先ほど、当コラムの別記事でケンタッキーダービーを取り上げた。何となく思い立ち昨夜書き始めたところ、意外と字数が多くなりコラム本編に入らず、今日は珍しく中央、海外と2回に分けての更新となる。

いつもコラムの"日本編"ではプロ野球・阪神タイガースの悪…ではない、阪神に対する激励から文章を始めていくが、今回はアメリカ・ケンタッキーダービー。となればメジャーリーグのデトロイト・タイガースの話題から始めよう、そんな気持ちで今年のデトロイト・タイガースの成績を見ると、ここまで14勝15敗。何とも微妙な、コメントし辛い戦績である。

これならまだ我らが阪神タイガースのほうが成績はいいと思ったものの、阪神は現在16勝15敗1分。あまり変わらないですね。デトロイトは貧打に苦しんでいるようで、チームのホームラン数は21、チーム打点は95。共にアメリカンリーグ15球団中最下位とのこと。貧打に苦しむのはどこのタイガースも一緒ですね。また貴重でも何でもない情報を仕入れてしまった。


さて、日曜の中央競馬の話に移ろう。土曜の東京競馬は9R終了後急速に天気が悪化し、雹が降り続ける最悪のコンディション。転向確認という珍しい言葉が画面に踊り、中止となってしまった。それなりに長く競馬をやって、世界各国の競馬中継も見てはいるが、雹で中止は見たことがない。馬場は緩くなり、日曜の競馬にも影響を与えるだろう。


東京11R・NHKマイルCについては動画、"内ラチの上を走れ!"も参考にしていただきたい。

NHKマイルCの予想動画は⇒

動画の中でも紹介しているが、とにかくこのレースはアメリカ血統が来やすい。一昨年は2着馬リエノテソーロがスパイツタウン産駒。昨年は1着ケイアイノーテックの母父がスマーティージョーンズ、2着ギベオンの母父がゴーストザッパーと、アメリカダートで活躍した馬の名前が並んでいる。その理由として挙げられるのはラップ。

NHKマイルC近5年平均
12.2-11.0-11.4-11.8-11.8-11.3-11.4-12.0

これを見て分かるようにラップに波がない。ワンペースなアメリカ血統がむしろ輝くのはこのためだ。アメリカ血統の中でも一番このレースと相性がいい血統が、クロフネ、フレンチデピュティの祖先であるデピュティミニスター。近年を見ても、13年1着マイネルホウオウ、2着インパルスヒーローを始め、15年1着クラリティスカイ、3着ミュゼスルタン、16年3着レインボーライン、17年1着アエロリットが好走している。

昨年はデピュティミニスター持ちが3頭おり、その中からギベオンが2着に食い込み、ミスターメロディは7番人気ながら4着。かつてNHKマイルCが稍重で行われた07年は1着ピンクカメオが、同じく稍重の08年は2着ブラックシェルが、それぞれデピュティミニスターの血を持っていた。

今年、デピュティミニスターを持っているのは◎グルーヴィットただ1頭。新馬、2戦目とダートで連勝したほどパワーを秘めている馬で、土曜の午後に猛烈な雹が降って緩くなった馬場にも対応できるだろう。曾祖母にエアグルーヴがいる良血馬で、ニジンスキー、トニービンなど重厚な血も多く抱えている点も魅力的。G1替わりは逆に歓迎したい。

多頭数の内枠を捌けるかは課題となるものの、鞍上は多頭数のビッグレースが多く、内が密集するオーストラリア競馬で実績を多く残しているレーン騎手だけに、何とかなる。と信じたい。

桜花賞馬グランアレグリアはここまで時計の速い馬場でスピードを生かしてきたタイプ。週中はそれなりに重視する予定だったものの、土曜の降雨で馬場は緩み、いくら1日経過するとはいえ、日曜の東京芝はそれなりにパワーを要する状態なのは間違いないだろう。テンションの高い馬で、間隔が詰まった点もネック。思い切って△評価に留める。

穴馬で挙げたいのは3頭。小気味良いピッチ、母父が道悪得意のアドマイヤコジーンというトオヤリトセイトは爆穴に指名したい。折り合いさえつけば一発あってもおかしくない。

脚の不安で2走前は急仕上げだったクリノガウディーも要警戒。本質的にマイル以下に適性がある馬で、前走は2000mのG1の外枠。いかにも条件が厳しい。今回は半周コースの内枠と、朝日杯FS2着時に近い条件替わりとなった。

あとはカテドラル。新馬戦で緩い馬場を攻略し完勝するなど、道悪馬場の適性は高い。3走前は前崩れの東京スポーツ杯2歳Sで先行し、2走前の京成杯は右回りの2000mが長かったことから、大敗した2戦は参考外としていいだろう。どう競馬するかは読みづらいが、力はあるだけにぜひ押さえておきたい1頭だ。

NHKマイルC
◎グルーヴィット
〇カテドラル
▲ダノンチェイサー
☆トオヤリトセイト
△①、②、⑦、⑰


京都11R・鞍馬Sは、前半が上り坂でペースが遅くなりやすい京都芝1200mにしては差しが入りやすい。ここ3年の3着以内馬9頭中、6頭は前走4コーナー6番手以下。加えて土曜の京都芝は時計の速さは標準とはいえ、欧州の重厚な血統を持つ馬が好走しやすい状況であった。1400m以上に実績があり、かつ前走4コーナー6番手以下で通過しているような馬を狙いたい。

ダイメイフジの母父は菊花賞馬ダンスインザダーク。その影響もあり、昨年、芝1400mの安土城Sを勝っているように、純然たるスプリンターというよりは、1400mもこなすタイプの短距離馬というイメージでいいだろう。スタミナが活きる今の馬場はフィットしてきそうだ。

ここ3年の好走馬9頭中5頭はミスタープロスペクター系×サンデーサイレンス系という組み合わせで、ミスプロ系アグネスデジタル×サンデー系ダンスインザダークの本馬にとっては追い風となりそうだ。前走G1の反動がなければ楽しみはある。


東京10R・ブリリアントSは湿ったダートで行われる点が最大のポイントになるだろう。ここ5年、稍重~不良馬場で行われた東京ダート2100mのオープンは17年のブラジルCしかない。勝ち時計は2.08.1、上がり3Fも37.4と速かったことで、2着馬の父はゼンノロブロイ、3着馬の母父はスペシャルウィークと、スピード、スタミナ共に必要な東京芝2000mのG1勝ち馬の血を持っている。

今年、父か母父に東京芝2000mのG1馬がいる馬は3頭。その中から◎ゴールデンブレイヴをチョイスしたい。前走は騎乗予定のルメール騎手が、前日の落馬の影響で騎乗を取りやめ、急遽乗り替わり。レースもチグハグだったことから参考外に近そうだ。湿った砂、速い上がりにも対応可能。兄のアプリコーゼがこの舞台で好走しているのも強調材料だ。


その他のレースからは合計1R取り上げる。


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