クラシック見据えコレクターアイテムが早くも始動
2013/2/8(金)
榎本優也調教助手(栗東・須貝尚介厩舎)
-:コレクターアイテムの方がパドックではおとなしいけれども、レースの内容というか、使う脚の質みたいなのを見ると、コレクターの方が多分、短距離傾向が強いんですね。
榎:かもしれないですね。
-:ジャスタウェイの方がイレ込むという割には距離の融通が利きそうなイメージがあるのですが。
榎:そうですね。
-:コレクターはビューンと切れるような強烈なイメージが。どっちかと言えば、スローペースの方が良いのでは。流れるレースというのは牝馬戦線では想定できないと思うのですが、ある程度、頭数が揃った団子の中団ぐらいにいてくれて、ユックリ走っている脚が溜まったら、瞬発力だけでビューンと来られると思うんですよね。
榎:そうかもしれないですね。競馬を見ている分にはね。
-:牝馬は桜花賞ぐらいまでハイペースになるのを期待しても無理じゃないですか。去年ぐらいから新馬戦のラップがすごく遅くなってきているし、1800とか2000だったら、1000mの入りが1分4秒ぐらいがザラにあるし、それは初めて競馬をする若馬には良いと思うし。でも、後ろから行く馬にとってはちょっとシンドイかなと。その分、コレクターアイテムみたいに瞬発力がある馬というのは、そういう不利なペースに見えても、瞬発力だけで克服できますからね。普段の動きからも瞬発力というのは感じますか。
榎:そうですね。瞬発力は感じます。
-:終いの脚の使い方が瞬発力型なのか、長く良い脚を使うタイプなのか、どっちと思いますか?
榎:ジャスタウェイに比べたら、長く使うイメージですね。
-:意外ですね。レースを見ていたら、ジャスタウェイの方が長い脚を使うのかなと思いました。ということは、コレクターアイテムが例えばこの先、2000mになっても全然、問題のないタイプでしょうか?
榎:と思うんですけどね。なかなか難しいですね、そこもね。

-:初めて乗った時の印象というのは。どのクラスまで行くと思ってましたか。
榎:正直、そんなに……。一つ二つ勝てば良いのかなという感じでしたね。メチャクチャ柔らかい馬ではないんですよね。
-:柔らかさはやっぱり榎本さんが求めるモノですか?
榎:好みだと思いますけどね、背中の感じは。
-:多くの人、多分、馬乗りの9割以上が柔らかさが良いというような。でも、そういうタイプばっかりじゃないのも馬の世界ということで。
榎:そうですね。
-:フットワークが良過ぎる馬というのは、やっぱり走りにくい馬場だと極端に上がりのラップが落ちたりだとかするけれども、あんまりフットワークがキレイじゃない馬はむしろ荒れた馬場とか、軟らかい馬場で上手く走りますからね。
榎:意外と起きて走れるというか、被り気味にワァーといく馬ではないんで、スベるとかそういうのはないのかなと思いますけどね。
-:この馬の特徴を早めに知っておきたいファンも多いと思います。ちょっと馬場が軟らかくなる時も大丈夫ということで?
榎:と思いますけどね、はい。
桜花賞に向けて仕切り直しの一戦
-:これまでキャリアが少ないですけれど、一番絶好調に仕上がったレースはどれですか?
榎:やっぱり今までの4戦で言ったら、アルテミスSですかね。
-:ジュベナイルで榎本さん的に足りなかった部分はどこですか。もっとこうしたかったという部分は?
榎:原因が何かハッキリさせるのは難しいところです。新馬戦は9月でしたけれど、1カ月前ぐらいから入厩して、ずっとトレセンに置いてあったんです。それで、やっぱり疲れというか……。カイバは食べるし、攻め馬もシッカリやってたので、そんなにガタッときてた訳ではないと思うんですけれど、今考えたら、やっぱりちょっと……。
-:目に見えない部分で?
榎:あったんじゃないかなと思いますね。最後、若干窮屈になる所がありましたし、それでも具合が良かったら、届いてたんじゃないかなという。
-:なるほど。勝つまでも、アレ以上の際どさは。
榎:ちょっと、アレッ、思ったより伸びへんな、みたいな感じは受けたので。
-:この馬の特徴としてはある程度のポジションを取りにいく馬じゃないですよね?距離を延ばしたら別かもしれないですけど。
榎:そうですね。

-:ハーツクライは差し馬が良いんですね。
榎:う~ん、どうしてですかね。
-:すでにファンが多い馬だと思うんですけど、レースに向けてのメッセージをお願いします。
榎:暮れのG1は残念でしたけど、大きい所を獲れる能力のある馬だと思っているので、休みを挟んで、仕切り直しの一戦になりますけど、勝っている条件でもありますし、良い結果を出して、G1に向かいたいと思ってます。
-:当たり前の話ですけど、G1に向かう馬を2頭も担当している人というのはすごい贅沢ですね。
榎:本当ですね。幸せなことです。
-:土日ともに応援していますので。ありがとうございました。
榎:ありがとうございました。
(取材・写真)高橋章夫
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