水上学の血統トレジャーハンティング

日曜東京11R オークス(G1)(芝2400m)

◎本命馬
⑦シャドウディーヴァ
(牝3、美浦・斎藤誠厩舎、岩田康騎手)

桜花賞馬が使い分けで回避した。グランアレグリアの勝ち方が圧倒的だった分、桜花賞上位馬与し易しのムードが出ており、トライアルや別路線の評価が高まっている。私も下馬評通りの混戦オークスとみている。

別路線の筆頭格、無敗のラヴズオンリーユーにしても、メンタルでの幼さ、危うさを鞍上が懸命に操っての勝利。初の輸送、一気の相手強化は決して楽ではない。コントラチェックは最内枠に入った同型ジョディーと近い枠というのがなんとも厄介だ。

ペースは流れるとは思うので前に行く馬には厳しいとみるが、さりとて後方一気では届かないのが今の高速馬場。内を避ける馬も多く、馬場の3分から4分所を通れる位置取りができる好位から中団前で差せる馬を狙いたい。今年はトライアル惜敗の⑦シャドウディーヴァだ。

高速芝に合う代表血統がダンチヒ系。特にデインヒルのラインは適性が高い。先週のノームコアの父系、プリモシーンの母父系もそうだった。シャドウディーヴァは母父がデインヒル直系のダンシリ。そしてこの開催の2400mでは、父がトニービン直系、あるいは母父にトニービンを持つ種牡馬(ハーツクライやルーラーシップなど)の産駒がやたら来ていて、土曜まで5鞍で該当馬が6連対、3着2回。これにも該当している。

もし内がガラ空きになれば、そこへ潜り込んでも問題ないパワーも父から兼備していて、そうした競馬はお手の物の鞍上も心強い。新馬戦の上がりはいくらスローでも特筆もの。勢力図をひっくり返す。

$お宝馬
⑭フェアリーポルカ

そのフローラSで、上位2頭に優るとも劣らない内容だったのがこの馬。抽選を通ってほしいと願っていた。終始大外回しで距離ロスが大きく、当時は伸びなかった外からグングン差を詰めて0秒1差まで。もし枠があと何頭か内なら突き抜けていたかもしれない。

トニービンを母父に持つルーラーシップの産駒、高速適性は本命馬に少し劣るが、近親にデニムアンドルビー、トゥザヴィクトリーらがいる血統は魅力たっぷり。もしかするともしかするまでの力量は秘めている。

相手上位は②クロノジェネシス⑫ウィクトーリア⑤エールヴォア。押さえに⑬ラヴズオンリーユー⑧ダノンファンタジー⑩カレンブーケドール⑮ノーワン⑪シゲルピンクダイヤ。手広く攻めていきたい。

回顧は火曜更新の当連載にて。

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