ファインニードル

18年9/30(日)4回中山7日目11R 第52回スプリンターズS(G1)(芝1200m)

  • ファインニードル
  • (牡5、栗東・高橋忠厩舎)
  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:ニードルクラフト
  • 母父:Mark of Esteem
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台風がゆっくりと進む。そのおかげで中山の芝は稍重と、我慢の利く馬場。ワンスインナムーンの逃げをラブカンプーが追走。33.0だが、数字よりは落ち着いた流れ。直線でその2頭が粘る。内からラインスピリットも加わっての粘り比べかと思ったところへ ファインニードルが襲いかかる。坂を昇ってからもうひと伸び。首をグイッと前に出すフィニッシュでゴールを駆け抜けた。
今年の国内4戦全てを勝利でまとめたファインニードル。完全優勝で最優秀スプリンターの名誉をも手にした。

関西のJR、新幹線も止まるとの情報。今回はG1、スプリンターズSの応援の中山入りを断念する。家でTVの前の観戦となった。 パドックのファインニードルの落ち着きに圧倒される。レッツゴードンキの出番はないなと、馬場状態の見誤りに反省する。 台風通過で朝からもの凄い雨、風と馬場を描いていたが、これだけ乾いているなら本来の切れ味、スピード競馬で大きな見込み違いにガッカリだ。10Rを終え少しずつ雨が落ちてきてはいるが、態勢に影響はなさそうだ。

ゲートが開いた。ラインスピリットのロケットスタートを予測していたが、そこまで早くない。ラブカンプーが早い。が、二の脚のついたワンスインナムーンに先頭を譲る。ラブカンプー2番手で、ナックビーナスもセイウンコーセイも続く。

ファインニードルのスタートも悪くなく、前から6,7頭目に位置する。ラインスピリットを中心に見る。内ラチ沿いだが、ナックビーナスの内と少し前に進め、ラブカンプーの少し後ろの内で納まる。ワンスインナムーンが2馬身ぐらい離す逃げで、ラブカンプーを先頭とする2番手グループが続く。アレスバローズにファインニードルらが三列目。後ろを観るとムーンクエイクがドンジリで、その少し前にレッドファルクス、レッツゴードンキらがいる。そう速い流れでないのに、ここにいていいのだろうかとTVの前で思う。
前はワンスインナムーンの逃げを追って、早くも4コーナーへと入っていく。ラブカンプーとナックビーナスが先頭にかなり迫る勢いとなる。内に潜ったのがラインスピリット。セイウンコウセイが少し離され気味となったラスト300mあたり。アレスバローズの外からファインニードルが脚を伸ばしだす。

内で粘るワンスインナムーンを、ラブカンプーが追い詰める。外ではまだナックビーナスも伸びかける。内めを突いたラインスピリットだが、割って入る隙間がない様だ。内ラチ沿いで手綱を動かさず待っているシーンを見続ける。

外から青のあの勝負服がジワジワと脚を伸ばしてきた。ワンスインナムーンを交わしたラブカンプーが、ゴールへとまっしぐらに突き進む。ファインニードルに勢いがついて、グイグイと伸びだして行く。馬自身にも火が付いた様で勢いがマックスとなり、完全に前を呑み込む勢いだ。
伸びるファインニードル。その後ろではレッツゴードンキにダイメイプリンセスが脚を伸ばしてきてはいる。やっとスペースが出来た様で、武豊騎手が追いだすラインスピリット。ゴール前でちょこちょこっと脚を使い、3着に滑り込む。

4角手前でラッキーバブルズが故障発生で停めて、外へと流れて行った。その後ろにいたレッドファルクスにムーンクエイク。レッドファルクスは故障のアオリを喰ったとのコメントを読んだが、そもそもあの位置にいては今日は届かないだろう。
ムーンクエイクは、やはり距離1200は短い様だ。ナックビーナスもラスト200過ぎあたりで伸びかけた後に、静かになっていた。かなり馬どうしが接近したポイントではあって、窮屈なところがあったか。アレスバローズはこの2戦の伸びがまったくなかった。そこらも後日に聞いてみたいものだ。

セントウルSでラブカンプーがネロの競りにあって、前半にかなり脚を使っての2着。今回はその轍を踏まず上手にさばいての競馬でも、やっぱりファインニードルに屈しての2着。だがまだ3歳馬で、かなり強行軍であったローテーション。来年は面白い馬になりそうである。ラインスピリットが惜しい競馬をした。凱旋門賞が終わって帰ってきたらジョッキーに詳しく聞いてみたいと思う。

今年のスプリント路線。やっぱりファインニードルの1強時代到来であったと痛感をした・・・。