毎週、馬体FOCUSにて馬体診断を披露している某大手牧場の元スタッフが、YouTubeで更に詳しい解説を公開中!今すぐ見る⇒

カレンブーケドール

(牝3、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ソラリア
母父Scat Daddy
通算成績8戦2勝
連対時
平均馬体重
464kg (最高:470kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重464kg
POINT
胴まわりの造りは比較的ゆったりとしており、瞬発力よりも持続力を生かした競馬が得意。ジャパンCは一時期よりも瞬発力型の牝馬が好走しづらいレースになってきているが、この馬の長所は長く良い脚を使える点。持続力タイプが強い現在のジャパンCへの適性は高いと見ている。蹄も薄く、良馬場での高速決着でこそ能力を発揮するはずだ。気温が下がってくると牝馬は冬毛が伸びやすいため、筋肉の輪郭は前走時のほうがより明瞭に浮き上がっていた印象。薄っすらと肋骨が見えるように太め感はなく、引き続き力を出せる状態にはありそうだ。

シュヴァルグラン

(牡7、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
ハルーワスウィート
母父Machiavellian
通算成績31戦7勝
重賞勝利 17年ジャパンカップ(G1)
16年アルゼンチン共和国杯(G2)
16年阪神大賞典(G2)
連対時
平均馬体重
471kg (最高:480kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重470kg
POINT
父ハーツクライから遺伝した胴長体型で、持続力勝負に強い馬体構造をしている。付くべきところにしっかりと筋肉が付いており、脚が長いため馬体重が与える印象以上にフットワークも大きい。高速決着への対応力が高く、ジャパンCで求められる適性と馬体の特徴が合致している。7歳秋を迎え、以前の立ち写真と比較してもさすがにトモの筋肉は肉付きがシャープに映るようになってきた。それでも高水準をキープしているあたり、高い能力を示しているといえるだろう。英国遠征帰りでも毛艶が光っており、太め感なく仕上がっている。力は問題なく発揮できそうだ。
今週のイチオシ

スワーヴリチャード

(牡5、栗東・庄野厩舎)

ハーツクライ
ピラミマ
母父Unbridled’s Song
通算成績17戦5勝
重賞勝利 18年大阪杯(G1)
18年金鯱賞(G2)
17年アルゼンチン共和国杯(G2)
17年共同通信杯(G3)
連対時
平均馬体重
504kg (最高:520kg)
(最低:492kg)
前走時馬体重514kg
POINT
目を引くのはゆったりと見せている胴周り。長く良い脚を使えるのがこの馬の長所で、持続力タイプが強いジャパンCへのレース適性は高い。胸前やトモの筋肉も隆起するように発達していて、マイルG1で好走できるほどのスピードとパワーもある。昨年も3着に好走しているように、高速決着への対応力も優れている。今年はまだ勝ち星がないものの、トモの筋肉がよりパワーアップしてきている印象。特に下腿部の血管は前走以上に浮き上がっており、筋肉の張り具合が素晴らしい。休み明けをひと叩きされて腹周りも引き締まっており、状態は文句なしの絶好調。

ダンビュライト

(牡5、栗東・音無厩舎)

ルーラーシップ
タンザナイト
母父サンデーサイレンス
通算成績20戦4勝
重賞勝利 19年京都記念(G2)
18年アメリカジョッキーC(G2)
連対時
平均馬体重
477kg (最高:494kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重494kg
POINT
背中と腹側のラインが平行に近く、骨格に対して胴周りをゆったりと見せる体型。筋肉量の増加によって以前よりも胴が詰まって来たように見えるが、本質的に持続力勝負に強い馬体構造だ。前走のような逃げも、この馬の特性を生かせる戦法の一つといえる。持続力が求められる条件自体は悪くない。トモの筋肉も5歳秋を迎え、より膨らみが増してきた。骨格全体のバランスが整っているためフォルムも素軽く、スピード決着にも対応できそう。半年ぶりだった前走時と同様にムダ肉の無い仕上げを施されている。毛艶も黒光りしており、叩いてさらに良化してきた印象だ。

マカヒキ

(牡6、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ウィキウィキ
母父フレンチデピュティ
通算成績19戦5勝
重賞勝利 16年東京優駿(G1)
16年ニエル賞(G2)
16年報知杯弥生賞(G2)
連対時
平均馬体重
500kg (最高:506kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重504kg
POINT
バランスが良く、立ち姿のシルエットも美しい好馬体。500キロを超える大型馬だが、胸前や肩周りの筋肉が主張している馬体で、スピードよりもパワーを要する条件が合っているイメージ。背中側よりも腹側のラインが長く、後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプ。同コースのダービー馬ではあるもの、近年のジャパンCでは高速決着かつ長く良い脚を使う展開になりやすい。ひと雨降るか、直線まで隊列が一団で進むスローペースの決め手勝負になった方が良さそう。トモのボリューム感や筋肉の輪郭の浮き具合は前走以上で、順調度が伝わってくる。

ムイトオブリガード

(牡5、栗東・角田厩舎)

ルーラーシップ
ピサノグラフ
母父サンデーサイレンス
通算成績21戦6勝
重賞勝利 19年アルゼンチン共和国杯(G2)
連対時
平均馬体重
484kg (最高:492kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重488kg
POINT
全体的に筋肉量が豊富で、筋肉の輪郭がハッキリと浮き出ている。特にトモの容量が大きく、後肢から生まれる推進力は相当なモノを秘めていそうだ。G1でも馬体のスケール感は全く見劣らない。背中が短く映る胴の造りで、身体の伸縮性に優れている。本質的には瞬発力を活かした走りが合っているイメージで、スローからの上がり勝負がベストの条件。近年のジャパンCは残り4Fからの持続力比べになりやすいため、前走のように好位でギリギリまで脚を溜める競馬が良さそうだ。タメさえ利けば、終いの脚は鋭い。引き続き馬体の張りや毛艶は素晴らしい状態を保っている。1週前の時点で腹周りがスッキリして見えるため、前走時と同程度の馬体重はキープしておきたいところ。
今週のイチオシ

