騎手時代に約20万人が来場した90年ダービーをアイネスフウジンで逃げ切った中野栄治元調教師が、
独自の視点で重賞の好調教馬を導き出します!
【セントライト記念】約50年前にこのレースを勝利!レジェンドの推し馬は…
2026/9/12(土)
| 1週前 美浦ウッド(良) | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 83.3 | 68.2 | 51.7 | 36.3 | 11.1 | 馬なり | |
今週は中山で菊花賞のトライアル、セントライト記念が行われるね。また古い話になってしまうけど、このレースは1979年にビンゴガルー(同年の皐月賞馬)という馬で勝ったことがある。当時は東京開催だったけど、主戦の小島太さんが騎乗停止中でその時に僕が乗っていたんだ。
以前にも話したけど、小島太さんは僕の兄貴分。乗れない時は僕が控えの2番手として騎乗していたんだ。今だから話せるけれど、その兄貴分は騎乗停止が多かったから、よくいい馬が回ってきたなぁ…(笑)
当時は降着制度がなくて制裁を受けるのはジョッキーだけ。馬の着順は変わらないだけに、多少強引な競馬をしても勝てば良しといったムードだったのが正直なところ。
小島太さんは本当に勝ちに拘っていた人だった。とはいえ好んでラフプレーをするようなジョッキーではないので、そこは誤解しないでほしい。
そうそう、若い時は小島太さんによく銀座に連れて行ってもらったものだよ。あの人は芸能界や相撲界なんかにも顔が広かったからね。騎乗技術だけでなく、飲み方でも僕の師匠と言える人で、そういう面でも尊敬してるんだ(笑)
話を本題に移して、今週のセントライト記念のナンバーワンはサノノグレーターだ。
とにかく抜けて良かったのがこの馬。皐月賞後は厩舎の思うような調整ができているように感じるんだ。
前走時も良かったけど、重心を低くして推進力のある走り。中間は鞍上も付きっ切りで乗っているし期するものがあるんだろう。福島1800mより条件的にもいいと思うな。
アスクエジンバラは馬体重以上に大きく見せて豪快なフットワークが目に付いた。春のクラシックではあと一歩という結果だったけれど、夏を越して明らかに成長を感じるので、楽しみな復帰戦だね。
サヴォアフェールは前走の調教時にもエルトンバローズ相手に先着していたし、追い切りでは動くタイプ。今回の1週前も仕掛けてからの反応が抜群で2連勝の勢いのまま状態は良さそうだね。春にも素質の片リンが見せていた馬だし、この相手でも侮れないだろう。
最後にジャスティンシカゴ。1週前は前に追いつけずに併せ馬を失敗した印象だけれど、今週は帳尻を合わせてきた感じ。馬場が悪い中でも乱れずシッカリと伸びていたからね。春よりパワーアップしているのは間違いないね。
モンローウォーク
日曜の狙いは阪神11RのローズS、モンローウォーク。新潟の外回りでも函館でもコースを問わない器用さがこの馬の武器だね。まるで令和のファインモーション。重賞でも楽しみだよ。
プロフィール

【中野 栄治】Eiji Nakano
1953年大分県生まれ、東京都出身。父は大井の元調教師という家庭で育ち、1971年に騎手デビュー。数多くの活躍馬に騎乗し、約20万人が詰めかけた1990年日本ダービーをアイネスフウジンで逃げ切り伝説を作る。1995年には調教師に転身。短距離G1を2勝したトロットスターなどを育て、日本競馬にその名を残した名ホースマン。





