今週挙げる馬は、先週除外された馬がほとんど。これとて出走なるかは微妙で、POG指名馬がいる人は、今週もヤキモキすることになりそうだ。

2月2日(土)
◆京都ダート1800m

シルバースミス(牝、オルフェーヴル×リングジアラーム、栗東・橋口厩舎)
母の兄にハレルヤサンデー(7勝)。1月19日のダート1800m戦を除外。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、坂路53秒0-12秒7(馬なり)。1月3日にはCWで6F80秒台の速い時計も出しており、仕上がりは順調だ。

プチティラン(牡、オルフェーヴル×ワイルドフラッパー、栗東・松田国厩舎)
母は交流重賞を3勝。調教はCWでやや一杯といった手応えで5F67秒台半ば、1F12秒台半ば。ここへきて仕上げもCWに変え、急ピッチに仕上がってきている。鞍上は福永騎手。

エスカルラータ(牝、ルーラーシップ×ダイワレーヌ、栗東・浜田厩舎)
祖母はG1を4勝したダイワスカーレット。1月26日の中京芝1600m戦を権利取りで投票し、予定通り除外。調教はCW5F68秒台半ば、1F12秒台半ばを一杯にマークし、併せた新馬に僅かに遅れている。

2月3日(日)
◆京都芝1600m

シングインザレイン(牡、マンハッタンカフェ×ポジショントーク、栗東・友道厩舎)
母の姉シングライクバード(5勝)、祖母シングライクトーク(7勝)。「コントロールが効くタイプで距離は融通性がありそう。出走抽選になると思うが、除外を見越してマイルから投票していく」と友道師。調教は芝コースで5F65秒台後半、1F11秒台半ばの時計を持ったままでマーク。2週前にはCWで6F82秒台の速い時計を出しており、もし抽選で入っても十分勝負できる状態にはある。

トレミエール(牝、ハーツクライ×サマーナイトシティ、栗東・西園厩舎)
半兄サダムパテック(マイルCS勝ち馬)、半姉ジュールポレール(ヴィクトリマイル勝ち馬)。このレースを目標にしていたが、優先権を取るため1月26日の中京芝1600m戦に投票し除外され、予定通りに来ている。調教は坂路55秒8-12秒8(一杯)。2週前には坂路で52秒台マークしており、仕上がりは良好だ。

ディノーラ(牝、ハーツクライ×オンブルリジェール、栗東・中竹厩舎)
半姉ジェルミナル(フェアリーS1着、G1で3着2回)。1月26日の中京芝1600m戦を除外。調教は坂路54秒7-13秒0と平凡だが、まだ速い本数が少ないため、レースまで変わり身は見込める。

アテンポラル(牡、ハーツクライ×タンタスエルテ、栗東・池江厩舎)
半兄タンタアレグリア(アメリカJCC勝ち馬)。1月26日の中京芝1600m戦は除外。調教はCW5F68秒台半ば、1F12秒台半ば。2週前にはCWで5F67秒台半ば、1F11秒台後半を出し、水準レベルの時計はクリアしている。。

ヴィルデフラウ(牝、ジャスタウェイ×ニンフⅡ、栗東・須貝厩舎)
近親に同世代のオープン馬ハッピーアワー(すずらん賞1着、デイリー杯2歳S3着)。1月26日の中京芝1600m戦を除外となったのは予定通りで、目標は今回の京都マイル戦。調教は坂路53秒8-12秒5(馬なり)。2週前の坂路でも51秒7-12秒5(一杯)の好時計が出ており、初戦から勝負だ。

レッドムルガン(牡、ハービンジャー×ビジュアルショック、栗東・松永幹厩舎)
半姉ブラックスビーチ(現3勝、スイートピーS1着)。2週連続で除外となっており、ようやくデビューが叶いそうだ。調教は強めでCW5F69秒台前半、1F12秒台半ば。2週前はCWで5F67秒、1F12秒前半を出しており、除外続きで仕上がりは進んでいる。鞍上は藤岡佑騎手。

