平林雅芳の2歳評

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朝一番からレコードで目が覚めた!

小倉競馬も3週目に突入。
土曜は未勝利戦が2レースと九州産特別のひまわり賞。
その中では断然にダートの2歳未勝利戦が凄いタイムでの決着。
そのレース、いや勝ち馬には今後も注目であろう。

土曜小倉1R
2歳未勝利
ダ1000m

勝ち馬 コウエイフラッシュ
(牡、栗東・川村厩舎・父コロナドズクエスト)

13頭もの出走をみたこのレース。
しかしその馬数が並んでいたのはゲート内だけであった。
終わってみればコウエイフラッシュの独壇場となったレースであった。
スタートはそんなに飛びぬけて速かったわけではないが、ダッシュを利かしてみるみると先頭に踊り出て行ったのが、今日で4戦目となるコウエイフラッシュ
あっという間に3馬身、4馬身と後続との差を広げていく。
3角を過ぎてもう後続と約1秒ぐらいは差をつけてしまっていたのではなかろうか。
その上にまだまだ手応えも楽なもの。
結局は7馬身と2着馬に1秒1もの差をあけての楽勝。

電光掲示板にはレコードの57秒7。
勝った馬が一番最速の上がりで駆け抜けているのだから、後続には差が広がるのみ。
この後5Rで3歳未勝利戦の同じ距離の競馬があったが、その勝ち時計が58秒1。
今時の2歳戦では凄い時計と判っていただけるだろう。
父はフォーティナイナーの血を受け継ぐスピードタイプ。
ダートの新天地を得て今後も注目に値する馬であろう。

日曜小倉1R
2歳未勝利
芝1200m

勝ち馬 ノアウイニング
(牝、栗東・福島信厩舎・父クリクプティックラスカル)

新馬、未勝利戦と2着続きだったノアウイニングが3戦目で勝利を勝ち取った。
すっと出て2番手をとり、3角からは後続が来たために3、4番手の内目と控えたノアウイニングだが、直線入り口では先行馬の外目に出して馬場の真ん中を進み、鞍上のステッキに応えて4馬身差の完勝。

2着したアマノシーザーよりも、ゲートでダッシュがつかずに最後方からの競馬になったウェザーサイドが、最後は内をついて追い上げてきた脚がなかなかに良かった。
ちょっともったいない競馬に見えた。
当然次走の狙い目となるだろう。
勝ち馬の評価はまずまずで、距離ももう少し伸びても構わないように思えた。

日曜小倉4R
2歳新馬
芝1200m

勝ち馬 キングアレキサンダ
(牡、栗東・大根田厩舎・父アグネスデジタル)

ゲートが開いた瞬間に最内枠のアスカノヨアケが出遅れ。
ダッシュが付かなかったのが、勝ち馬のキングアレキサンダであった。
しかし直ぐに出遅れた馬を除いてダンゴ状態。
そんなに差がない間隔で進む。
前半が33秒6であるから緩みのないペースか。
内目に進路をとったキングアレキサンダが直線も内から2番目を廻り、そこから先頭に躍り出てゴールへと向かった。
ちょっと内にもたれる若さも見せながらも、2馬身のセーフティリードで勝利。

しかしレースの上がりが36秒1もかかった点は見逃せず、レベルが高くなさそう。
人気したコロナは3角あたりから遅れだし、観ると鞍上が外へ逃げる馬を制御するのがやっと、といった感じで、若さをモロに出していた様子。
ハミが抜けたのかも知れない。
このレースでも出遅れたアスカノヨアケが最後に内から詰め寄った脚がよく、3着とちょっとみどころある脚でこれも次走の狙い目となりそうだ。

今週は、土曜のダート戦でレコード駆けしたコウエイフラッシュに今後も注目、といった収穫であろう。
他がちょっと平凡に見えた感じであり、今後の成長をまたれる。