった。枠と展開に泣いた格好だが、やっぱり能力は重賞級。今後の動向にしばらく注目したい。
明日はいよいよ皐月賞。3戦3勝のサートゥルナーリア(牡3、栗東・角居厩舎)が断然人気の様相だが、関東にも無敗の④ダノンキングリー(牡3、美浦・萩原厩舎)がいることを忘れないでもらいたい。
一戦ごとに競馬が上手になってきてる印象だし、確かな末脚は2歳王者を退けた前走・共同通信杯で証明済み。戦ってきた相手やレベルを考えると、馬券はこの馬から入りたい。当然、サートゥルも相手本線だが①⑦、それと②⑨⑧辺りまで流そうと考えてる。
最後に皐月賞のウラ、阪神メインのアンタレスSに出走する⑨アナザートゥルース(セ5、美浦・高木登厩舎)もお楽しみ。
気性的なズブさがネックなので、今回からブリンカーを着用。集中力アップの効果が相当期待できそう、とのことだった。大野が乗りに行っているように、陣営は色気をもっていたし、馬券で押えておいて損はないんじゃないか。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。