キーンランドC

新潟2歳S

ネロ

(牡6、栗東・森厩舎)

ヨハネスブルグ
ニシノタカラヅカ
母父サンデーサイレンス
通算成績33戦7勝
重賞勝利 16年京阪杯(G3)
連対時平均馬体重465kg (最高:478kg) (最低:456kg)
前走時馬体重478kg
POINT筋肉量が多く、胴が詰まったスプリンター体型。飛節の折りが深く、ピッチ走法で、更に胸前の筋肉も発達しているためテンのダッシュは非常に速い。繋ぎの角度も深めで薄いベタ蹄。高速決着には滅法強いが、力の要る洋芝に適性があるかは疑問。回転力のあるフットワークゆえに脚を追突させてしまったか、左後肢に繋ぎ当て、左前球節に外傷をカバーした様子が見られるが、直接競走能力には関係なさそう。状態自体は前回と同じくらいの仕上がりと見ている。

フミノムーン

(牡5、栗東・西浦厩舎)

アドマイヤムーン
フミノシンデレラ
母父サンダーガルチ
通算成績18戦6勝
連対時平均馬体重450kg (最高:456kg) (最低:442kg)
前走時馬体重452kg
POINTシルエット的には脚が短く見えるが、胴の長さには比較的ゆとりがあり、折り合い次第でマイルくらいまでならこなせそうな雰囲気。繋ぎは立ち気味で、洋芝への適性もありそう。蹄も小さめで立っており、ダートでの走りも見てみたい。ムダ肉は一切感じられず、休み明けで激走した反動も見受けられない。体調自体は問題ない状態で、条件的にも合う。好走を期待したい1頭。
今週のイチオシ

モンドキャンノ

(牡3、栗東・安田隆厩舎)

キンシャサノキセキ
レイズアンドコール
母父サクラバクシンオー
通算成績6戦2勝
重賞勝利 16年京王杯2歳ステークス(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:472kg) (最低:468kg)
前走時馬体重472kg
POINT血統的には1200mオンリーのような印象を受けるが、非常にバランスの良い立ち姿でマイルくらいまでなら自在にこなせる。繋ぎ、蹄ともに立ち気味であり、洋芝で好成績を残しているのも頷ける。気の良いタイプで仕上がりやすく、今回もムダ肉は全く見受けらない。3ヶ月の休み明けとは思えない好仕上がり。欲を言えばもう一回りスケールアップして欲しいところだが、元々の筋肉量も多いので、勝ち負けは必至と見ている。

コーディエライト

(牝2、栗東・佐々晶厩舎)

ダイワメジャー
ダークサファイア
母父Out of Place
通算成績2戦1勝
連対時平均馬体重446kg (最高:446kg) (最低:446kg)
前走時馬体重446kg
POINT前走の馬体重が示すようにシャープな体つきの牝馬で、仕上がり早のタイプ。今回の出走メンバーの中でも、完成度は高い。同じダイワメジャーを父にもつソルヴェイグと後躯の造りが似ており、スピードに長けた短距離型。この馬は胴がやや詰まったところがある。距離はマイルがギリギリで、将来的にはスプリント路線にシフトしていくはず。1週前にして仕上がりは万全。馬体の張りも上々で、体調面は良さそうに映る。

シンデレラメイク

(牝2、栗東・鮫島厩舎)

ディープブリランテ
プリンセスメイク
母父キャプテンスティーヴ
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重460kg (最高:460kg) (最低:460kg)
前走時馬体重460kg
POINTディープブリランテ産駒らしい直飛で後肢を長く見せる。トモの肉付きを見ても、まだまだ良化が見込める雰囲気があり、将来性はありそう。距離は融通が利くタイプ。繋ぎの角度は芝向きだが、蹄は立っており、新馬で道悪をこなせたのも納得できる。その一方、高速馬場への対応がカギになりそう。目の周りがやや黒ずんできており、夏負けの兆候とも取れなくはないが、1週前の時点では追い切りでまずまず動けている。中間の調整過程に注意。

テンクウ

(牡2、美浦・奥村武厩舎)

ヨハネスブルグ
ピサノドヌーヴ
母父アグネスタキオン
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重444kg (最高:444kg) (最低:444kg)
前走時馬体重444kg
POINT筋肉量が多く、短距離向きに出やすいヨハネスブルグの産駒にしてはややシャープな造りで、距離は案外持ちそうな印象。半兄イブキもルーラーシップ産駒にしては軽い造りの馬なので、基本的に母方が出やすい血統なのだろう。しかし、トモの筋肉は2歳馬としては立派で逞しく、父の遺伝形質も見受けられる。ベタ蹄で高速馬場向き、新潟コースも合いそう。肋骨が薄っすらと浮き上がる好仕上がりで、レースでは実力を発揮してくれそうだ。
今週のイチオシ

プレトリア

(牡2、美浦・中川厩舎)

ヨハネスブルグ
ダイワエタニティー
母父ジャングルポケット
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重430kg (最高:430kg) (最低:430kg)
前走時馬体重430kg
POINTこの馬もヨハネスブルグ産駒で、コチラは父似の筋肉量が多いボリューム感のある体つき。特に胸前の筋肉が発達していて、2歳馬にしては完成度が高い。直飛でしっかり飛節が伸びるため、長く良い脚を使うことができる。広い新潟コースは最適。肩のラインが立っており、前走の競馬を見ても距離延長はプラスとは言い難いが、比較的胴の長さにゆとりがあるので、マイルはギリギリこなせる範囲か。毛艶も良く、仕上がりは万全で文句のない状態。混戦の中での一番としたい。

フロンティア

(牡2、栗東・中内田厩舎)

ダイワメジャー
グレースランド
母父トニービン
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重454kg (最高:454kg) (最低:454kg)
前走時馬体重454kg
POINT均整のとれたバランスの良い馬体で、美しいシルエットの持ち主。体型的にはマイラーの印象を受ける。蹄、繋ぎを見る限り理想はパンパンの良馬場で、前走は道悪ながら勝ちきった能力を評価したい。母系はやや晩成血統なところがあり、この馬も完成度としてはまだ低い。それでもトモの筋肉は比較的しっかりしており、競馬センスと将来性の高さで争覇圏内と見ている。肋骨がはっきりと見えるので、できればこれ以上は減らしたくないところだろう。

ムスコローソ

(牡2、美浦・手塚厩舎)

ヘニーヒューズ
ルナレガーロ
母父アドマイヤムーン
通算成績1戦1勝
連対時平均馬体重492kg (最高:492kg) (最低:492kg)
前走時馬体重492kg
POINT父ヘニーヒューズから遺伝したであろう独特の飛節角度。前駆はがっしりとした体つきで、掻き込むような走法から本質的にはダートの印象も、脚元を見る限りは現状、芝でもこなせそう。新馬戦ではゴール前ラスト1Fでもラップを大きく落とすことなく走り抜けており、優れた心肺機能を秘めていそうだ。究極の決め手勝負になる新潟が向くかが問題だが、素質は高い。

キーンランドC

新潟2歳S

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