プロ野球・阪神タイガースのファンで、今週末のソフトバンク・ホークスとの2連戦に注目している人間は多いだろう。特に登板予定の藤浪晋太郎投手のデキは今シーズンのチーム成績に関わるだけに、注目の的だ。24日の中日ドラゴンズとのオープン戦でも4回を4安打6四死球3失点と荒れ、課題の制球は安定しなかった。

秘めるポテンシャルは国内12球団トップクラス。ここ数年制球に苦しみ伸び悩んでいるが、実戦12打数0安打で春季キャンプを終えた新外国人のジェフリー・マルテ内野手と共に、今年の阪神はこの2人の頑張りが必要不可欠だ。藤浪投手が今年、層が厚い(と現状言われている)投手陣の中でどこまで存在感を発揮できるのか注目したい。


さて、今週の中央競馬の話に移ろう。先週日曜は中山記念の◎ウインブライト、阪急杯の◎ロジクライが共に3着以内と一定の結果を残すことができた。今週も流れに乗って妙味のある馬に◎を打ちたいところである。


中山11R・オーシャンSは前半3F32秒台~33秒半ばで入ることが多い。これは同じ舞台で行われるスプリンターズSもそう。G1と比べれば上がりも掛かり、さすがに底力勝負とはならないが、中山芝1200mの前傾ラップだけに、末脚のキレより持続力が求められてくる。

今年ハナを切るのはモズスーパーフレアだろうか。前走のカーバンクルSは32.8-34.2というハイペースで逃げ切った。近年の中山芝1200mはハイペースになるとダンジグ系やミスタープロスペクター系が来やすい。事実カーバンクルSで2着のナックビーナスはダンジグ持ちで、3着レジーナフォルテは父ミスプロ系だ。

今回狙うはカーバンクルSで4着だった◎ペイシャフェリシタ。4コーナー5番手から4着と一見伸びきれていないが、圧倒的前残りだったレースだけに仕方ないだろう。前走のシルクロードSはポジションが下がったところで挟まれる不利のダブルパンチ。よく7着まで来ている。

母父ケープクロスがダンジグ系。持続力もある馬で、6走前にこの舞台で行われた春雷Sは32.9-34.5という流れを4番手追走から押し切って見せた。今回も似たような流れになることが想定されるだけに、ポジションを取ってなだれ込む競馬ができれば巻き返しがあっていい。

同じくシルクロードSで位置取りを悪くし差し込めなかったダイメイプリンセスもハイペースは得意な馬。前走から斤量が4kgも減るナックビーナスも押さえておきたい。モズスーパーフレアは脚力上位だが、右回りは内ラチに寄せたいだけに、14番枠が課題。ラブカンプーもゲートは速いだけに、どこまでテンに行くのか興味深いところだ。

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阪神11R・チューリップ賞は桜花賞と同じ、阪神芝1600mで行われる。レース内容も近いかと言うとそうでもなく、当然G1の桜花賞のほうが流れは厳しい。過去10年で比較するとよく分かるが、前半3F35.0以上のレースはチューリップ賞が8回、桜花賞が2回と一目瞭然。チューリップ賞は桜花賞より流れが緩くなりやすいため、前が残りやすい。近10年の3着以内馬を見ても、

チューリップ賞
4角5番手以内…16頭
4角6番手以降…14頭

桜花賞
4角5番手以内…8頭
4角6番手以降…22頭

という結果。今年の出走メンバーを見ると、前走ハナを切っていたのは2頭。その内オーパキャマラードが逃げたエルフィンSはスローペースだったことを考えると、ここもそこまで速いペースにはならないか。

ノーザンテーストやキングマンボといったこのレースと相性のいい血を持ち、かつ前に行ける◎メイショウショウブを重視。前走はデビューしてから5戦目にして初めて4着以下に敗れたものの、勝ったダノンファンタジーが4角16番手、2着クロノジェネシスが4角17番手、3着ビーチサンバが4角10番手だったように、前半3F34.8というペース以上に先行馬に厳しいレースであった。それでも先行した組では最先着と踏ん張っている。

間隔を空けたことがプラスに出そうなシェーングランツも上位評価。ダノンファンタジーも実力最上位だが、最内枠はいささか不安。一発狙うなら昇級向きの血統のマルモネオフォースか。

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他のレースからは合計3レース取り上げる。


まずは阪神4R・3歳未勝利の◎クードメイトル。フラワーCを制し、皐月賞で1番人気に推されたファンディーナの半妹であり、若葉S2着などの実績のあるナムラシングンの全妹にあたる良血馬である。

非常にオシャレな配合で、母方の曾祖母にあたるクドジェニは、父ヴィクトワールピサの母父マキャヴェリアンの全妹にあたる良血馬。いわゆる『同血クロス』を持っている。わざとヴィクトワールピサを交配相手に選んでいるのは間違いない。牝系自体バゴやフィフティーワナーなどを輩出している名門牝系である。

疝痛により開腹手術を経験していることもあり、デビューはこの時期に遅れてしまったものの、調教では同厩の1000万条件古馬2頭に先着するなど、非常にいい動きを見せている。ヴィクトワールピサ産駒らしく体重が540kgほどあるとのことで、その部分ははネックではあるものの、いきなり走ってきてもおかしくない素材ではないか。


中山8R・潮来特別は◎マスラオ。頭数が7頭と少なく、ほぼ間違いなくスローペース。通常少頭数のスロー戦は瞬発力勝負になるものだが、500万や1000万の中長距離戦はそもそも速い上がりを使える馬が少なく、前に行けるが速い上がりを問われると厳しいマスラオが位置取りアドバンテージを活かして粘り込める、という状況が発生しやすい。

これまでマスラオは一桁頭数のレースを3度経験しており、それぞれ2、4、3着と大崩れしていない。4着だった本栖湖特別は東京2400mで、勝ち馬ヘリファルテが上がり3F33.2を使うような瞬発力勝負。これではマスラオは厳しい。しかも3着馬は先日のダイヤモンドS2着馬である。

振り返るとこの馬、初勝利が10頭立て、2勝目は11頭立てと共に少頭数であった。ここ2走は色々な意味で参考外。3走前は16頭フルゲートの8枠15番で参考外。少頭数なら巻き返せるだけの力はある。シティボーイに託してみたい。



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