
2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
日本と海外の馬作りの違い
2026/8/7(金)
高田潤です!!
本日は美浦トレーニングセンターにて調教に騎乗させていただきました。
騎乗したのは来週の新潟ジャンプSでコンビを組ませていただきますプラチナドリーム号です。
先日引退した石神深一がずっと騎乗していたお馬さんです。
僕は調教も含めて初めての騎乗となりますので、美浦までお邪魔させていただき感触を確かめました。
実績のあるお馬さんですので、来週しっかりと結果を出せるように深一とも話あってレースに臨みたいと思います!!
美浦トレセンと栗東トレセンでは坂路や平地コースの造りや環境が大きく異なります。障害コースにおきましても同様で障害の大きさやレイアウトがかなり違います。
どちら方がいいというわけではなく、表現としては乗っていて感じ方が全然違うという方が正しいと思います。
美浦には美浦のいい所、栗東には栗東のいい所はそれぞれありますので、違う環境で騎乗するのは自分にとっても非常に興味深いですし勉強になります。
例えば、美浦だとコースによってまわる向きが違ったりします。ウッドチップコースは左まわりだけどその外のダートコースは右まわり。というように異なったまわり方もします。
栗東では、前から馬が走ってくると驚くからなどの意見から、まわる方向はどちらかに一方に統一されています。東西で考え方が全然違うんですよね…
そもそも海外(フランスやアイルランドなど)では前から馬が走って来ようが近くで障害を飛ばしていようがお構いなくそのまま調教します。障害も20頭くらいまとまって集団でバンバン飛ばします。
僕も何度か海外で騎乗もさせてもらい色々な調教方法を見てきましたが、やはり思考は基本的には海外に近いですね。
馬は喋れませんのでなにが正解とかはわかりませんが、僕のいち個人的な意見としては日本は少し神経質になりすぎているというか気にしすぎているように感じます。
僕の考えは、レースは一頭でするわけではありませんので、例えば調教で一頭で落ち着いて走れていたとしても集団でそれが出来なければあまり意味が無いと思っています。
ですので僕は折り合いの難しい馬やかかる馬ほど併せ馬や縦列をしたりします。 まず、何故できないのか?原因を追求します。
暴走したり口向きの悪い馬ほど強いハミを使わずに逆にストレスのかからない弱いハミを使います。
とにかく、いかなる場合でも騎乗者に耳を傾ける。常に馬が快適な状態になっていないといけないと思うんですよね。
よく調教の際に「この馬は暴走して坂路しか調教できないから…」と厩舎の方から言われることがあるんですが、僕が27〜8年トレセンで乗ってきた中で坂路しか乗れない馬なんて一頭もいません。
コースで乗れない馬なんて絶対にいないと思っています。乗れないときは必ず馬具、扶助、調教法など何かが間違っているわけで、何が原因でそうなっているのかを突き止めるべきです。
このコラムを見ている競馬関係者の方で、この馬は絶対にコースで乗れない!!という馬がいたら僕に一回騎乗させて下さい(^^;;騎乗依頼待ってますね。
人それぞれ考え方は違うと思いますので何が正解かわかりませんがそこは馬乗り馬作りの難しい所でもあり面白いところだと思っています。
何年乗っていても日々勉強です。。
プロフィール

高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。




