水上学の血統トレジャーハンティング

土曜中山11R 紫苑ステークス(G3)

◎本命馬
⑱パラスアテナ
(牝3、美浦・高柳瑞厩舎、武豊騎手)

本来なら高速決着濃厚、軽い野芝の開幕週となる秋の中山。しかし土曜の雨は免れそうもなく、しかもかなり降るというのが金曜の予報だ。重馬場は覚悟しなければならないだろう。

紫苑ステークスはまだ暑い時期に行われる牝馬限定のトライアルで、毎年難解なのだが、今年はこの雨で一層難しいことになった。適性が問われるほどの馬場になると決め打って、ここは⑱パラスアテナから入りたい。

去年ワンツーを決めたルーラーシップ産駒ということで、コース傾向は血統からは問題なし。季節問わず同産駒は当該コースでは安定している。そして道悪を得意とする産駒が多いことも特徴だ。

例年になく厳しい展開だったラジオNIKKEI賞で、牡馬に対して4着。枠も心配なく、紫苑Sでは8枠はむしろ近年大歓迎の枠となっている。重賞昇格後の4年で3勝、3着1回だ。

さらに本番へ向けては、賞金的にここで権利取得が必須で、モチベーションも高いはず。陣営は前走の敗因に渋った馬場を挙げているが、大マクリをかけて上がっていった脚を見れば、とても道悪で動けない馬の脚とは思えなかった。コメントは無視させてもらって、軸として指名する。

$お宝馬
⑫クロスセル
(牝3、美浦・和田郎厩舎、内田博騎手)

パラスアテナと同じルーラーシップ×スペシャルウィークという配合。骨折明けの一戦ではあるが、祖母プロモーションは秋の中山時代のクイーンS勝ち、全兄レジェンドセラーも野芝で複数回連対と、野芝適性の高い一族である。

また前走で下したガロアクリークは、後にスプリングS勝ちから皐月賞3着、トウカイデュエルは先週1勝クラス勝ち、以前には京都2歳ステークス4着だった。秘めたる能力があり、仕上がりさえクリアしていれば馬券圏があっていい。

相手上位は ⑰ウインマイティー③レッドルレーヴ⑨スマートリアン⑯シーズンズギフト。 押さえに ⑧ミスニューヨーク②マジックキャッスル⑭チェーンオブラヴ⑤コトブキテティス①ショウナンハレルヤ

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