令和に入って1週間以上が経過した。当初の令和ブームがひと段落つきそうな空気も漂っている中、我らが阪神タイガースは妙に好調を維持している。平成最後の1週間も6勝1敗で圧倒的に勝ち越し、令和に入ってから5勝2敗1分。つい最近まで最下位だった割に、いつの間にか3位まで上がってきた。大型連敗を喫している際は自宅で枕を壁に投げるなど荒れた生活を送っているものだが、貯金生活のおかげで、今は精神的に安定した生活を送ることができている。

昨日の時点で阪神は18勝16敗2分。借金生活を送ることが圧倒的に多いチームだけに、微笑ましく見ることができる成績だ。今年まだ読売巨人軍相手に6戦未勝利という事実から目を背ければ、18勝10敗2分と首位のような成績になるだけに、巨人軍には早急にパ・リーグに移籍してほしいものである。

来週頭からはその巨人軍と東京ドームで2連戦。連敗する覚悟をして、精神的ダメージを最小限に抑えたい。


今週も週末の中央競馬の話に移ろう。先週の土曜東京開催は終盤に雹が降り、大荒れの中開催が中止となったのはまだ記憶に新しい。筆者も府中にいたが、分厚い雲が次々に流入し、まるでこの世の終わりかと思うような天候であった。路上に水たまりもできていたことから、翌日の開催は重馬場か…と思ったところ、翌日のNHKマイルCは良馬場。

芝コースで騎乗したジョッキーたちに話を聞くと、「馬場は緩いよ」と口を揃えていたものの、それでもNHKマイルCは1.32.4。過去のこのレースと比べても時計は見劣りしない。多少緩かろうが時計が出るほど、今の東京芝の状態はいい。今週の東京は晴れ続き。多少散水したとしても硬めの馬場で時計勝負になる可能性は高そうだ。

東京11R・京王杯SCは近年、1分19秒台の決着になることが多く、高速化している。近5年で19秒台の決着だったのは、14、16、18年。3着以内馬9頭中6頭が父がサンデーサイレンスなどのヘイロー系×母父ノーザンダンサー系という組み合わせ。速い時計に対応できるヘイローの血と、持続力に優れたノーザンダンサーの血がマッチするのだろう。

今年、父がヘイロー系で母父がノーザンダンサー系の馬は6頭。その中から◎ロードクエストを抜擢したい。父はヘイロー系マツリダゴッホ。母の父はノーザンダンサー系ダンジグの孫であるチーフベアハート。ダンジグは時計勝負にも強く、レコード決着だった昨年のこのレースも2、3着馬は母父の先祖がダンジグである。

前走のダービー卿CTは前半からペースが流れ、馬群が縦長になってしまった。前との距離感を詰めるために3、4コーナーから内目を通って動いていったものの、この日の中山芝は3、4コーナーの内目は緩く走りにくかったため、その部分を通ったこともあって末脚が甘くなってしまった。今回の舞台は左回り。良馬場も望めることから、コース替わりで内が有利になる状況にさえならなければ一発を期待できる。

ここ2走ワンサイドゲームが続き、時計の速い決着にも対応できるトゥザクラウンも有力。穴っぽいところでは、時計短縮がカギも、左回り替わりはプラスのエントシャイデン、軽い馬場の時計勝負に強いキャナルストリートあたりを狙ってみたい。

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京都11R・都大路Sの話に移ろう。京都1800mの上級条件は中盤に1F11秒台のラップが並び、長く脚を使う能力が求められやすい。昨年は2着エアアンセム、3着グァンチャーレ共に父は持続力に優れたロベルト系の種牡馬。2年前も、3年前もロペルト系の馬が3着以内に入っている。

今年父か母父がロベルト系の馬はカレンラストショーと◎ソーグリッタリングの2頭だけ。母父がロベルト系シンボリクリスエスのソーグリッタリングは前走の六甲Sで4角10番手から差し切り勝ち。残り800mから11.8-11.1-11.7-11.9と11秒台が並ぶレースを差し切ったあたり、内容は悪くなかった。

1800m自体が久々という点はネックとなる。以前は気性的影響もありマイルまでを中心に使っていたものの、最近気性面での成長は感じられること、そして切れ味勝負になりやすいマイルより、持続力勝負となりやすい1800mのほうが血統的には合っている可能性もあり、本命とする。