【ヴィクトリアM】1番人気がわずか2勝の"荒れる"GⅠ!STOPグランアレグリアの筆頭とは?…競馬JAPAN

※イチオシ馬&特注馬は、追い切りの動きなども踏まえて金曜日に公開します!

今週のイチオシ

グランアレグリア

(牝5、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
タピッツフライ
母父Tapit
通算成績11戦7勝
重賞勝利 20年マイルチャンピオンS(G1)
20年スプリンターズS(G1)
20年安田記念(G1)
19年桜花賞(G1)
19年阪神カップ(G2)
18年サウジアラビアRC(G3)
連対時
平均馬体重
483kg (最高:504kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重496kg
POINT
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプ。体型的にも前後にまとまりがあるため、2000mからの距離短縮は間違いなくプラスに働くはず。前走は中距離を意識してややシャープな造りを施されていたが、今回は安田記念を制した時のようなボリューム感がある。500キロ近い馬格を有しているように筋肉量も豊富で、マイルのスピード勝負は最も合う条件といっても過言ではない。見栄えのするタイプではあるものの、今回も毛艶に光沢があり、大阪杯を使って馬体の張りは更にパワーアップ。仕上がりに不安はない。

スマイルカナ

(牝4、美浦・高橋祥厩舎)

ディープインパクト
エーシンクールディ
母父Distorted Humor
通算成績13戦5勝
重賞勝利 20年ターコイズステークス(G3)
20年フェアリーステークス(G3)
連対時
平均馬体重
420kg (最高:436kg)
(最低:410kg)
前走時馬体重426kg
POINT
420~430キロほどのコンパクトな馬で、全体に素軽さが勝った馬体。3歳春までは華奢な印象があったものの、古馬になってからの成長が著しく肉付きがかなり良くなり、見た目にパワーアップ。胸前や肩周りなど、付くべきところにしっかりと筋肉が付いている。クビさしはやや短めで、曲飛も相まってピッチの利く走りができるタイプ。テンの軽快なスピード、行き脚は今回のメンバーでも上位の存在。腹周りには丸みを感じさせるが、昨年の京成杯AHでもふっくらと見せる体つきで2着に好走。元がシャープな馬だけに、問題なく力を発揮できるだろう。

ダノンファンタジー

(牝5、栗東・中内田厩舎)

ディープインパクト
ライフフォーセール
母父Not For Sale
通算成績15戦6勝
重賞勝利 20年阪神カップ(G2)
19年関西TVローズS(G2)
19年チューリップ賞(G2)
18年阪神ジュベナイルF(G1)
18年KBSファンタジーS(G3)
連対時
平均馬体重
459kg (最高:476kg)
(最低:442kg)
前走時馬体重470kg
POINT
胴詰まりの体型で、正方形に近いシルエットを示している。元よりまとまりがあるタイプも、成長を重ねるに連れて筋肉量が増し、さらにガッシリとした体型へと変化してきた。1800mでの勝ち星があるものの、現状はマイル以下の距離が合うはず。スピードタイプで蹄も薄く、前走は重たい馬場が堪えた。良馬場がベストで、当日の馬場状態は要注意。飛節の折りが深い「曲飛」で一瞬の速い脚が最大の武器。瞬発力勝負は得意な部類に入る。大敗後も筋肉のボリューム感が素晴らしく、ダメージは一切感じられない。腹周りにはムダ肉が無く、張りがある。高松宮記念時よりもデキが良さそう。

ディアンドル

(牝5、栗東・奥村豊厩舎)

ルーラーシップ
グリューネワルト
母父スペシャルウィーク
通算成績16戦6勝
重賞勝利 21年福島牝馬ステークス(G3)
19年葵ステークス(重)
連対時
平均馬体重
487kg (最高:502kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重502kg
POINT
素軽い骨格に立派な筋肉が付いている好馬体。母グリューネワルトがスケールアップした雰囲気で、胴がやや詰まり気味のシルエットや、前脚が短く前傾寄りの重心など、高いスピードを秘めた短距離向きの構造をしている。一時期は控える競馬をしていたものの、スピードの乗りが良いタイプなので、やはりある程度先行して持ち味が活きてくる。背中は短く、腹側のラインが長く見える伸縮性に長けた体型で、追ってからの決め手も十分。3歳時の立ち姿と比較して、全体に肉付きが良くなり、より逞しいフォルムに。腹周りもスッキリと見せ、1週前時点で態勢は整った。

デゼル

(牝4、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
アヴニールセルタン
母父Le Havre
通算成績7戦4勝
重賞勝利 21年サンスポ杯阪神牝馬S(G2)
連対時
平均馬体重
474kg (最高:482kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重476kg
POINT
仙骨の角度が傾斜した「斜尻」と真っ直ぐに伸びた「直飛」が特徴的。父ディープインパクトも同様の構造をしており、長く良い脚を使える点が本馬の武器だ。接地面積の広い「ベタ蹄」で、良馬場のスピード勝負に向いていそう。ヴィクトリアマイルはBコース替わり当週で、綺麗な馬場で走れそうな点は好材。骨格的には中距離がベストも、3歳時と比較して胸前やトモの筋肉量が増えている。マイルでのスピード勝負でも十分に対応できるだろう。以前よりも筋肉の輪郭が明瞭に浮き上がり、皮膚も薄く見せているように、完成度がかなり高まってきた。毛艶も光沢があり、体調も良さそう。

テルツェット

(牝4、美浦・和田郎厩舎)

