水上学の血統トレジャーハンティング


【今週のポイント】
2週続けての無敗の3冠馬誕生で、個人的にはやや虚脱感も漂うのだが、息つく暇もなく、今度はJRA・G1 8勝の新記録へアーモンドアイが挑むことになる。登録こそ12頭と少なく、また毎日王冠を勝ったサリオス、新潟記念を勝ったブラヴァスの参戦がないのがなんとも残念すぎるが、それでも豪華な顔ぶれにはなった。

幸い、今週の天候はずっと良さそうで、ここ3週の中では最も時計の出る芝となるはず。これはアーモンドアイにとっては何よりだろう。

唯一の敵は自分なのかもしれない。牝馬は、時として調教はシッカリできても、競走生活の後半に、急激に衰えるというか、レースへの執念を失ったようになることがある。精神と肉体の両面の糸をいかに保つか、陣営の手腕も楽しみだ。

12頭中8頭が休み明け。かつての天皇賞・秋から見れば信じられない状況だが、G1馬の中で唯一順調にひと叩きしているのがキセキ。一昨年3着時とは脚質を変え、モデルチェンジして臨むことになる。アーモンドアイとは1勝1敗(先着を勝ちにカウントすると)だ。フィエールマンは有馬記念の1回だけ対戦し大きく先着。また今年春のグランプリホース・クロノジェネシスはアーモンドアイとは初対戦だ。このあたりはまだ勝負つけはついていないと胸を張っていいだろう。ただアーモンドアイにとってはベストの舞台設定、そこでどこまで迫れるか。

3→3ときて8へ。日本の競馬界に今週も偉大な新しい足跡が刻まれるのを見たいような、他馬の意地にも期待したいような、複雑な心境の1週間となりそうだ。

★土曜東京11R 富士ステークス(G2) ◎本命馬 サトノアーサー 1番人気9着 数字上、そして見かけの位置は最高の展開。しかしなぜか直線はいつもの外へ出しての追い込みではなく、内の悪いところは入って行ってしまい全く伸びず。ただ反応が悪すぎて、通った所だけが敗因ではないだろう。何か問題があったのかもしれない。

$お宝馬 レイエンダ 10番人気7着 馬場を考えると思ったより速い流れで、追走にお釣りが全くない感じ。バテたわけではないが、そのまま回ってくるだけで精一杯だった。この相手ではかなりスローにならないと、もう通用しないか。

★日曜京都11R 菊花賞(G1) ◎本命馬 バビット 3番人気10着 展開的には、キメラヴェリテが離して逃げてくれたので、ハナを切れなかったことによる不利は無かったはず。それよりも、3番手以降の馬に中盤からぴったりついてこられたことの方が厳しかった感じ。それでも3角下りでは突き放しにかかり、直線は先頭で入ってきたが、そこまでだった。一度休ませるかもしれないが、体調が問題ないなら、コーナーの多い有馬記念で見てみたい。

$お宝馬 ヴァルコス 6番人気8着 パドックではややイレ込み、発汗が目立った。長距離を走るにはもう少しメンタルがどっしりしてこないともたない。道中は折り合いはついたが、直線外へ出してからジリジリになって流れ込んだだけ。残念な結果に終わったが、この馬はどんどん使って経験を積ませた方がいいかもしれない。

【次回の狙い馬】
日曜 東京4R 8着 新馬戦だった。大きな敗因が2つ。1つはかなりのスローでしんがり付近、届くのが至難な位置取りになったこと。もう1つは、なぜか終始外を回らされてしまったロス。それらがありながら最後はよく伸びてきた。次走普通に乗れば勝ち負け。

日曜 東京4R 7着 同じ新馬戦からもう1頭。直線は外からの馬に圧力をかけられ、前が狭くなり、やっと開いて追い出してからは幼さを出して自分がもたれていた。不利があったことによる見直しと、レースを経験しての上積みの両方に期待したい。

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