金鯱賞

フィリーズR

ステファノス

(牡6、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
ココシュニック
母父クロフネ
通算成績20戦4勝
重賞勝利 14年富士S(G3)
連対時平均馬体重478kg (最高:488kg) (最低:470kg)
前走時馬体重486kg
POINT骨格は完全にできあがっており、引き締まった馬体は現役屈指の見栄え。筋肉量が多いため、距離は2000mくらいが限界だろう。本来、使って良くなるタイプの馬であるが、今回は肋も薄っすら見えるくらい仕上げられており、今季初戦から能力を発揮できると見ている。天皇賞・秋の時が100%なら、今回は90%くらいの走りはできるはず。メンバー的にも勝ち負けは必至だ。

ルージュバック

(牝5、美浦・大竹厩舎)

マンハッタンカフェ
ジンジャーパンチ
母父Awesome Again
通算成績13戦5勝
重賞勝利 16年毎日王冠(G2)
16年エプソムC(G3)
15年きさらぎ賞(G3)
連対時平均馬体重452kg (最高:458kg) (最低:450kg)
前走時馬体重454kg
POINT全体的に見栄えのするタイプではないので、休み明けでも悪くない仕上がり。むしろ小柄な身体なので、フレッシュな状態を狙った方が良いかもしれない。筋肉の多いタイプではないが、均整の取れた馬体でバランスが良い。皮膚も薄く、しなやかな筋肉がついているため、全身を使ったセンスのある走りをすることができる。近走は関東圏の競馬が続いているため、馬体重を減らさなければ好勝負。

ヤマカツエース

(牡5、栗東・池添兼厩舎)

キングカメハメハ
ヤマカツマリリン
母父グラスワンダー
通算成績22戦6勝
重賞勝利 16年金鯱賞(G2)
16年中山金杯(G3)
15年ニュージーランドT(G2)
15年福島記念(G3)
連対時平均馬体重488kg (最高:504kg) (最低:480kg)
前走時馬体重508kg
POINT昨年の金鯱賞で20キロほど体重を増やし、全体にボリュームが出てきた。胴がやや詰まったシルエットで、決してベストの距離とは言えない有馬記念でも最速上がりで4着しており、地力の強化が伺える。今回は毛艶も良く、休み明けでも体調は良好。欲を言えばトモにもう少し張りが欲しいところではあるが、大阪杯のステップとして恥ずかしくない競馬を見せてくれるはずだ。

プロディガルサン

(牡4、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ラヴズオンリーミー
母父Storm Cat
通算成績8戦2勝
連対時平均馬体重495kg (最高:512kg) (最低:486kg)
前走時馬体重512kg
POINT<今週のイチオシ>ラヴズオンリーミーの産駒は筋肉量の多い馬が多く、この馬も例に漏れず前駆、後躯ともに立派な筋肉が付いている。全体のバランスも整っており、直飛で脚長のディープ産駒らしい形。今後、距離はマイル~2000mになっていくと思われる。毛艶も文句ない状態で、一度使われた効果がにじみ出ている。G2でメンバーは揃うが、勝ち負けになる素晴らしい仕上がりと見た。

サトノノブレス

(牡7、栗東・池江厩舎)

ディープインパクト
クライウィズジョイ
母父トニービン
通算成績30戦6勝
重賞勝利 16年鳴尾記念(G3)
16年中日新聞杯(G3)
14年日経新春杯(G2)
14年小倉記念(G3)
連対時平均馬体重501kg (最高:516kg) (最低:486kg)
前走時馬体重510kg
POINTさすがに年齢的にもう上積みは感じられない。腹回りには若干の緩みも感じる。ただ、この馬にとって一定以上の状態にはあり、毛艶も馬体の張りも良い状態なので、現状での能力発揮には問題ないレベルと言えるだろう。筋肉量が衰えてきた雰囲気があるので、極端な高速決着にならなければ上位入線もある。

ルミナスウォリアー

(牡6、美浦・和田一厩舎)

メイショウサムソン
ルミナスハッピー
母父アグネスタキオン
通算成績20戦5勝
連対時平均馬体重469kg (最高:482kg) (最低:456kg)
前走時馬体重482kg
POINTメイショウサムソンの産駒で、見栄えはしないがパワーに富んだ造りとなっている。クビさしも太く、力の要る馬場やコースでこそ真価を発揮するタイプだ。背中には銭型が浮いており、体調自体は問題ない状態。肩の辺りに外傷した痕が見られるが、擦り傷程度のものなので心配はなさそう。個人的な見立てでは、AJCCの時の方がいい仕上がりだったように見えるものの、デキ落ちというわけではなく、大崩れはなさそうだ。

