水上学の血統トレジャーハンティング

日曜新潟11R 新潟大賞典(G3)(芝外2000m)

◎本命馬
⑮ハギノハイブリッド
牡4、栗東・松田国厩舎、国分恭騎手

NHKマイルCはメガ盛り競馬新聞をご覧いただくとして、レギュラー連載では新潟大賞典を取り上げる。

人気も割れて、一見難解な一戦。しかし、ようやく復活の狼煙を揚げようとしているこの馬で迷いはない。⑮ハギノハイブリッドで勝負する。

新緑賞で時計面での高レベル勝ち、それでも賞金が足らずに京都新聞杯へ詰めて使ってこれも勝つというハードなローテを組んでまで、ダービー出走へこだわった1年前。思えばそれがこの馬にとって大きな反動となり、下半期以降を棒に振ることに繋がった。暑い夏もゆっくりとはできず、菊花賞へ向けて早めの帰厩、そして適性外の菊花賞出走と疲労ばかりが蓄積。ここまでは不運と言えば不運な競走生活だったといえる。しかし、前走でようやくこの馬らしい切れを見せてくれた。

タニノギムレット産駒は、ゴール前に急坂がなく、かつ直線の長いコースを最も得意としている。東京、京都外回り、そして今回の新潟外回りが該当するが、とりわけ、適度に時計の掛かる春の新潟の方が、夏の新潟よりも動ける。うってつけの舞台に加え、母の父は昔からローカルに強いトニービン。スティンガーをはじめとする重賞活躍馬が居並ぶ、今となってはやや古めの牝系で、野芝もハマるはずだ。

$お宝馬
②クランモンタナ

去年の新潟記念では、直線で不利を受けながらも2着。ただ今回は夏場よりも力の要る芝で、前に行く馬には苦しい舞台になっているが、この馬の粘りは名門牝系ならではのもの。加えて、寒い時期が全くダメで、この暑さは大きくプラスに出るはずだ。ゴール前の二枚腰に期待。

上位評価は①ラングレー⑪パッションダンス③デウスウルト⑦マテンロウボス、押さえで⑬アズマシャトル⑭マイネルディーン⑥ダコール