今年は“国内専念”G1 3勝馬ゴールドシップがいよいよ始動
2013/3/17(日)
-:ジャンプですか?
尚:ジャンプも、馬場を見た途端に飛び出すから。早く走りたくてしょうがないのを体で表現しているから。今回は阪神だから、すぐ馬場に出れるからね。本当はファンの前でユックリ歩かすことをしなきゃいけないんだけども……。調教ではそういうことを見せないので。そこが難儀なところでね。
-:先生としては一旦、ゴール板のところまで行って?
尚:歩いて欲しいんだけれど。まあ、あんまりそれをやって、馬も人もケガをしたら困るので。そこを上手いことジョッキーとコンタクトを取りながら。
-:まあ、元気な振りを見せるのもゴールドシップの好調サインというか。

尚:それはそういう風にとってもらったほうが。結果が結果なんでね、今までの。でも、キャンターに行ったら、落ち着いているんだよ。頭が良いというか、自分でストレスを解消しようという方法を知っているんだろうね。そこをコッチが考慮してあげながらやるから、結構、難しいですよ。こういう自分を持っている馬というのは……。
「海外からお手紙が来るんだけど、何せ外国語はキッチリと読めないんで、ヘヘヘ(笑)。さすがに翻訳をしてまで読むこともないだろうし、今は海外どうのこうの言うのはね。来年は考えないといけない話ですけれど」
-:その個性があるゴールドシップと、須貝尚介先生は上手いこと付き合っているという関係で。
尚:多分、この馬をキッチリと直そうと思って、直してしまえば、逆にここまで走ったかな?というのもありますよね。
-:あまりこの馬を征服し過ぎない方が?
尚:調教ではちゃんとできるんだから、それ以上のことを要求してしまうと、逆に競馬でこれだけ走ってくれるのかなというのもあるから。今のままの状態で、ゴールドシップの気持ちを考えながら、やっていきたいなと考えています。
-:もはやゴールドシップは日本のスターホースと言うだけじゃなく、世界の注目を集めるレベルの馬になってしまっているんですけれど、やっぱり世界的にもステイゴールドという血は評価されていると思うのですが、先生のところにも色々なオファーというか?
尚:何か結構、海外からお手紙が来るんだけど、何せ外国語はキッチリと読めないんで、ヘヘヘ(笑)。さすがに翻訳をしてまで読むこともないだろうし、今は海外どうのこうの言うのはね。来年は考えないといけない話ですけれど、今年は国内の競馬で、もうちょっと称号が欲しいかなと思うしね。まだ、明け4歳で、今年どれだけできるかという正念場の年でもあるんで、それから考えたら良いんじゃないかと思います。
-:3歳で皐月賞、菊花賞、有馬記念とほぼパーフェクトですよね。
尚:まあ、パーフェクトと言うか、強い競馬を見せられたなというのはありますけれどね。
-:その馬が4歳で更にステップアップするとなると、恐ろしいことになりますね。
尚:いやいや、目の前にある仕事をキッチリと消化していけば。まあ、そういう評価も出てきても、ウチもそれに応えるだけの厩舎になっとかなアカンやろしね。

ゴールドシップの勝利で弾みを!
-:このところはジャスタウェイとか、コレクターアイテムとか、ローブティサージュとか……。
尚:本当に最近はね、ファンに謝りたいんだ。人気に支持されながら、どうしてもレースがあやふやで……。馬の状態は良いんだけれども、どうも歯車が合ってない。暖かくなって、草木の新芽が芽生えてくるような時に一緒に、同じようにウチも花を咲かせていかなくちゃいけないなと思います。
-:その先陣を切るというか、流れを断ち切るのが?
尚:今週はジャスタウェイもいるし、ゴールドシップは来週に控えているし、もう1カ月もしない内に桜花賞もあるんで、心してやらないといけないと思ってます。
-:先生としては最近の人気を裏切ってしまっている成績にはとらわれず、日々の?
尚:競馬だから、そういうこともあるだろうし、そういう時期もあるしね。ただ、それを悲観的に捉えるんじゃなくて、そういう場合もあるんだったら、そういう場合にどういう風に対処したら良いのかと考える一つの材料になるから。
-:先生もお辛い状況だと思うんですけれど、ゴールドシップにはかなりファンも期待してますので。
尚:まあ、本当に頑張って欲しいなと思いますね。
-:先生自身の精神状態とか、体調面は崩れてないですか?
尚:僕も体調面では結構、周りに言われながら、気にしながらやってます。
-:これからずっとスターホースが出ますから。先生も体調面が大変だと思うんですけれど、これからも毎週のようにビッグネームの馬が出てくるんで、走り抜けて下さい。
尚:ありがとうございます。気を付けます。

-:最後にゴールドシップの復帰というか、今年緒戦を楽しみにしているファンも相当多いと思いますので、メッセージをお願いします。
尚:世界ランキングでも、明け4歳で1位を獲らしてもらったし、ランキングでも7位に挙げてもらっている以上はその期待に応えなきゃいけないのでね。前から何度も言うように日高の小さな牧場から出てきた馬なので、それを自分と照らし合わせて。世の中の社会情勢の中で、自分個人と照らし合わせて、夢と感動と希望を与えられる存在になれば良いなと思ってます。ぜひゴールドシップが走る姿を見に来て下さい。
-:楽しみな天皇賞(春)の前哨戦を?
尚:ゴールドシップはかなり芦毛の中でもイケメンだと思うんで、ヘヘヘ(笑)。まあ、親バカじゃないけれども。日高の小さな牧場から生まれたブランドも何もない馬だけれども、ここまでやれるんだぞ、というところを見てくれたら。そういう風な意味合いで見てくれたら嬉しいかなと思います。
-:分かりました。また、春天前によろしくお願いします。ありがとうございました。
尚:はい、よろしくお願いします。
(写真・取材)高橋章夫
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■重賞勝利
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父は定年により引退を迎えた須貝彦三 元・調教師。自身は騎手として4163戦302勝。うち重賞は01年のファンタジーS(キタサンヒボタン)など4勝。 09年から厩舎を開業し、初年度は年間10勝だったが、年々勝ち星を伸ばし、昨年はゴールドシップ、ローブティサージュ、ジャスタウェイを筆頭に勝ち星を量産。あの矢作芳人厩舎の記録を塗り替え、史上最速でJRA通算100勝を達成。一躍、トップステーブルにのし上がった。 「トレセンLIVE!」でコラムを掲載している榎本優也調教助手が在籍していることでも、競馬ラボではお馴染み。 |






