平林雅芳の2歳評

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土曜京都9R
京都2歳ステークス
芝2000m
勝ちタイム2.02.2

勝ち馬イグゼキュティヴ
(牡、地方・田部厩舎)
■・・・道中古馬のような行きっぷり。キャリアが違う!

絶対本命視されたアンライバルドの鞍上が、岩田Jが落馬のために川田Jに手替わり。
嫌な予感が的中する結果となってしまった。

ペースを握ったのはジャングルストーン。
しかし前半千が1.01.4といった緩いペースなために後続馬は掛り気味。
4、5番手の馬と、馬の間にいたアンライバルドは、クビを左右に振って行きたがる様子をみせている。ここら辺のラップは13秒台とかなり遅い。
後目にいたイグゼキュティヴは内ラチ沿いをスルスルと上がって行き、先頭を行くジャングルストーンを追いかけていく2番手集団にとりつく。
最後方はファミリズム。
そんなに楽な手応えでもなく、またそれ程に悪いものではないデムーロの手綱の感じだ。

ペースが上がったのが、下り切る4角手前ぐらいから。
直線は先に出たキングスレガリアにアンライバルドが並びかけて抜いていくのだが、内で脚を貯めていたイグゼキュティブが弾かれたような足色だ。
大外には、これもエンジンが掛ったファミリズムの足がよく真ん中のアンライバルドをも凌ぐ脚勢である。

ゴール前で先頭にたったイグゼキュティヴの鞍上、松岡Jが勝利を確信しての仕草なのか、首を小刻みにふっているのが見えた。
おそらく『いや~、良くやってくれたよ』と愛馬を称えていたのではなかろうか・・。
アンライバルドは2コーナーあたりで折り合いを欠くようなシーンがあり、緒戦とは違った局面を強いられた感じで、能力を出せずじまいの感じと見受けられた。
やはり競馬は生きていると、またまた実感させられた競馬だった・・。