ディープインパクト
ラッドルチェンド
母父Danehill Dancer
通算成績6戦5勝
重賞勝利 21年ダービー卿チャレンジ(G3)
連対時
平均馬体重
423kg (最高:428kg)
(最低:418kg)
前走時馬体重418kg
POINT
コンパクトなシルエットで、前後にまとまりを感じさせる。飛節は緩やかにカーブしており、小気味よいフットワークで一瞬の加速力に優れている。胸部分も縦幅があり、小柄な馬体ながら大きなエンジンを積んでいそう。馬格的には高速決着よりも、やや時計が掛かったほうがいい。それでも前走のダービー卿CTではスピード勝負にも対応しているように、潜在能力はかなり高いと見ている。過去との写真比較こそできないものの、まだ馬体には成長の余地がある。それでも皮膚の薄さが伝わってくるほどに筋肉の張りは上々。現状の力を存分に発揮できそうだ。

マジックキャッスル

(牝4、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ソーマジック
母父シンボリクリスエス
通算成績10戦2勝
重賞勝利 21年愛知杯(G3)
連対時
平均馬体重
431kg (最高:444kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重430kg
POINT
腹側に対して背中側のラインが短く映るシルエット。伸縮性に優れた、溜めて末脚が切れる瞬発力タイプの体型。3歳時と比較してやや胴に伸びが感じられるようになり、広い東京コースでより力を発揮できそう。2000mの紫苑Sを勝っているが、馬体的にはマイル向きのフォルム。蹄が薄く、繋ぎもクッションが利きそうな造りをしていて、持ち前の切れは良馬場でこそ活きてくる。当日の馬場状態は要チェック。まだ良化の余地はあるものの、腹周りには薄っすらと肋骨が浮き上がり、1週前の時点でキッチリと仕上がっている。近走は馬体重の変動が大きいが、決して細くは映らない。
今週のイチオシ

マルターズディオサ

(牝4、美浦・手塚厩舎)

キズナ
トップオブドーラ
母父Grand Slam
通算成績11戦4勝
重賞勝利 20年チューリップ賞(G2)
20年紫苑ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
442kg (最高:450kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重452kg
POINT
胴が詰まり気味で肉付きの良いスピードタイプ。3歳春と比較して筋肉量の増加が著しく、馬体重も徐々に増え、かなり逞しい体つきになってきた。中距離での実績こそあるものの、以前からマイラー質な面が目立っていたこともあり、現状はマイル以下の距離が合う。パワー勝負の高松宮記念より、本質的なスピードが問われるヴィクトリアマイルのほうが力を発揮できるだろう。先行、押し切りのイメージが強い馬だが、タメが利けば鋭い脚も使える。瞬発力が問われる東京でも十分にやれていい。毛艶が非常に良く、後肢の下腿部には血管が浮き上がっており、他馬との横比較で見ても状態面はトップクラスにいい。文句無しの好仕上がり。

ランブリングアレー

(牝5、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ブルーミングアレー
母父シンボリクリスエス
通算成績15戦6勝
重賞勝利 21年中山牝馬ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
468kg (最高:480kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重474kg
POINT
父ディープインパクト譲りの斜尻直飛、後肢そのものが長く、やや腰高に映るシルエット。良い脚を長く使う競馬が合っているタイプで、胴周りにも伸びがあり、持続力勝負に強い。過去の戦績を振り返っても、上がりが掛かるようなレースでパフォーマンスを上げている。ヴィクトリアマイルは上がり3Fの速さが問われるため、瞬発力勝負にどこまで対応できるか。早めに進出して押し切るような流れに持ち込みたい。背中に銭型が浮き上がっていて、代謝の良さが伝わってくる。小倉記念時と比較してもボリューム感が増していながら、腹周りはスッキリ。1週前の時点で万全の仕上がり。

リアアメリア

(牝4、栗東・中内田厩舎)

ディープインパクト
リアアントニア
母父Rockport Harbor
通算成績10戦3勝
重賞勝利 20年関西TVローズS(G2)
19年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
477kg (最高:488kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重492kg
POINT
骨格のバランスが非常に良く、高い素質を感じさせる。四肢をスラっと見せ、ストライドも綺麗に伸びる。胴周りにはまとまりがあり、上質な瞬発力も秘めている。一瞬の加速力に優れつつ、長く良い脚を維持できる、文字通りバランスのいいタイプ。総合力が問われやすい、広々とした東京コースは合うはずだ。繋ぎはクッションが利きそうなゆとりを感じさせ、綺麗な馬場で走らせたい。前走との直接比較はできないものの、秋華賞時と比較しても今回のほうが馬体の張り、毛艶は良化している印象。後肢の下腿部には血管が浮き上がっている。状態は上昇傾向にあると見ていいだろう。

レシステンシア

(牝4、栗東・松下厩舎)

ダイワメジャー
マラコスタムブラダ
母父Lizard Island
通算成績9戦4勝
重賞勝利 21年阪急杯(G3)
19年阪神ジュベナイルF(G1)
19年KBSファンタジーS(G3)
連対時
平均馬体重
490kg (最高:508kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重506kg
POINT
父ダイワメジャー譲りの豊かなトモが特徴的で、強いキックでスタートの加速力に優れている。胴周りに伸びがある持続力タイプの馬体構造でありつつ、背中には程よいまとまりがあるため、追ってから一脚を使える点が本馬の武器といえる。骨格的にはマイルがベストのイメージで、1200mからの距離延長は好材料。牝馬らしい素軽さを秘めているため、スピードの出る高速馬場でこそ、持ち味が活きてくるだろう。総合的に見て条件は好転すると見ている。近走は良い状態で安定している印象も、今回はより血管が浮き上がっており、馬体の張りは近走で一番といっていいほど。力を100%発揮できるはずだ。
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