レッドアウローラ(牝、ディープインパクト×レジュールダムール、栗東・音無厩舎)
母は3勝。母の弟グラッツィア(7勝)、スーパームーン(AJCC2着)。1月26日中京芝1600m戦を除外。調教は坂路52秒3-12秒8(一杯)。2週前に比べると良くなってきており、除外をプラスに考えたい。

◆東京芝1800m

デッドアヘッド(牡、ハーツクライ×ベイトゥベイ、美浦・藤沢和厩舎)
母は北米のG2、G3勝ち馬。1月27日の東京芝1800m戦除外は想定内で、元よりデビュー予定はこのレース。「乗り込むにつれて動きは良くなってきた。距離はこのくらいあっていいし、実戦にいって良さそう」と津曲助手。調教が坂路55秒1-12秒7(馬なり)。3歳500万のエデリーを追走し、併入している。鞍上はルメール騎手。

レイバーリフォーム(牝、ルーラーシップ×ワーキングウーマン、美浦・小島茂厩舎)
母は4勝。半姉ワーキングプライド(4勝)。1月27日の東京芝1800m戦を除外。「入厩してから稽古は順調に消化できている。牝馬にしては馬格もあるし、この先まだまだ良くなりそう」と小島茂師。調教は坂路55秒1-13秒6。ここまで時計は目立たないものが、一杯に追っていないので、まだまだ詰められる余裕はある。鞍上は三浦騎手。

キスラー(牡、ディープインパクト×シャンパンドーロ、栗東・池江厩舎)
半兄は6戦4勝のフォギーナイト。セレクトセールでは2億1060万円(税込)の高額で落札されている。1月27日の東京芝1800m戦を除外。調教はCW66秒台半ば、1F12秒台前半の時計を楽にマーク。この時計を含め、ここまで上り1F12秒前後の時計を3本出しており、いい形でデビューを迎えられそうだ。鞍上は武豊騎手。

スピーナ(牝、ハーツクライ×ローズキャサリン、美浦・鹿戸厩舎)
母は北米で7勝。2週連続で除外となっており、さすがに今週は入るだろう。調教は芝で5F66秒台前半、1F11秒台を後半を余裕をもってマーク。2週も除外が続けば仕上がりに問題はなく、いかにピークを維持するかが肝心となるが、調教内容から調子は落ちは無さそうだ。

キャノピーウォーク(牝、ロードカナロア×ロンドンブリッジ、美浦・大竹厩舎)
母はファンタジーS勝ち馬、桜花賞2着。半姉ダイワエルシエーロ(オークス馬)、半兄ビッグプラネット(アーリントンC)、グレーターロンドン(中京記念)。1月27日の東京芝1800m戦を除外。ウッドで強めに4F53秒台前半、1F13秒台前半。デビューへ向けて時計も詰まってきている。

ホウオウプリンセス(牝、ディープインパクト×スノースタイル、美浦・奥村武厩舎)
全姉スマートレイアー(重賞4勝)、半兄プラチナムバレット(京都新聞杯勝ち馬)。1月27日の東京芝1800m戦を除外。調教は坂路54秒4-13秒8(強め)。強く追った調教が少ないので、まだまだ時計を詰められる余地はある。

◆東京ダート1600m

メイプルクリーク(牝、ゴールドアリュール×スカイアライアンス、美浦・尾関厩舎)
母は北米G3勝ち馬。1月17日の東京ダート1600m戦を除外。調教はウッドで一杯に5F68秒台半ば、1F12秒台後半。古馬1000万を1秒ほど追走し併入している。外目をまわっており、時計は上々だ。鞍上は三浦騎手

フィードバック(牡、ブラックタイド×エンドレスビジネス、美浦・鈴木伸厩舎)
母は4勝。2週連続で除外となっており、ようやくデビューを迎えられそうだ。調教はウッドで4F54秒台半ば、1F13秒台半ばの時計を余力十分にマーク。鞍上はルメール騎手。

◆中京ダート1400m

マハーラーニー(牝3、栗東・池添学厩舎)(牝、ロードカナロア×マハービスタ、栗東・池添学厩舎)
母の姉マハーバリプラム(6勝)。調教はCWで気合をつける程度で69秒台後半、1F12秒台前半をマーク。鞍上は藤岡康騎手。