2番手からエイシンライダーが抜ける!!

エイシンライダー

14年10月19日(日)4回京都5日目5R サラ2才新馬(芝外1800m)

エイシンライダー
(牡2、栗東・沖厩舎)
父:マンハッタンカフェ
母:エーシンマイスター
母父:タイキシャトル

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1.5倍の圧倒的人気のロードグランツ。言わずものがなのディープインパクト産駒である。そしてシーザリオの子供、エピファネイアの弟のクローディオが2番人気。6.7倍のオッズだ。しかし勝ったのは、2番手でレースを進めたエイシンライダー。ハナにでも行こうかの行きっぷり。1000mを1.01.3のゆったりペースで、完全に上がり勝負。2番手から先にゴールへと入ってみせた…。


終わってから判るのでは遅いのであろうが、エイシンライダーは、稽古もCWで80.5と2歳馬では速いもの。
母のエーシンマイスターは、エイシンデピュティの妹で野元厩舎の馬。デビュー戦で武豊Jが乗って逃げたが6着。僅か4戦で繁殖に上がった馬と、ひと筋もふた筋も通っている血である。

ロードグランツは、4角でやや外へ逃げ気味な様にも見えた。カーブを廻ってくる時の感じであり、その差が最後まで詰め寄れない差となったかも。
3着トップディーヴォも、前々でレースを進めた馬。先行馬ペースで逃げたリアルプロジェクトが6着となったが、2,3,4番手がほとんどそのままの着順となった。
クローデイオは前半でかなり掛かり気味。その割には終いもガツンと来るところが今日の処はなかった。

何よりもビデオを観て感じたのが、4着のトップモーリであろう。3角の下りにかかる時、インの内ラチ沿いを進んでいたのだが、前でダイワハッスルが下がり気味になって、そのアオリを喰って小休止。4角手前では前が詰まり、ここでも手綱を絞っているし、そこから外へ出してきた。外の後ろの方でレースをしていた武豊Jエアマニングの外へ出してからの追い上げ。それでいて4着で2馬身少しぐらいしかない差。まともならこの馬が勝っていたかも知れない脚色、内容である。次走は絶対に激変してくる馬とみた!!


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。