初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『断髪式』
2018/6/18(月)
そんなPOG、直前で倒れた人がいたり、シンガポールがばたばたしていたり、皆が遅刻してきたりとか、いろいろなことがありましたが、無事、勝者の皆さんに肉を奢り精算終了。ちなみにここのお店は赤坂にある肉バルCARNIVORというお店、リーズナブルに美味しい肉が食べられます。レモンサワーもレモンまみれで引くぐらい沢山入ってますので、レモンサワー好きにはお勧めのお店です。美味しかったのですが、やはり負けるのは気分がよくありません。来年は覚えてろよ、と密かに闘志を燃やす大和屋なのでした。
とまあドラフトが目的で久しぶりに集まった面々なのですが、その中の一人、毎度おなじみソウヘイ君がずっと伸ばしていた髪の毛を切ると宣言し、さらにはこのドラフト会議の当日に断髪式を行うということになったのです。
まあなんというか別にソウヘイ君が相撲をとっていたわけではないのですが、数年間ずっと伸ばしていたものをざっくり切ってしまうというのはなんとも寂しい気がしたりしなかったり、とはいえ本人にもいろいろと都合があるようなので仕方ありません。うちの親戚恵子さんのBBAR恵子にて断髪式を行いましたので、その模様を報告したいと思います。
そもそもソウヘイ君が髪を伸ばし始めたのは相撲を見に行った時の飲みの席で大銀杏というのはどのくらい伸ばしたら結えるのだろうかという話題になり、じゃあ自分も伸ばしてみるか、というしょうもない理由から髪の毛を伸ばし始めたのです。それがもう何年前なのかもよくわからないくらいの昔、本人曰く3年くらいずっと伸ばし続けていたらしいです。
最近話題に出ていないのですが、ソウヘイ君は会社社長です。僕が高校の時からの競馬仲間で一口馬主ではシーザリオ、エピファネイア、セダブリランテスなどに出資している強者です。最近は仕事の関係で半月くらいしか東京にいないので、なかなか飯を食うのも難しい感じ近況ですが、たまに会ったら一緒にPUBGをやってます。
そんな彼が髪を切ろうと思ったのは仕事の都合らしいです。詳しい話はわかりませんが、会社の地元の近辺ではロン毛のおじさんの愛称で呼ばれていたキャラを捨ててまで髪を切る必要があったのか？よくわかりませんけど、まあ普通の人では体験できない断髪式というイベントができるのでよしといたしましょう。
断髪式とは言いますが、前もって何か挨拶や歌をうたったりということもなく、皆でよってたかってソウヘイ君の髪の毛を切るだけです。もったいないから切らない方がという意見も出て、イベントの中止も検討されましたが、本人の強い要望で決行することになりました。
この日のためにソウヘイ君は髷風に髪を結ってまいりました。その結った髪型のまま一人お店へ行くと、それ以外の全員が遅刻という恐るべきロンリーちょん髷状態で我々の到着を待っていたそうです。恵子さんのお店についてもろもろのやるべきことが終わると、いよいよ断髪式が始まります。
大銀杏は無理ではあったが力士風に頑張って結ってきた髪がこんな感じ。皆が特にソウヘイ君の髪の毛に思い入れがあったわけではありませんが、断髪式に参加するという行為はなかなかしないので、いい経験をしたのではと思います。僕、森川さん、担さん、そして最後に恵子さんががっつり切って、無事断髪式は終了。はみだした毛を整えて皆でラーメン食って帰りました。
さてそんなソウヘイ君の持ち馬、ジャスタウエイ産駒のトスアップがゲート試験合格。名門池江厩舎ということで、ゲート合格すぐ出走になるかは不透明ではありますが、いつでも走れるというのはかなり楽しみと言わざるを得ないでしょう。
(ジャスタウェイを担当していた)榎本君が担当しているアドマイヤジャスタももうデビューかとか思いつつ、ジャスタウエイ産駒の活躍を日々祈る毎日。セレクトセールの季節が近づいてきているのも、なんともそわそわする感じです。
今年もどうせ買えないと思いますので一口のほうを頑張ろうかとも思っていたりいなかったり、先々週のアウィルアウェイ、そして先週のレイズアベールと怖いくらいに順調です。この順調さを維持しつつ、夏を乗り越えられたらいいなと思う今日この頃でした。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。
