
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
田山君の成長と松山君の自信
2026/7/8(水)
皆様、こんにちは!FIFAワールドカップは日本が敗退した後も大いに盛り上がっています。しかし、アメリカ代表選手が退場処分後の試合に出場できたり、ゴール後にVARで3分前のファールが確認されて得点が取り消されたりと、誤審や判定への疑問が目立っています。スポーツであって、政治ではない。武器を持たない戦いだからこそ、人々は熱くなるものです。しかし、そこに政治力が垣間見えるようでは、興ざめしてしまいます。
運営側にもミスはあります。しかし、それを認めず改善しないことには発展はありません。競馬もサッカーも何のためのルールであり、制度なのかを改めて考え直さなければ人気はすぐに失われてしまうと思います。積み重ねてきた人気を維持し、さらに向上させられるようなルール作りを期待しています。

先週は小倉競馬場で北九州記念が行われ、フリッカージャブと松山君のコンビが前走の圧巻タイムがフロックではないことを証明するような、着差以上に強い勝ち方をしました。4コーナーでは負けないという自信が溢れていましたし、スプリンターズSに向けても楽しみになる内容でした。勝利インタビューではいつもより早口でハキハキとしていて、松山君らしくない饒舌にびっくりしました(笑)。
2着には50キロの軽ハンデを活かしたジェニファーと田山君のコンビが入りました。まだ2年目の彼からすれば軽量を活かして逃げ切りを狙いたい一戦だったと思います。しかし、馬の特性上、急がせると止まってしまう面があったため、じっくりと構えながらレースを進めました。4コーナー手前では抜群の手応えを見せていた勝ち馬の後ろをしっかり取り切り、最高の騎乗を見せました。相手が強すぎましたが、成長著しい若武者が腕で持ってきた2着だったと思います。

今週は七夕賞が福島競馬場で行われます。本格化してきたサヴォーナや岩田康誠君が騎乗するカラマティアノスなどが人気を集めると思います。七夕だけに毎年ながら7枠や7番も面白いでしょうが、私の穴候補はオニャンコポンです。とりわけ雨が強まれば、外から飛んでくる可能性があるのでは?と感じています。荒れやすいレースだけに、皆様も穴一発を狙ってみてください!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。



