これはちょっと物が違うぞ!シャイニングレイが圧勝!!

シャイニングレイ

14年11月9日(日)5回京都2日目5R サラ2才新馬(芝2000m)

シャイニングレイ
(牡2、栗東・高野厩舎)
父:ディープインパクト
母:シェルズレイ
母父:クロフネ

サラ2才新馬の結果・払戻金はコチラ⇒

ゲートはクロイツェルが先に出た。しかしスタンド前では、シャイニングレイが前。だが1コーナーは外のクロイツェルがまた先に出る。そして淡々と進んでいく。体ひとつ前に出たクロイツェルだが、1000mを通過するあたりでまたシャイニングレイが馬体を併せるように前に出て行く。
今度は2頭が馬体を並べて坂を下っていく。その流れに外めを一気にアドマイヤスカイが脚を使って上がってくる。そのまま4角では前の2頭に並んでくる勢いだ。
しかし終始、内ラチ沿いでレースを進めていたシャイニングレイ。川田Jに促されたラスト300mのオレンジ棒を通過すると、一気に加速していく。鞍上が何のアクションもしていないのに、後ろの2頭を離していく。クロイツェルとアドマイヤスカイが追い合いをしているのに、涼しい顔でゴールしていった…。


1000mが1.03.6のゆったりの流れ。4コーナーまで並んでいた2頭だったが、そこからが違った。どんどんと内ラチ沿いを離していくシャイニングレイ。何と最後の2ハロンは10.8~10.8と、信じられないぐらいの数字が並ぶ。長いこと競馬を観て来ているのだが、こんなラップの連続は見たことがない。とんでもない能力の馬なのかも知れないと思える、レース後の感想だった。
2着になったクロイツェルに、出が悪かったが、3角からの追い上げがなかなかだったアドマイヤスカイ。特にはアドマイヤスカイの方が、次走は大きく変わってくるに違いないと推測する。

いずれにしろ、将来にあのシャイニングレイが初陣で戦った馬達と記憶されるのかも知れない。それ程の強烈なインパクトを残した、シャイニングレイの勝ちっぷりでありました。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。