水上学の血統トレジャーハンティング

土曜中山11R レインボーS(芝2000m)

◎本命馬
⑥ゲッカコウ
牝4、美浦・高橋博厩舎、丹内騎手

台風の進路、速度が何とも気になる。暴風雨圏が想定されている地方の方々は、もしかしたら競馬どころではないという心境かもしれないが、開催が行われるからには予想するのは我々の仕事。緊急への備えを憂いなくした上で、買える方は馬券を買ってみてほしいと願う。

さて土曜の中山、私見ではあるが、予報を踏まえると雨の降り出しはお昼すぎ、それも大雨にはならないようだ。メインレースのレインボーS、芝は稍重でなんとか収まると判断する。エアレーションとシャッタリングを両方行っているので、滑るような感じの馬場というより、少し掘れ始めるくらい。力をいささか要することになりそうだ。

牝馬ではあるが、460キロ台の馬格を持ち、血統からはこうした馬場が得意と目される⑥ゲッカコウを狙う。

ロージズインメイ産駒は、芝もダートもコーナー4つ、それも坂のあるコースがなお良しという傾向がある。完全な道悪の中山二千、弥生賞でコスモオオゾラが勝って穴を空けた。またゲッカコウの祖母チューニーは東京での印象が強いが、中山でもターコイズS(1800m)を勝ち、またダートで名を挙げた近親トロワボヌールも、新馬戦勝ちは中山のコーナー4つの芝だった。自身も中山の1800m、2000mでは6走して1度しか掲示板を外していない。福島での復帰戦以降は粘りが増しており、少し渋った馬場を見越して信頼したい。

$お宝馬
⑩ウインオリアート

ゲッカコウ含めて、ラフィアン・ウイン軍団が4頭出してきた。その中でも不気味なのはコレ。ステイゴールド×ラムタラなら雨は大歓迎のはずだし(3走前の道悪完敗は東京コースが敗因ともとれる)、かつ中山でこそだろう。現級では完全に壁に当たっているが、去年も6着とはいえ0秒4差、流れ1つで馬券になっていい。手の合う松岡騎手に戻ったのもプラスだ。

相手上位は④テオドール⑪ソールインパクト。押さえは⑤プロフェット⑧マイネルラフレシア⑦ワールドレーヴ