ベルカント2ページ目
2014/3/9(日)
-:夏のローテーションのほうがはっきりしているのは、なかなか珍しいパターンですよね。
角田晃一調教師:そちらのほうがはっきり決まっているんですよね。といっても、控えた時のことは分からないですからね。行くとすれば、この前のようにジワッと行くんじゃないでしょうか。ちょっと変わっている馬だから、極端な枠は引いてほしくないですね。両サイドに馬がいてくれたほうがいいです。朝日杯でも1枠1番でしたけど、外5頭分くらい寄っていったみたいですからね。「変わってるわ」とは言ってましたけど、口向きが悪いとか、そういうのではないんですけどね。
-:それでも、競馬の回数も重ねてきて、トレセンにも1年近くいるわけですから、そろそろ次のステップに行ってほしいところですね。
角:次のステップは夏なのかな。オーナーさんはやっぱりクラシックに行きたいでしょう。レースが終わってから、ユタカさん然り、オーナーさん、皆で相談していって、ですね。
-:サクラバクシンオーの血統で、マイルまで持つのなら、夢も広がりますよね。
角:グランプリボスなどがそうですよね。やってみないと分からないですけど、現に重賞は勝っていますし、1400mまではこなしてくれると思います。その時も半信半疑ではありましたけどね。ユタカさんも「これ勝ったら行くしかないでしょう」ということで、次はG1に。
-:1400mと1600m。1ハロンで、それほどに違いますか?
角:違うでしょうね。能力さえあれば、1200mのスピードで押し切れますからね。マイルは最後に堪えると思います。

-:ベルカントのスピードに期待しているファンも多いと思います。
角:今回の追い切りは本当に良いんですよ。先週、今週と、ラスト1ハロンが一番伸びているんです。なので、少しは変わってきたのかな。来週は軽めにする予定ですが、前は3ハロン目が一番速かったんですよ。一気にトップスピードに乗って、最後は止まる面があったので。
-:逃げ馬ならそれでいいんですけどね。
角:本当は逃げたくないんだろうと思いますけど、スピードがありすぎるのでね。デビュー戦も出遅れていたのに、そんな風には見えなかったので。二の足というか、二完歩からの速さが違いますよね。
-:先生は、この馬には乗られたことはありますか?
角:ありますよ。ただ、「これをコントロールするのは難しいな」と、正直思いましたね(笑)。色々なことをやりましたけど、内にササッたり、真っ直ぐ走ることもありますし、その時のスイッチがある。
-:夏は結果を出していますが、寒い時期はこの馬には合いそうでしょうか?
角:分からない面もありますけど、まだ毛は長いですからね。皮膚病とかが出ると、治りが遅い面があるんです。

-:最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
角:休み明けで調教内容も少し変えてきて、最後の我慢が利くようになったので、競馬に直結してくれれば。脚質の幅というか、最後の直線での伸びが変わってくれればいいと思うし、新しいベルカントを見せたいですね。作戦はもう、ユタカさんが考えていると思うので、1400mには実績もあるので、期待してもらっていいと思います。
-:ファンも、先生も楽しみにレースを待ちたいですね。
角:4コーナーまでは安心して見ていられるんですけどね。そこから、どうなることでしょう、という感じで。調教師のコメントとしては投げやりに聞こえるかもしれませんが、この馬だけは未知数な部分が大きいんです。だからといって、上を目指したい思いは変わりませんし、良い状態で出してあげるというのが一番ですね。
-:分かりました、ではドキドキ、ヒヤヒヤしながら、その時を待ちます。
角:期待も半分、不安も半分ですね。脚質の幅が広がったら、もう一回1600mにチャレンジして、楽しみになると思いますので。"テン良し、中良し、終い良し"を期待したいですね。"終いまあまあ"じゃなくてね。坂路もよく走りますし、パワー型なので。後はフタを開けてみないと分かりませんけど。本番に繋がるようなレースを期待しています。
-:ありがとうございました。
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栗東の渡辺栄厩舎所属として騎手デビュー。89年のデビューイヤーに43勝を挙げ、同年のJRA賞で最多勝利新人騎手として表彰されると、翌年のエプソムC(サマンサトウショウ)で重賞初勝利。3年目には桜花賞(シスタートウショウ)で初G1制覇。
その後もジャングルポケットでダービーを制覇など、ヒシミラクル、フジキセキ、ノースフライトなど、幾多の名馬と共にG1通算10勝をマーク。JRA通算8322戦713勝を挙げ、一時代を築いた。 |
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