昨日の話。新宿で行われた競馬ラボトークイベント『生うまトークサミット』を見物しに行った際、来場者の方から「来年の阪神タイガースはどうですか?」と聞かれ、「いやもう阪神タイガースのファンやめたんですよねぇ」とナチュラルにすでに2019年を諦めた返答をし、来場者の方を苦笑させてしまった。

そもそも年間100回は阪神ファンをやめているのでは?と言われるほど、悲観的な阪神ファンである筆者。競馬ラボの小野田学氏を筆頭とするポジティブ系阪神ファンを見習いたいところだが、出てくるのはため息ばかり。来年の阪神スローガン『ぶち破れ!オレがヤル』の意識で、私もなんとかして、来年はポジティブ系阪神ファンになりたいところだ。

と書いたところで、また来年も開幕からため息ばかりのネガティブ系阪神ファンのまま、シーズンオフを迎えそうである。


さて、競馬に話を移そう。土曜の京都2歳Sは◎ブレイキングドーンが期待通りの2着。なんだかんだ11月も重賞の◎の成績はいい。日曜もこの調子を持続させたいところだ。

日曜のG1である東京11R・ジャパンC。このレースについては、競馬ラボチャンネル・うま馬データMOVIEも参考にしていただきたい。

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動画の中でも話したが、このレースは非常にトニービンが強いことで知られている。実に7年連続で3着以内に食い込んでいるのだ。元々トニービンは東京コースに強いが、よりペースが厳しくなるジャパンCはその持続力を活かすには絶好の舞台。実際ここ7年で3着以内となったトニービン持ちのうち、トーセンジョーダンやジャガーメイルといったあたりは天皇賞(春)でも3着以内となっているように、そのスタミナ、持続力がこのレースでも活きるのだ。

展開面を考える上でポイントになりそうなのが大外のウインテンダネス。今回の鞍上は内田博幸騎手。内田騎手とのコンビで春の東京・緑風Sを逃げ切っているが、その時のラップが、

13.1-11.2-12.5-12.5-12.3-12.1-11.7-11.3-11.5-11.2-11.5-12.0

注目したいのは残り1000m地点から残り200m地点まで全て1F11.5以内のラップを刻んでいるところ。いわゆるロングスパート勝負である。レース後半1000m57.5秒は、東京2400m史上最も速いタイムだった。このようなロングスパートで持続力が試されるとトニービンは強い。実際3着のグランドサッシュはハーツクライ産駒で、4着ヴァフラームは母父ジャングルポケット。どちらもトニービン持ちである。

ちなみに2位は2011年、ブエナビスタが制したジャパンCで、この時の2着はトーセンジョーダン、3着はジャガーメイル。共にジャングルポケット産駒で、つまりトニービン持ちである。内田騎手が緑風Sのイメージで乗ってくれば、自然とロングスパート勝負になりトニービンが活きる流れになりそうだ。

今年トニービンの血を持っている馬の中から◎シュヴァルグランをチョイスしたい。6歳になって多少の衰えを感じなくはないものの、牝系の世界的名門・バラード一族は歳を重ねても成長が持続するタイプが多い。前走の京都大賞典は反応の速さも求められるレースで、適性が足りなかった。近2年ジャパンCで馬券になり、かつ天皇賞(春)も好走と、持続力は折り紙付き。叩き2走目(2.1.1.0)という成績が示すように叩き良化型でもあるため、ここでもう一度狙ってみたい。

穴として一考したいのはトニービン持ちのミッキースワローの他に、英国馬サンダリングブルー。3走前のレベルが高い英インターナショナルS3着の価値が高いのはもちろんのこと、2走前のスウェーデン・ブローパーク競馬場で行われたストックホルムCインターナショナルで、深めの芝、掘れる地盤で出した2.28.4という時計には価値がありそう。父ダンジグ系×母父ストームキャット系は日本ダービー3着馬アポロソニックと同じ。馬群の狭いところを割る勝負根性は、馬群がタイトになりやすいジャパンCにおいて武器になってくる。

◎シュヴァルグラン
〇アーモンドアイ
▲サトノダイヤモンド
☆サンダリングブルー
△⑤、⑧、⑪、⑭

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京都12R・京阪杯は過去5年で3着以内に食い込んだ16頭中、12頭が父も母父もサンデーサイレンス系ではない。もちろん昨年母父サンデーサイレンスのネロが制しているように、相性が悪いわけではないのだが、サンデー系全盛の現代競馬においてここまでサンデー系が弱いレースは珍しくなってきた。最終週で踏み荒れた芝、そしてスタートしてから上り坂があることにより、切れよりパワーが優先されることから起こる現象と推測される。

今年、父も母父もサンデー系ではない馬は出走馬18頭中8頭。割と多い。
もう一つ◎を絞り込む傾向として、内枠有利が挙げられる。過去5年で3着以内に食い込んだ16頭中、実に9頭が馬番6番以内。前の週にコース替わりする影響、そしてCコースの1200mは追い込みが利き辛い傾向も相まって内を回るだけで有利という状況が作られる。

今年6番以内で父、母父共にサンデー系ではない馬は3頭。その中から人気のない◎ナインテイルズをチョイス。前走は休み明けの影響もあり8着に敗れたものの、今回は叩き2戦目。父ローエングリンは重厚な血統背景ということもあって、少し時計の掛かる芝に強い。京阪杯の勝ち時計は例年1.08.5前後であることが多く、時計が速過ぎない決着もこの馬にはプラスだろう。

前走のスプリンターズSで4コーナーの馬場の悪いところに脚を取られたことを鞍上が悔やんでいたアレスバローズ、穴で内枠&時計の掛かる馬場が得意なコウエイタケルあたりも狙ってみたい馬である。

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京都11R・オータムリーフSはダートのオープン競走の中でも有数の『差しが入りやすい』レース。向正面が上り坂の京都ダート1200mは、オープンクラスともなれば上り坂付近で先行争いが激しくなり、先行馬が潰れるシーンも多い。過去2年のオータムリーフS3着以内馬6頭中、4角10番手以下は実に5頭。昨年の勝ち馬ニットウスバルも4角10番手で回ってきていた。

今年もそれなりに先行馬が揃っており、ここは差しに回す◎ドリームドルチェの一発に期待してみたい。ここ最近湿った砂やダート1200mではなかなか反応できないレースが続いており、年齢を重ねてズブくなっているのだろう。今回はブリンカーを装着することから、いつもより反応がいい可能性がある。5走前の京葉Sは前半600m32.8という猛烈なハイペースに乗じて3着に来たように、前崩れの恩恵を受けて差し込んでくるタイプ。もちろんもう1200mの流れ自体が忙しい可能性はあるが、これだけ人気がないのなら、狙ってみても面白そうだ。


平場からは東京5R・3歳上500万の◎ラレータ。夏から一周のダートを使っていたものの、やはり距離が長いのか末脚が甘くなっていた。前走はワンターンのコースに距離短縮して一変。前傾ラップを楽に追走し4着まで差し込んだ。

母エヴィータアルゼンティーナはダート1400mの米G1ラブレアSの勝ち馬で、ラレータ自身も元々1400mでも好走歴がある。距離短縮はプラス。更に言えばゲートに不安のある馬で、大外枠で最後入れはプラスに働いてくるだろう。C.デムーロ騎手はこの秋、ダートで
1~4枠(0.0.0.7)
5~8枠(2.1.2.13)
とダートの内枠で苦戦していることを考えれば、よりいいと言える。前走の短縮も◎にしていたものの、4着。今回は前走賭けた分も取り戻したいところだ。