【浦和記念】南関勢のワンツースリー!サミットストーンが激戦制す

11月19日(水)、浦和競馬場で行われた交流重賞・浦和記念(JpnⅡ)(3歳上 1着賞金3500万円 ダート2000m)は、石崎駿騎手騎乗の3番人気・サミットストーン(牡6、船橋・矢野義厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:07.8(良)。

2着はアタマ差で5番人気・グランディオーソ(牡5、大井・藤田輝厩舎)、3着はクビ差で7番人気・トーセンアレス(牡7、浦和・小久智厩舎)が続いて入線した。1番人気のエーシンモアオバー(牡8、栗東・沖厩舎)は9着だった。

内枠のサミットストーン、グランディオーソらが先手を主張するが、エーシンモアオバーがハナへ。外からもランフォルセが気合をつけて好位をキープ。離れてトラバージョ、トーセンアレス。そこから後方にシビルウォーらがつける形。
2周目に差し掛かると、トーセンアレスらも押し上げてゆき、先頭集団が凝縮する。3角ではエーシンモアオバーは早々に力尽き、サミットストーンも行き場を失い、幾分、後退せざるをえない状態に。グランディオーソ、トーセンアレスが後続を引き離して併せるように進出。直線では抜け出した2頭の追い比べとなり、グランディオーソが一旦は先頭へ。しかし、スペースが開けたサミットストーンが脚を伸ばすと、ゴール前で僅かに差し切ってみせた。

人気のエーシンモアオバーはハナを切り、マイペースに持ち込んだかに思われたが、マイナス10キロの馬体重も影響したか、粘りがみられなかった。2番人気のシビルウォー(牡9、美浦・戸田厩舎)も後方から脚を伸ばしたが、4着まで。これがJRA勢最先着となった。

勝ったサミットストーンはこれが交流重賞初勝利。JRA時代には4勝をマークし、昨年から金沢競馬に移籍。金沢では圧倒的な実績を残すと、更なる活躍の場を求めて、本年から船橋競馬に転厩。
南関東ではダートグレード競走でも好勝負を繰り広げると、大井記念では南関東重賞初勝利をマーク。前走の白山大賞典でもレコード決着の0秒1差の2着に好走しており、タイトル奪取は目前とも言える成績を残していた。なお、この結果で東京大賞典への優先出走権を獲得している。

馬主は河崎五市氏、生産者は新ひだか町の有限会社レキシントンファーム。馬名の意味由来は「頂点+石」。
騎乗していた石崎駿騎手、管理する矢野義幸調教師は本レース初勝利。地方馬の浦和記念優勝は11年のボランタス以来、3年ぶりのこと。

【石崎駿騎手のコメント】
「強い走りでした。状態もすごく良くて、良い走りが出来るだろうとは思っていたのですが、期待以上の走りをしてくれたと思います。ちょっとゲートが悪い馬ですが、今日は無事にそこをクリアしてくれて、良いスタートを切れました。エーシンモアオバーが逃げると思っていたので、それを見ながらレースをしていこうとしたら、良いポジションが取れました。

動く位置というのも想定はしていたんですが、予想以上に逃げ馬が早く止まってきて、前が壁になってしまう感じだったのですが、最後は馬が強く、素晴らしい脚でした。今日は本当に馬に勝たせてもらったレースでした。

最後は必死でした。直線が短く、届くか心配でしたので。ゴールしたときは1着かどうか分からなかったです。今日は交流レースに勝てたので、自信になりましたし、もう1つ大きな舞台でも良い走りが出来るように、これからもサミットストーンと頑張っていきたいです」

サミットストーン
(牡6、船橋・矢野義厩舎)
父:ロージズインメイ
母:タイキアプローズ
母父:Devil’s Bag
通算成績:44戦13勝
(JRA通算:27戦4勝)

サミットストーン

サミットストーン

サミットストーン


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