水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京10R 日本ダービー(G1)(芝2400m)

◎本命馬
⑤キタノコマンドール
牡3、栗東・池江厩舎、Мデムーロ騎手

大混戦。正直、どの馬にもプラスマイナスが同じくらいの比重であり、核が見当たらない。一応本命馬は選ぶが、あくまで形だけであり、とても序列がつくものではない。

個人的に予想の第一段階として、ローテに不安、レースぶりから距離不安のあるダノンプレミアムを切る。そしてダービー馬探しの基本である皐月賞に立ち返る。やはり皐月賞で脚を余していた馬がダービーで巻き返すのは昔から同じ。しかも2014年以降は、皐月賞の上がり最速馬の勝率が、実質100%である(去年は不出走で上がり2位馬が勝つ)。

血統面では近年はキングマンボ系がカギ。父か母父キングマンボ系は09年以降6頭が3着以内に入っている。そして単体の種牡馬ではやはりディープインパクト産駒。軽い芝にもなっていて、ある程度のペースを耐えての瞬発力比べになりそうだ。

皐月賞上がり最速の1頭、ディープインパクト×キングカメハメハとダービー馬同士の配合で、全姉が同舞台のジャパンC2着馬。ハナ差で出走権を皐月賞でもぎ取った⑤キタノコマンドールが、本命には最もふさわしいと判断した。ただ本格化は秋と見ているのだが……。

$お宝馬
⑥ゴーフォザサミット

青葉賞組は勝利なしも、関東馬なら連対の確率は決して低くない。ウインバリアシオンと近似配合で、上位の確率は高いとみる。オッズは決して穴馬というほどではないのだが、10倍を切ることはなさそう。敢えてお宝馬に指名する。

相手上位は⑰ワグネリアン⑱サンリヴァル⑬グレイル⑧ブラストワンピースで、これらに本命、お宝を入れた6頭はどれが連対しても不思議ではない。
押さえで侮られすぎている⑫エポカドーロ、当日の体重次第で⑩ステイフーリッシュ


水上学氏による最新著書は種牡馬辞典!amazonでのお求めはコチラ(※外部サイトに繋がります)