水上学の血統トレジャーハンティング

金曜中山11R ホープフルS(G1)(芝2000m)

◎本命馬
②ブレイキングドーン
牡2、栗東・中竹厩舎、福永騎手

第35回となってはいるが、中山で重賞に昇格してからは過去4回。本当は第5回ホープフルSとするのが正しい。そしてG1となったのは去年。G1元年からはクラシックへ結びつく馬は出なかったが、今年は陣営の意識が変わったのか、来年のクラシックへつながる好素材が何頭もエントリーしてきた。

最大の注目はサートゥルナーリア。母がシーザリオで、兄にエピファネイア、リオンディーズ(朝日杯)、グローブシアター(一昨年3着)がおり、血筋の良さは飛び抜けている。だが過去2戦に時計の裏付けはなく、負かした相手のレベルも決して高くはない。余裕綽々の勝ちっぷりには確かに大物感は漂うし、調教も素晴らしい動きだが、初の小回りコース、今開催中山でのロードカナロア産駒の不振など、圧倒的人気にはいささか不安も感じる。

ここは血統から②ブレイキングドーンで逆転期待の一手だ。先日までの中京、そして今開催の中山、阪神を席捲しているのが、ネオユニヴァースのライン。直線急坂コースに強い系統であり、このラインを代表するヴィクトワールピサ産駒である。父は同コースの弥生賞、皐月賞を勝利。しかも本馬は代々のアグネス牝系で、近親にアグネスタキオン。こちらも弥生賞、皐月賞を完勝している。初の中山でも何ら臆することはないし、過去4回の勝ち馬が全て前走2000m連対馬という傾向も心強い。2019年初日の出を間近に控え、まさにうってつけの馬名の馬が、年越しの橋を架ける。

$お宝馬
④ヒルノダカール

こちらもヴィクトワールピサ産駒だ。母タイムフェアレディはフラワーC勝ち馬で、曾祖母ダンシングファイタは中山牝馬Sの勝ち馬。地味だが中山ゆかりの血統。過去4年全ての年で1頭は馬券になっているのが前走新馬戦勝ちだが、今年は該当馬にピンとくる馬がおらず、前走未勝利勝ちのこの馬に白羽の矢。

相手上位は①ニシノデイジー⑤サートゥルナーリア。押さえは⑪ヴァンドギャルド⑫コスモカレンドゥラ⑧アドマイヤジャスタ

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