今週の新馬戦の注目は日曜東京の芝1800m戦。藤沢和、堀厩舎と関東A級厩舎が期待の良血馬を送り込む。POGファン必見の一戦だ。

10月27日(土)

◆京都芝2000m

アックアアルタ(牝、ブラックタイド×アガルタ、栗東・清水久厩舎)
半姉にプロレタリアト、半兄にマイネルオフィールとオープン馬が2頭いる。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、CW6F80秒台、5F66秒台、1F12秒半ばの時計を楽にマークし、古馬500万に大きく先着している。鞍上はルメール騎手。

◆東京芝1600m(牝)

レッドベルディエス(牝、ディープインパクト×レッドファンタジア、美浦・鹿戸厩舎)
全姉は現2勝のレッドベルローズ(フェアリーS3着)。「姉に比べると体型がスラッとして距離は保ちそう。前向きで真面目だし、初戦から力を発揮してくれるのでは」と鹿戸雄師。坂路で54秒6-12秒4を馬ナリでマーク。先行していたとはいえ重賞ウイナーのビッシュと併入し、手応えは優勢だった。昨年の姉に続く新馬勝ちも期待できる。鞍上はオドノヒュー騎手。

パールヴァイン(牝、ノヴェリスト×エクセラントカーヴ、美浦・小島茂厩舎)
母は京成杯AH勝ち馬。調教は美浦ウッドで4F57秒台、1F13秒前半。時計は平凡だが、「まだ反応が鈍いところもある」という話なので、そこも影響しているのかもしれない。ただ外目をまわって負荷はかけられており、仕上がりは悪くない。鞍上は田辺騎手。

キートス(牝、ハーツクライ×レインボーダリア、美浦・菊沢厩舎)
母はエリザベス女王杯勝ち馬。美浦ウッドで一杯に追われ5F69秒台、1F13秒前半の時計をマークし、併せた新馬に先着している。母の主戦だった柴田善騎手起用は好感。

10月28日(日)

◆京都芝1600m

アルディテッツァ(牡、オルフェーヴル×スキッフル、栗東・池江厩舎)
半兄フラガラッハ(中京記念2回)をはじめ、兄姉にはイリュミナンス、フェルメッツァ、エスティタートと重賞で上位入線した馬が4頭いる。「パワーのある走りでスタミナもありそう。まずはマイルから試してどんな走りをしてくれるか」と池江師。CWで6F82秒台、5F67秒、1F12秒前半の時計を余裕をもってマークしている。鞍上は松山騎手。

ロードグラディオ(牡、キングカメハメハ×シンメイフジ、栗東・西浦厩舎)
母は新潟2歳S勝ち馬。3代母は名牝シンコウラブリイ(マイルCS)。CWで6F82秒台、5F66秒台、1F12秒半ばの時計をマーク。2週前にはCWで上り11秒後半を出しており、仕上がり、脚力ともに合格点だ。

アルティマリガーレ(牝、ハービンジャー×アルティマトゥーレ、栗東・佐々木晶厩舎)
母は重賞2勝、半姉にアルティマブラッド(6勝)、母の弟にキャプテントゥーレ(皐月賞)、クランモンタナ(小倉記念)がいる。CWで一杯に追われ5F68秒台、1F12秒後半の時計をマークし、古馬500万を大きく追走して併入している。鞍上は藤岡康騎手。

◆京都ダート1800m

グラウクス(牡、ヴィクトワールピサ×マサノミネルバ、栗東・西園厩舎)
母は交流重賞エーデルワイス賞勝ち馬。CWで一杯に追われ、6F80秒台、5F64秒台、1F13秒。前半から飛ばしたのでさすが最後はかかったが、全体時計は優秀だ。

◆東京芝1800m

セントレオナード(牡、ディープインパクト×リリーオブザヴァレー、美浦・堀厩舎)
全兄はヴァンキッシュラン(青葉賞)。美浦ウッドで5F67秒台、1F13秒半をマーク。古馬500万サトノマックスに遅れたが、これは追走したぶん。気性に難しいところがあるので、鞍上モレイラ騎手でデビューは心強い。

ヴァンランディ(牡、キングカメハメハ×ハッピーパス、美浦・藤沢和厩舎)
全兄にコディーノ(重賞2勝)、全姉にチェッキーノ(フローラS)がいるPOGお馴染みの一族。「あまり馬格のある方ではないので、馬体減りのないよう注意しながら調整。血統馬らしい雰囲気はある」と津曲助手。坂路56秒5-13秒1を楽にマークし、古馬1600万ティソーナと併入している。藤沢厩舎なので余裕残しの仕上げだが、兄姉7頭中4頭は新馬勝ちをしており、初戦から好レースを期待。鞍上はルメール騎手。

ルヴォルグ(牡、ディープインパクト×キトゥンカブードル、美浦・藤沢和厩舎)
母はアメリカのG3勝ち馬。20日の東京マイル戦を予定も、19分の1の除外確率に引っかかってしまった。調教は美浦ウッドで4F52秒台を楽にマークし、ランフォザローゼスと併入。手応えはこちらのほうが優勢だった。その併せ馬の相手が新馬勝ち。こちらも当然、期待は高まってきている。鞍上はオドノヒュー騎手。

ストームリッパー(牡、ハービンジャー×スピードリッパー、美浦・鹿戸厩舎)
母は重賞2着3回。調教はポリトラックで73秒台と軽めだが、2週前にはウッドコースを外をまわって5F70秒台、上り13秒の時計を出し、仕上がりは進んでいる。

◆新規入厩

アストライア(牝、キングカメハメハ×ハープスター、栗東・池添学厩舎)
母は桜花賞馬。その母の初仔になる。外傷などの影響で入厩が遅れていたが、ここからペースを上げていきたい。

ダンスロマネスク(牝、シンボリクリスエス×ダンスファンタジア、美浦・戸田厩舎)
母はフェアリーS勝ち馬、祖母ダンスインザムードは桜花賞馬。

ラディアンドパレス(牝、ハービンジャー×アドマイヤセプター、栗東・中内田厩舎)
母は京阪杯2着、祖母はアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2回)、3代母はエアグルーヴ(G1を2勝)、4代母はダイナカール(オークス)と活躍馬が連なる。

クールウォーター(牝、ディープインパクト×クロウキャニオン、美浦・堀厩舎)
ボレアス(レパードS)、カミノタサハラ(弥生賞)、マウントシャスタ(毎日杯2着)、ベルキャニオン(共同通信杯2着)など兄姉に活躍馬が並ぶPOGの人気血統。

◆未出走馬再入厩

ジュベルハフィート(牡2、栗東・石坂正厩舎)(牡、ディープインパクト×ドバウィハイツ、栗東・石坂正厩舎)
半姉はリバティハイツ(フィリーズレビュー)。既に夏の函館でゲート試験に合格しており、デビューを目指す。