レーヌミノル

(牝3、栗東・本田厩舎)

ダイワメジャー
ダイワエンジェル
母父タイキシャトル
通算成績5戦2勝
重賞勝利 16年小倉2歳S(G3)
連対時平均馬体重462kg (最高:466kg) (最低:458kg)
前走時馬体重468kg
POINTダイワメジャー産駒らしい、ゴロッとした体型に立派な筋肉。距離はマイルが限界も、短距離で素晴らしいスピードを生み出すことのできる馬体の造りとなっている。飛節の折りが深いため、テンの瞬間的な加速力があり、逃げている時も一気に後続を引き離すことができる。一方で、持続する脚にはやや欠ける印象。冬場は毛艶を良く見せないタイプなので、体調面も問題なし。メンバー的にも勝ち負けに持ち込まなくてはならないところ。

ジューヌエコール

(牝3、栗東・安田隆厩舎)

クロフネ
ルミナスポイント
母父アグネスタキオン
通算成績4戦3勝
重賞勝利 16年デイリー杯2歳S(G2)
連対時平均馬体重484kg (最高:490kg) (最低:476kg)
前走時馬体重488kg
POINTクロフネの産駒らしくスッキリとした造りで、筋肉量は少ないが俊敏なイメージを与えてくれる。四肢の造りは理想に近く、全体にバランスが良い。頭が小さめなので、スタミナを浪費しない。ただ、距離が伸びて良いとは思えないが。冬毛が抜け始めており、状態はまだまだ良くなる。ここがピークとは言えないが、走れる状態になりつつある、といったところ。ここはあくまで叩き台と見て、押さえ程度の評価で。

シグルーン

(牝3、栗東・宮厩舎)

アイルハヴアナザー
ワルキューレ
母父ステイゴールド
通算成績3戦1勝
連対時平均馬体重454kg (最高:454kg) (最低:454kg)
前走時馬体重440kg
POINT胸前の筋肉がかなり発達しており、テンの優れたダッシュ力に生かされている。一方でトモはまだ良化の余地を残しており、若干前駆が勝った状態になっており、今後の成長次第でもっとバランスの良い馬体になってくるだろう。先行して速い脚を使える一方、柔らかいタイプの筋肉ではないので、瞬発力はサンデー系と比較してやや見劣る。しかし、毛艶は文句のない状態であるし、休み明けでも動ける態勢。素質の高さで上位入線を狙えると見た。

アズールムーン

(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)

Malibu Moon
ターシャズスター
母父Spanish Steps
通算成績4戦2勝
連対時平均馬体重507kg (最高:514kg) (最低:500kg)
前走時馬体重514kg
POINT<今週のイチオシ>牝馬にしては500キロ近い大型馬で、胸前~トモの筋肉や馬体の張りはかなりのもの。胴がギュッと詰まった体型をしており、いかにも短距離馬といったシルエット。春先とは思えないほど皮膚を薄く見せており、状態は今回のメンバー中、一番と言えるだろう。関西への輸送がカギとなるが、2歳時に結果も出しているので心配は無用。今後のためにも賞金加算しておきたいだろうし、重賞で勝ち負け出来る素質もある。勝ち負け期待。

ゴールドケープ

(牝3、栗東・荒川厩舎)

ワークフォース
ジュエルオブナイル
母父デュランダル
通算成績7戦2勝
連対時平均馬体重428kg (最高:430kg) (最低:426kg)
前走時馬体重428kg
POINT牝馬らしい小柄な馬体で見栄えはしないが、気持ちで走るタイプなので写真では判断しづらい、というのが本音。道悪でも勝っているが、ベタっとした形の蹄はお世辞にも向くとはいえない。全体に緩い印象を受けるが、トモの容量は立派で、今後もっと良くなってくるはず。状態自体は悪くないものの、この完成度でどこまでやれるか。力試しの一戦になるだろう。

カラクレナイ

(牝3、栗東・松下厩舎)

ローエングリン
バーニングレッド
母父アグネスタキオン
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重479kg (最高:482kg) (最低:476kg)
前走時馬体重476kg
POINT若干胴が間延びして見えるかもしれないが、レッドチリペッパー(母母)の仔はこういった体型に出やすく、母系の血が出たのだろう。やや前駆が勝った造りをしており、トモはまだ物足りなさを感じる。今後、後躯が追いついてくれば、上の舞台でもやれると思う。気になったのはクビ周りの毛刈り痕。他の場所が刈られていないのに、クビだけ毛がなくなっている。皮膚病か何かが出ていた可能性も。今回に関してはやや評価を落とすことにする。

金鯱賞

フィリーズR

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