競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【ジャパンダートダービー】超高速馬場!大井の2000mでこそ狙える馬!
2023/7/11(火)
大井ダート2000m
出走馬&展望
◎オーロイプラータここまで9戦3勝、勝つか4着以下かの極端な成績であることから分かるように、後ろから行く分どうしても着順が安定しない。毎回脚自体は使っていて、伏竜Sは超高速馬場で忙しく、鳳雛Sは前残り馬場にやられてもいた。
ペースが速くなった前走の鷹取特別を圧勝したように、ペースが流れる2000mは大歓迎。母の父がシングスピールでスタミナ豊富。高速馬場さえこなせればかなり面白い存在だ。
◯ミトノオー
ここまで5戦4勝。唯一負けたのは距離が短かったオキザリス賞だけ。ペースが多少速くても問題なくこなすように、持続力はメンバー中トップクラスで、距離延長も問題はなさそうだ。ここ3走のタイムはどれも優秀で、素質は疑いようがない。今回もマイペースで運べれば、多少ペースが速くなっても粘り込めそう。
▲ミックファイア
ここまで5戦5勝、今回が初めての中央馬とのレースになる。春は使い込めなかったものの、羽田盃、そして東京ダービーとどちらも圧勝。タイムもそれぞれ1.50.9、2.04.8と、速い馬場だったことを考慮しても優秀。
ただし今回はこれまで以上にペースが厳しくなる可能性があり、素質を評価しても3番手評価とさせてもらった。
☆ゴライコウ
父がキングマンボ系のホッコータルマエ、母父にアフリートと、高速馬場に強い血統構成である点が魅力的。UAEダービーは力負けと思える部分もあったが、展開も微妙だった。2走前のワンターンのマイルコースよりコーナー4つの一周するコースのほうがいいのは間違いなく、ハイペースに乗じて一発を狙いたい。
△キリンジ
前走の兵庫チャンピオンシップでミトノオーに突き放されてしまったようにまだ一線級とは力の差がありそうだが、ペースは合いそうな一頭。小回りコースより広いコースのほうが合いそうな一頭で、△評価。
△ユティタム
ここまで4戦3勝、唯一負けたペリエールはユニコーンSを勝っているように、この世代のダート路線でもトップクラスの実力を秘めている。コースを問わず走れる点は魅力的だが、揉まれた時に一抹の不安を残しているため、ここは△評価にとどめたい。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。