思いどおりのレース、ショウナンパンドラがG1制覇!!

ショウナンパンドラ

14年10月19日(日)4回京都5日目11R 第19回秋華賞(G1)(芝2000m)

ショウナンパンドラ
(牝3、栗東・高野厩舎)
父:ディープインパクト
母:キューティゴールド
母父:フレンチデピュティ

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パドックにハロウィンの飾りの横断幕。『俊』と書いてある。そう浜中Jへの応援なのだと判る。思わず(小春日和)と言ってしまいそうないい天気。昔、『馬』時代に、マイコラム欄でファンの方からきつく指摘された。11月上旬からでないと、使えない季語です。何せ、暖かくいい天気でありました。
沢山のお客さんの眼の前からのスタートで、けっこうな数の人が見守る。そうそう、今日は女性が無料という事で、場内には若い女性が目立っておりました。いつもより華やかでいつもこうあるべき、いつも無料にしてまえとJRAにお願いしたいものです…。


ゲートを出る瞬間に、ヌーヴォレコルトが少しガタついた様だ。真っ直ぐに出られずヨレた分、思った位置が取れなかった。ショウナンパンドラの位置が欲しかったはずだ。
理想のポジションを取ったショウナンパンドラ。展開も前に8頭。それがかなりのペースで飛ばしてくれる絶好の展開となっていく。前から9頭目、それも先行する8頭から少し開けて、まるで単騎で先頭に立っているかの処だ。後ろにヌーヴォレコルト、タガノエトワールレッドリヴェールが位置する指定席。その中で一番前にいて動けやすい位置でもある。
動き出したのは坂の下り。一気に前の先行集団と後続が差を詰めていった時であるが、その中でもショウナンパンドラは内ラチ沿いをどんどんと前へと進めていく。ブランネージュのすぐ後ろまで取りついて4角へと向かう。

時を同じくして、タガノエトワールが動き出す。当然に先行馬群の外を進出。それを追う様にヌーヴォレコルトも進む。ショウナンパンドラは迷いなく内めを進み、逃げたペイシャフェリスの外を通り、リラヴァティの内を抜いて一気にいちばん前へと出る。外ではタガノエトワールとヌーヴォレコルトの攻防があった。先に仕掛けて前となったタガノエトワールにヌーヴォレコルトが並ぶ。やや外へとヨレながら、タガノエトワールが前に出させない様に追う。何とか振り払って前を追うヌーヴォレコルトだが、クビ差先んじられていた。

前半1000mが58.0で1200mが1.10.2と、かなりのペースで飛ばす先行集団。これは1角を廻る時に、マーブルカテドラルが前の馬に乗っかかりそうになる程に気負っていたのもある。そして思いのほか、行こうとした馬が多かった様だ。これほどの数の馬が先を急ぐ流れはなかなかない。
そして絶好のポジションを取りに行った浜中J。それだけでなく、3角から先に動いて勝負に出ていった。だから瞬時に先行馬群がバテだした時に、そこを抜けきっていく勢いがあった。

それでも強い競馬をしたヌーヴォレコルト。まずはゲートの出が思いのほか、良くなかった。そして4角も外を選ばざるを得ず。最後はタガノエトワールの抵抗があって外々へと張られていて、少しのロスタイムがあった。それでいてクビ差。だが大きなクビ差であり、浜中Jの積極策、勝ちに行く騎乗がピタっと嵌ったものであった。なかなか観ていても面白いレースでありました。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。