水上学の血統トレジャーハンティング

土曜中山11R アクアマリンS(芝1200m)

◎本命馬
⑨アッラサルーテ
牝5、美浦・石橋脩騎手、手塚厩舎

このレースに限らず、今週の出走馬の陣営コメントには、「開幕週の馬場なら」という声がよく聞かれる。
これが、キレイな芝を歓迎するという意味なら分かるのだが、もし時計の出る馬場を想定しているのだとすると、この期待は裏切られるはず。

というのも、ご存知の方も多いと思うが、近年の連続開催開幕週の芝では、前開催後にエアレーションなどの措置を施すことが普通となり(今回の中山もそう)、また中山は芝刈りを16日以降行っておらず、さらに木曜金曜で5.5ミリの雨が降っているのだ。むしろ芝が長く、路盤が柔らかめのパワーを要する馬場になっていると考えるべきだろう。

このようなコンディションなら、ダイワメジャー産駒でコジーン産駒の母を配合した⑨アッラサルーテに向いた芝だろう。1400mベストくらいの「スタミナ型スプリンター」というのが好走馬のイメージで、これにピッタリだ。全姉エピセアロームは阪急杯5着、チューリップ賞2着もあったスプリンター、近親にはサクラローレル。パワーの強い牝系でもある。

$お宝馬
⑪クラウンアイリス

寒い時期がサッパリなのが気にはなるが、ロドリゴデトリアーノ×クロフネという、パワーだけなら一番の配合。牝馬7歳という年齢は楽ではないが、タフな展開になった方が走れる血統だ。手の合う鞍上に替わって一発あっていい。

相手上位は①エンゲルヘン⑭ロードセレリティ⑧ワンアフター。押さえで⑩オールインワン⑫クリノハッチャン