ユーキャンスマイル

(牡4、栗東・友道厩舎)

キングカメハメハ
ムードインディゴ
母父ダンスインザダーク
通算成績13戦5勝
重賞勝利 19年新潟記念(G3)
19年ダイヤモンドS(G3)
連対時
平均馬体重
485kg (最高:496kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重488kg
POINT
胴の長さが目立つ馬体で、長く良い脚を繰り出す必要のある持続力勝負に強い体型。新潟記念、天皇賞(秋)と持続力が求められる条件で好走を続けてきた。胴の長さから長距離適性も高く、ゴールまで伸び続けていた前走の内容を考慮しても、距離延長は好材料と考えていい。全体に素軽さのあるフォルムで、高速決着への対応力も高い。このレースにピッタリの馬体構造といえるだろう。春先の立ち写真と比較して筋肉量がどんどん増え、トモにも大きなスジが浮き上がっているように、充実期を迎えている印象。皮膚を薄く見せて馬体の張りも抜群で、立ち姿からは反動も感じない。文句なしの好仕上がり。

ルックトゥワイス

(牡6、栗東・藤原英厩舎)

ステイゴールド
エスユーエフシー
母父Alzao
通算成績20戦6勝
重賞勝利 19年目黒記念(G2)
連対時
平均馬体重
438kg (最高:450kg)
(最低:430kg)
前走時馬体重442kg
POINT
牡馬の中では小柄な部類に入るが、骨格に対してトモのボリュームがあり、筋肉の発達が著しい。後肢の回転力に優れた曲飛で、胴周りも背中が短く見える瞬発力タイプの構造。持続力勝負になった目黒記念を勝利しているものの、馬体構造は決め手勝負でより特性が生きてくるイメージ。高速決着では大型馬が有利な傾向にあるものの、この馬は前脚の可動域が広くストライドが伸びるため、馬場状態に則した時計勝負には対応できると見ている。前走時よりもトモの張りが増してきている印象で、ひと叩きされてパンプアップ。状態は上向きで前走以上のパフォーマンスを発揮できそうだ。

レイデオロ

(牡5、美浦・藤沢和厩舎)

キングカメハメハ
ラドラーダ
母父シンボリクリスエス
通算成績15戦7勝
重賞勝利 18年天皇賞(秋)(G1)
18年産経賞オールカマー(G2)
17年東京優駿(G1)
17年神戸新聞杯(G2)
16年ホープフルステークス(G2)
連対時
平均馬体重
480kg (最高:490kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重482kg
POINT
キングカメハメハ産駒らしい肉付きの良い体型。スピード勝負に強い筋肉質な馬体で、高速馬場は望むところ。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている、馬体の伸縮性に優れた瞬発力タイプ。ジャパンCは3歳時に2着しているが、当時よりも馬場が高速化して持続力が問われるレースへと変化してきている点にどこまで対応できるか。今年に入ってからの立ち写真では、昨秋と比較してトモのボリューム感に若干の物足りなさを感じていたが、今回はスジが浮き上がっており良化傾向を示している。それでも近走で一番の状態だった昨年の有馬記念時と比較すると、フィジカル的に100%の状態とはいえないか。銭型が浮き上がり、体調に関しては不安なさそうだ。
今週のイチオシ

ワグネリアン

(牡4、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ミスアンコール
母父キングカメハメハ
通算成績10戦5勝
重賞勝利 18年東京優駿(G1)
18年神戸新聞杯(G2)
17年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
452kg (最高:460kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重462kg
POINT
背中側が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている、胴自体も骨格に対して詰まり気味で、瞬発力に長けた馬体構造だ。馬格的にもコンパクトにまとまっているタイプなので、極端な高速決着になるとどうか。ダービー馬ではあるが、持続力が問われる傾向にあるジャパンCへの適性はそう高くない。しかし、適性を抜きにしても上位評価したくなるほど、前走に引き続き馬体の張りが素晴らしい。後肢の下腿部には網目状に血管が浮き上がり、トモの半腱半膜様筋にも明瞭にスジが浮き出ている。肋骨が写真でも感じ取れるようにシャープな仕上げを施されているが、ダービーを勝った時も同様の造りであったため、磨き上げられていると考えていい。
今週のイチオシ

エタリオウ

(牡4、栗東・友道厩舎)

ステイゴールド
ホットチャチャ
母父Cactus Ridge
通算成績13戦1勝
連対時
平均馬体重
464kg (最高:472kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重478kg
POINT
背中と腹側のラインが平行に近いため、骨格に対して胴周りの構造はゆったりと見せている。長く良い脚を使うことで持ち味が生きる、持続力タイプの体型だ。前走時は自己最高の馬体重478キロ。3歳時や春の立ち写真と比較して筋肉量が増加傾向にあり、高速決着にも対応可能。近年のジャパンCは持続力が問われる展開になりやすく、良馬場であればかなりの高速決着が予想されるため、総合的に見てレース適性は高い。トモのボリューム感も前走以上で、ひと叩きされて腹周りもスッキリとしてきた印象だ。
出走予定馬すべての立ち写真が掲載されるとは限りません。
競馬ラボに掲載されている記事・写真・映像などの無断複製、転載を禁じます。