【エ女王杯】G1連勝へショウナンパンドラ「胸を借りる気持ちで」

12日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ショウナンパンドラ(牝3、栗東・高野厩舎)は助手を背に坂路での最終調整。単走で馬なりながら4F53.1-37.7-24.4-12.3秒をマーク。レースレコードを記録した前走の疲れを全く感じさせず、軽快なフットワークで坂路を駆け上がった。

その前走、秋華賞では4コーナーで最内を突く鞍上の好判断も光り、外から懸命に迫ったオークス馬ヌーヴォレコルトを凌いでのG1初制覇。「非常にうまく行きました。馬の状態も良く、いい結果が得られて良かったです」と浜中俊騎手は改めて勝利の喜びを語る。

今回はタイトルホルダーとして迎える初のレース。G1連勝に向けて注目が集まるが、「胸を借りる気持ちで、いい結果を得られるように頑張りたいです」とあくまで挑戦者の立場の姿勢を崩さない。並み居る古馬勢、そして前走で凌ぎを削ったヌーヴォレコルトを相手に、再び全力でぶつかるのみだ。

ショウナンパンドラ

ショウナンパンドラに騎乗予定の浜中俊騎手の一問一答は以下の通り。

●G1制覇直後も「胸を借りる立場で」

-:秋華賞を制し、G1ホースになってからの会見となりますが、まずは前走を振り返って頂けますか?

浜中俊騎手:前走の競馬は非常にうまく行きました。馬の状態も良く、いい結果が得られて良かったです。

-:最後も内を突いて、凄い瞬発力でしたよね。

浜:馬も成長して力をつけての結果だと思います。

-:この馬にはデビューして4走乗り、その後7ヶ月経ってからの秋華賞だったのですが、春先と比べて変わったところなどありましたか?

浜:気性的に少しイライラする面があったんですけど、落ち着きが出て、そのぶん競馬でもリラックスしてきて。精神的な成長というのが大きいと思います。

-:能力的な面は春先から十分感じていたと。

浜:そうです。もともと期待は高かった馬です。

-:それが大人になり、ひと皮むけて力が発揮出来るようになったということですね。今度は古馬が相手となります。

浜:強い古馬と初めて戦う訳なので、胸を借りる立場で臨みたいです。

-:もちろん浜中さんも強い古馬・牝馬に沢山乗っている訳ですが、今年の牝馬3歳世代はどのようなレベルだと考えていますか?

浜:ハープスター、ヌーヴォレコルトなど、本当に強い馬たちがたくさんいますし、非常にレベルが高い世代だと思います。

-:もちろん、その中の一頭にショウナンパンドラは入りますよね。

浜:そうですね。

●外回りへのコース替わりも魅力

-:今度は京都の2200m、前回と違って、外回りとなります。

浜:リズム良く、気分良く走ってもらいたいコース設定だと思います。

-:外回りで直線が長くなるというのはいかがでしょうか?

浜:長くイイ脚を使うのが、この馬の良いところだと思いますので、外回りというのは魅力だと思います。

-:坂を登って、降りてというコース形態でもあります。2200mのポイントとして考えているところはありますか?

浜:今のショウナンパンドラは気性的にも成長しているので、上手に走ってくれると思います。まずは折り合いが大事だと思いますし、坂を登ったり下ったりもあるので、リズム良く直線に向かいたいですね。

-:京都は先週からBコースになりました。先週走ってみて、以前と違うことや、内より外のほうが良いとか、何かありましたか?

浜:大きな変化は無いと思いますね。非常に良いコンディションだと思います。

-:最高のパフォーマンスを今回も、というファンの皆さんも多いと思います。ひとことお願いします。

浜:前走でG1馬になって、勢いをつけて今回もまたG1に出走できるというのが、一番の強みだと思います。胸を借りる気持ちで、いい結果を得られるように頑張りたいです。応援して下さい。

ショウナンパンドラ