新潟、小倉、札幌の3場が開幕。新潟芝マイル、札幌芝1800m戦は好メンバーが集まり、注目の一戦だ。

7月27日(土)

◆新潟1600m

アイアンバローズ(牡、オルフェーヴル×パレスルーマー、栗東・角居厩舎)
半兄パレスマリスは、ベルモントSなど北米G1を2勝。セレクトセール1億1340万円。「メニュー通りの稽古ができており、併せ馬でもいい動きを見せている。血統的な難しさが出ないように気をつけているが、今のところは大丈夫」と辻野助手。1週前調教(以降も調教は主に2週前のもの)は、CW5F68秒台後半、1F12秒台前半の時計を余裕でマーク。それ以前の坂路調教は平凡だったが、速めの調教を積んで良化が窺える。鞍上はデムーロ騎手。

ベルアンブル(牝、ロードカナロア×ダノンベルベール、美浦・奥村武厩舎)
母は阪神JF2着。「以前に比べるとだいぶ体が大きくなっているし、そのあたりに成長を感じる。秘めてるモノはいいので、レースで発揮できるよう調整していきたい」と奥村武師。調教は美浦坂路で53秒7-13秒8(馬なり)。時計は目立たないが、今週の美浦坂路は馬場が重く、特に終いがかかてったので、この時計でも手応えを考えると悪くない。鞍上は戸崎騎手。

ルヴァン(牡、ブラックタイド×ピュアブリーゼ、栗東・清水久厩舎)
母はオークス2着。「追う毎に時計を詰めているし、センスもいい」と栗東記者。CWで一杯に6F80秒台、5F65秒、1F12秒台半ば。20日土曜日にも6F82秒台、5F66秒台、1F12秒台前半の好時計を出し、デビュー戦へ向け強い意欲が窺える。

ユークレース(牝、タートルボウル×ジェダイト、美浦・菊沢厩舎)
母は忘れな草賞1着。半兄ブライトバローズ(5勝)。ポリトラックで5F65秒、1F12秒台後半の時計を楽にマーク。古馬2勝クラスに遅れたが、大きく追走したもので心配ない。牧場でも動きが良かったようだが、美浦に入ってからも良好で、楽しみな一戦だ。

◆札幌1500m

エイリアス(牡、ロードカナロア×コードネーム、栗東・浅見厩舎)
半兄マスターコード(現3勝)、母の弟ハットトリック(マイルCS勝ち馬)。札幌の芝コースで6F81秒台、5F66秒、1F12秒前半の時計を余力十分にマーク。レースへ向けて急ピッチに進んでいる。

◆小倉芝1200m

カイルアコナ(牝、キンシャサノキセキ×コナブリュワーズ、栗東・高橋忠厩舎)
母は4勝。母の弟はテオドール(現5勝)、ロシュフォール(現4勝)。坂路53秒8-12秒1で、併せた3歳未勝利馬に先着。初めて一杯に追った調教で、終いに素晴らしい伸びを見せた。鞍上は川田騎手。


7月28日(日)

◆札幌芝1800m

キンブレル(牡、ジャスタウェイ×エリドゥバビロン、美浦・矢野英厩舎)
半兄アドマイヤアルバ(京都新聞杯2着)。「週毎に動けるようになってきた。本当に良くなるのは先だと思うが、いいモノを持っている馬」と清水助手。函館ウッドで5F68秒台後半、1F13秒で、古馬2勝クラスに先着している。鞍上は岩田騎手。

レザネフォール(牡、キングカメハメハ×ラナンキュラス、栗東・池江厩舎)
母はフィリーズレビュー2着、祖母ファレノプシス(G1を3勝)。札幌芝コースで5F67秒台前半、1F12秒台半ばの時計を気合を入れる程度でマークし、同厩の2歳新馬ヴェルテックスに大きく先着している。

レイコックアビー(牡、ハービンジャー×ウインフロレゾン、美浦・大竹厩舎)
母の妹シャトーブランシュ(マーメイドS勝ち馬)。函館芝コースで5F68秒台後半、1F11秒台半ば。終い重点に、楽な手応えで速い上りをマークした。鞍上は池添騎手。

ランクリッツ(牝、ディープインパクト×レインボーダリア、栗東・浅見厩舎)
母はエリザベス女王杯勝ち馬。札幌芝コースで5F66秒前半、1F12秒前半の時計を余裕をもってマーク。古馬2勝クラスに遅れたが、動きは悪くないようだ。

◆札幌ダート1700m

フラーレン(牝、PioneeroftheNile×ダストアンドダイヤモンズ、栗東・牧田厩舎)
母は北米G2、G3勝ち馬。札幌ダートコースで一杯に追い、5F66秒台後半、1F12秒台半ばと、古馬を含めても4番目の速い時計をマークした。デビュー戦と同じコースで好時計は強味になる。鞍上は藤岡康騎手。

コバルトウィング(牡、クロフネ×レースウィング、美浦・萩原厩舎)
全兄グリッターウイング(5勝)。函館ウッドで5F69秒台後半、1F12秒台後半で、2歳未勝利馬に遅れているが、外目を回った割に終いの時計は悪くない。この1本で変わり身を期待したい。鞍上は三浦騎手。

◆小倉芝1200m

ベッロコルサ(牡、ヘニーヒューズ×ベッライリス、栗東・角田厩舎)
祖母ベッラレイア(オークス2着)。坂路55秒2-12秒6(一杯)。2週前には坂路52秒8-13秒4と上りがかかったが、1週前は終い重点で併せた馬に遅れたものの、終い12秒台の時計が出たのは好感。


▼新規入厩

サトノフラッグ(牡、ディープインパクト×バラダセール、美浦・国枝厩舎)
母はアイルランド3歳牝馬チャンピオン。半姉ダンサール(現3勝)

デゼル(牝、ディープインパクト×アヴニールセルタン、栗東・友道厩舎)
母はフランスオークス、フランス1000ギニー勝ち馬

オーサムゲイル(牝、キンシャサノキセキ×シーズインクルーテッド、栗東・高柳大厩舎)
半兄ヒーズインラブ(ダービー卿CT勝ち馬)、サンデーウィザード(新潟大賞典勝ち馬)

ロニセラ(牝、ディープインパクト×ラヴェリータ、栗東・高野厩舎)
母は交流重賞7勝